小飼弾のアルファギークに逢いたい♥
#5 (株)ライブドア 池邉智洋/谷口公一/ma.la(後編) 10年後もはたして日本語で仕事できるか
(株)ライブドア池邉智洋さん,谷口公一さん,ma.laさんとの対談の後編です。
- 編集部注)
- 本対談は2007年1月に行われたものです。
これから先のこと
弾:みなさんはどの程度先まで将来のこと考えてます?
谷:1年くらい先しか考えてないですね。
ま:おれ2年で考えてる。
谷:ただ,もっと先を見越すと,老いてもコード書いてたいなっていうのはありますね(笑)。変な見方をすると上昇指向がないようにも感じとれるかもしれないっすね。
弾:え? どうして?
谷:たぶん業界にもよると思うんですけどもっと上流のところをやれば,コード書かなくなるとか。
弾:いや,それはコードなめてると思う。ルールセット作ることっていうのは全部コーディング。英語のCodeっていう言葉は法律のCodeでしょ。コンピュータ以外のものはきっかり実行できないけど,Perlのコードも家訓も皆コード。
谷:ここでいうコードの解釈っていうとなると,普通にプログラムを書いていたいっていうような意味合いですね。PCの上で腹上死したいくらいですね(笑)。
弾:いいなぁ(爆笑)。ma.laさんは今から2年先っていうと,どんな感じになっていると思う?
ま:梅田望夫さんが次の10年とか言ってたけど…。まあ10年はちょっと長い。ITはやっぱりドッグイヤーだから,5倍の速さとみて2年。それぐらいだったら,だいたい何が起こるのかが,ある程度予想が付くじゃないですか。
弾:というのか,自分でここまでは作っちゃうなっていう。
ま:その予想に沿って動くのか,あるいはちょっと曲げてみようかなとか,そこらへんの感覚が及ぶのが2年くらいかなぁという気がする。世の中がどっちに動こうとしてるのかというのを見て,それをちょっとずらしてみたり早めてみたり,そこらへんに絡んでいけたらなぁという感じです。
弾:ma.laさんの考える2年後は,言語化できるもの?
ま:個人的に一番興味があるのはプログラミングそのものじゃなくて,人と人とがどうやってつながっていくか。その部分が,日本も世界的にもすごくいびつな形で育っちゃってると思う。
弾:私の思い描く10年後はちょっと悲観的で,日本語が弱くなっていると思う。どういうことかっていうと,日本語で同じだけの仕事をしても,得られる量がより少なくなってる。今こうして対談を日本語でしてるけど,それが成立するのも,今は日本語でそれを欲する人が充分いるから。2年はとにかく,10年ともなると本誌もわからない(笑)。私自身連載を持ってた雑誌が何度も休刊の憂き目にあってるし。10年後も日本語で仕事できるのか。
ま:人口はどんどん減るからね。
弾:いや,日本の人口の減り方より,日本語でおもしろいことをやろうとする人口。おもしろいことをやるのは若い人。これが減る。出生数は今110万ぐらい。人口が半分のフランスで70万あるのに。
ま:近頃のガキはおもしろくないなぁってのはあるよね(笑)。
弾:そもそもガキそのものが少なくなってるんだってば。10年後と言わず10世紀後も残ってほしいけど,こういうことは滅び出すと結構早い。自分自身は,梅田望夫的「サバイブ」(注1)は没問題。一応英語も話せるし。でもすごくもったいない。話が急に大きくなっちゃったけども…。
谷:なんかリアクションしにくいような会話に(笑)。
- 注1)
- ブログ「My Life Between Silicon Valley and Japan」の「平野啓一郎さんの『巧みに生きるか,善く生きるか』を巡って」というエントリで,梅田氏は「『サバイブすること』がとりあえず最初に大切で『善く生きる』のはかなり余裕が出てからでいい」ということを書いている。
読者へのメッセージ
弾:最後に,読者にひと言ずつお願いします。
谷:Vol.33買ってください(笑)。手の内明かしてるんで(注2)(笑)。
弾:あとでアフィっときます(笑)。
ま:万が一,技術者でもないのに,WEB+DBとか読んでるニートの人がいたら来てほしいよね。
池:最近ですね,CPANオーサーに手当てを出し始めたんですよ,手当てというか,報奨金。よく,Oracleマスターとったら,チャリ~ンとかあるじゃないですか。
弾:わしも応募しようかな(笑)。
池:CPANオーサーになるんだったら,うちに入ってなってもらったほうがちょっとお得なので,みたいな(笑)。そんな制度もありますので,全国のCPANオーサーのみなさん,よろしくお願いします!
- 注2)
- 本誌Vol.33(2006年6月発売)で「ライブドア構築ノウハウ大公開 わが社の手の内,ぜんぶ見せます!」という特集を池邉氏,谷口氏に執筆いただいている。


