前回の復習
前回は,デバッグの手法として,以下ご紹介しました。
- 動作ログを表示するLogCatの使い方
- モンキーテストツールのMonkeyの使い方
- TraceViewの使い方
いずれのツールもアプリを開発する上で,問題解決や最適化へのヒント提供してくれるので,この機会に使い込んで自分のものにして下さい。連載最終回の今回は,開発してきたアプリをAndroidマーケットに公開するまでの道のりをご紹介します。
アプリ開発者として登録する
本連載の1回目でも触れましたが,Androidマーケットを通じてアプリを配布する場合,以下のリンクからGoogleにAndroidのアプリ開発者として登録を行い,身元確認の意味も兼ねて,$25の登録料を支払う必要があります。
- Android Market:
- http://market.android.com/publish
この額をどう見るかは,置かれている立場によって変わると思いますが,年間払いではなく初回のみなので,GoogleがAndroidアプリ開発者に対して取っている姿勢を伺い知れます。
Androidケータイの場合,Androidマーケットでアプリを公開しなくても,自身のホームページやブログなどを使って自由にアプリを配布できます。中には,このようにしてアプリを配布している開発者も存在しますが,ユーザの利便性や世界展開できる規模を考えると,筆者はAndroidマーケットでアプリ公開をオススメします。
Androidマーケットへアプリを公開する
Androidマーケットで入手できるアプリは,ダウンロードからインストールまでのプロセスが自動化されています。したがって,インストーラーを用意する必要はありませんが,いくつかの下準備を行ってから,Androidマーケットに公開する必要があります。
以降で,Androidマーケットにアプリを公開するまでの手順をご説明します。
手順1:エミュレータでのテスト
基本的な話からで恐縮ですが,アプリが完成したら,エミュレータを使って徹底的にテストを行います。開発環境には,デバッグやテストを効率的に行うツールが用意されているので,それらを活用して徹底的にテストします。
基本は,アプリの仕様に基づいてテストケースを作成して,意図した通り,仕様どうりに動作しているかを確認していきます。ネットワークを使うアプリであれば,エミュレータの設定で,ネットワークの速度やネットワークのディレイの変更を行い,想定端末や想定環境意外でも,アプリの挙動に問題がないか確認するのも忘れないでください。
すべてのテストケースをこなし,問題なく動作することが確認できたら,別のパターンのテストを行います。ユーザは開発者が想定しない組み合わせで操作する可能性があり,こうしたケースは,先のテストではカバーしきれないので,モンキーテストを実施します。
モンキーテストの有用性を数値で表すのは難しいのですが,強制終了しない強固なアプリを開発するためには,重要なステップになるので,リリースの前に実施することをオススメします。
手順2:実機でのテスト
エミュレータでのテストが終了したら,実機でテストを実施します。
エミュレータでテストを行ったので,実機では必要ないのでは?と考える方もいるかもしれません。確かに,エミュレータは特定の環境を模擬したものですが,細部まで実機と同じ動きをするワケではないので,実機でのテストは必須です。
正直なところ,エミュレータと同じテストを実施するのは,多くの時間と手間が必要で,サンデープログラマーであれば,カバーしきれなくなります。エミュレータでのテスト結果を過信するのは危険ですが,筆者は,実機とエミュレータで,アルゴリズムに関わる部分で挙動が違うケースに遭遇したことがないので,以下点に重点を置いて実機でのテストを行っています。
- 画面表示が乱れることはないか。
- 画面の回転に対応したレイアウトになっているのか。
- キーボードの開閉に対応した作りになっているのか。
- ネットワークへのアクセスが極端に長くないか。

