ActionScript 3.0で始めるオブジェクト指向スクリプティング

第25回 サウンドと画像の外部読込み

この記事を読むのに必要な時間:およそ 2 分

これからしばらくは,小ネタをいくつか紹介していく。今回は,外部ファイルのロードだ。

Flashムービーで使われるサウンドやMovieClipシンボル,画像,テキストデータといった素材は,必ずしもFLAファイルにすべて入れておかなければならない訳ではない。それらを外部ファイルにしてあとから読込むようにすれば,起動するためのSWFファイルはサイズを小さくできる。また,ユーザーが素材のすべてを視聴しない場合には,無駄なロードが避けられる。

外部MP3サウンドの再生

MP3形式のサウンドは,外部ファイルから読込んで再生できる。SoundクラスのSound.load()メソッドで指定されたURLのMP3ファイルをロードし,Sound.play()メソッドによりサウンドの再生を開始する。

Soundクラスで外部MP3ファイルをロードして再生する手順

var 変数:Sound = new Sound();
変数.load(URLRequestインスタンス);
変数.play();

Sound.load()メソッドには,再生するMP3ファイルのURLを,URLRequestインスタンスで指定する必要がある。URLRequestクラスのコンストラクタには,引数としてURLを文字列で渡す。

URLRequestインスタンスの生成

var 変数::URLRequest = new URLRequest(URLを示す文字列);

そうすると,SWFファイルが埋込まれたHTMLドキュメントと同じ場所にあるMP3サウンドファイル"sound.mp3"をロードして再生するには※1),つぎのスクリプト1をフレームアクションとして記述すればよい図1)。

スクリプト1 外部MP3サウンドファイルをロードして再生する

// フレームアクション
var _sound:Sound = new Sound();
var myRequest:URLRequest = new URLRequest("sound.mp3");
_sound.load(myRequest);
var myChannel:SoundChannel = _sound.play();

なお,Sound.play()メソッドはSoundChannelインスタンスを返す。SoundChannelインスタンスは,再生しているサウンドの停止やボリュームなどのコントロールをするときに参照する。よって,後で必要になる場合に備え,変数に取っておくのがよい。

図1 外部MP3サウンドをロードして再生するフレームアクション

図1 外部MP3サウンドをロードして再生するフレームアクション

SWF(およびHTMLドキュメント)と同階層にMP3ファイル"sound.mp3"を配置して,[ムービープレビュー](または[パブリッシュプレビュー])すると外部MP3サウンドが再生される。

※1

外部ファイルの相対URLを指定するとき,パスの起点はデフォルトではSWFでなく,そのSWFの埋込まれたHTMLドキュメントになる。

たとえば,以下の図2のファイル構成では,SWFとMP3ファイルは同じフォルダ内にある。しかし,SWFを埋込んだHTMLファイルはフォルダと同階層だ。したがって,MP3ファイルのURLを示す文字列は,つぎのように記述しなければならない。

"assets/sound.mp3"

図2 相対URLの起点はSWFが埋込まれたHTMLドキュメント

図2 相対URLの起点はSWFが埋込まれたHTMLドキュメント

外部JPEG画像の配置

外部保存したJPEGやPNG,GIF形式などの画像ファイルやSWFファイルを読込むには,LoaderクラスのLoader.load()メソッドを用いる。基本的な手順は,Soundクラスでサウンドをロードする場合と同だ。ただし,タイムラインに表示するためには,もちろんDisplayObjectContainer.addChild()メソッドで表示リストに加えなければならない。

同じ階層(前述※1参照)にあるJPEGファイル"PenBitmap.jpg"をLoaderインスタンスに読込んで,タイムラインに配置するには,つぎのようなフレームアクションを記述するスクリプト2)。

スクリプト2 Loaderクラスで外部JPEG画像ファイルをロードして配置する

// フレームアクション
var myLoader:Loader = new Loader();
var myRequest:URLRequest = new URLRequest("PenBitmap.jpg");
addChild(myLoader);
myLoader.load(myRequest);

上記スクリプト2からわかるように,処理はSoundクラスで外部MP3サウンドを読込むときと変わらない。ロードするファイルの形式がPNGや GIF,あるいはSWFの場合も,ただURLRequest()コンストラクタに渡すURLを書替えるだけでよい。[ムービープレビュー]を試すと,外部 JPEGファイルが読込まれて,タイムラインに配置される図3)。

図3 タイムラインに配置された外部JPEG画像

図3 タイムラインに配置された外部JPEG画像

問題は,読込んだコンテンツに手を加えようとする場合だ。たとえば,画像の幅をステージ一杯に拡げようとして,上記スクリプト2につぎのステートメントを加えたとする。すると,なんということでしょう!画像がまったく表示されなくなってしまうのだ図4)。

myLoader.width = stage.stageWidth;

図4 Loaderインスタンスの幅を変えるステートメントが追加されると……

図4 Loaderインスタンスの幅を変えるステートメントが追加されると……(1)

図4 Loaderインスタンスの幅を変えるステートメントが追加されると……(2)

その理由は,外部ファイルの読込み待ちをしていないためだ※2)。電話は番号をかけてすぐにしゃべり始めては,相手には通じない。呼出し音が鳴り終わって,相手が出たことを確かめなければならない。読込んだ外部ファイルのコンテンツにアクセスするときも,これと同じことが求められるのだ。その処理については,次回に解説しよう。

※2
詳しく説明すると,コンテンツを読込む前のLoaderインスタンスのサイズは0×0ピクセルと認識される。それを0以外に設定することはできず,またLoader.widthまたはLoader.heightプロパティにどのような値を代入しても0に設定されてしまう。したがって,画像がロードされても幅は0なので表示されなくなる。

著者プロフィール

野中文雄(のなかふみお)

ソフトウェアトレーナー,テクニカルライター,オーサリングエンジニア。上智大学法学部卒,慶応義塾大学大学院経営管理研究科修士課程修了(MBA)。独立系パソコン販売会社で,総務・人事,企画,外資系企業担当営業などに携わる。その後,マルチメディアコンテンツ制作会社に転職。ソフトウェアトレーニング,コンテンツ制作などの業務を担当する。2001年11月に独立。Web制作者に向けた情報発信プロジェクトF-siteにも参加する。株式会社ロクナナ取締役(非常勤)。

URLhttp://www.FumioNonaka.com/

著書

コメント

  • Re:

    読みづらい、わかりづらい、まさにオナニーな書き方。参考書を買う際、本屋で下見したとき、この人の著書は即却下だった。

    Commented : #1  678 (2010/09/03, 19:00)

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