使ってみよう! Bing API/SDK

第26回 地図データ用クラウドデータベースと作るWebアプリ

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はじめに

今回は,Bing Spatial Data Servicesを利用して簡単なアプリを作ってみましょう。Bing Spatial Data Servicesを利用すると,位置情報を扱うクラウドデータベースをREST APIで利用できます。前回Data Source Management APIを利用して,Data Sourceの作成とQuery APIによる位置情報を条件とした検索を紹介しました。これらに加えて,地図コントロールのBing Maps AJAX Controlと連携したアプリを作ります。

作成するアプリは,全国のガソリンスタンド(とその他の燃料給油所・販売店)の場所を示すアプリです図1)⁠位置情報のデータは,Bing Spatial Data Servicesを利用してクラウド上に置いて,表示されている範囲のデータを取得します。

図1 ガソリンスタンド アプリ(1)

図1 ガソリンスタンド アプリ(1)

図2 ガソリンスタンド アプリ(2)

図2 ガソリンスタンド アプリ(2)

アプリはJavaScriptを使用して作成します。jQueryも利用しています。

また,おまけとしてガソリンスタンドの分布をヒートマップ表示図3する方法も紹介します。

図3 ヒートマップ

図3 ヒートマップ

データの準備

Data Sourceとなるデータを準備します。今回は,国土交通省の国土数値情報ダウンロードサービスで提供されているデータを利用します。利用したデータは,JPGIS準拠データにある燃料給油所データです。

データの内容は,次の3種類です。

  • 燃料給油所の位置(経緯度)
  • 燃料給油所の所在地
  • 店舗分類を表すコード

店舗分類コードは,①自動車用の燃料を販売するSS(サービスステーション)のガソリンスタンドと,②LPガススタンド,③家庭で使用する灯油等の燃料販売店の3種類です。

実際にアプリを作成するとなると,店舗名やガソリンの価格情報などもほしいですね。今回は利用できる情報がありませんので,これらの情報のみでData Sourceを作成します。

Data Sourceの定義

作成するData Sourceのプロパティは次のように定義します。

名前データ型説明
IDEdm.StringID
LatitudeEdm.Double緯度
LongitudeEdm.Double経度
AddressEdm.String燃料給油所の所在地
CodeEdm.Int64店舗分類コード

店舗分類コードを含めて,ガソリンスタンドだけでなく,LPガススタンドやその他の燃料給油所の情報もまとめたData Sourceにします。

アップロード用のファイルは,前回と同じくテキストファイルとして作成します。よって,テキストファイルの最初の2行は次のようになります。エンティティの種類の名前は,FuelStoresとしました。

Bing Spatial Data Services, 1.0, FuelStores
ID(Edm.String,primaryKey)|Latitude(Edm.Double)|Longitude(Edm.Double)|Address(Edm.String)|Code(Edm.Int64)

著者プロフィール

松江祐輔(まつえゆうすけ)

日本システムウエア株式会社 勤務。現在,ハードウェア設計・検証業務を担当。大学生・大学院生時代はベンチャー企業 有限会社ミレニアムシステムズにプログラマーとして従事。趣味はプログラミング。好きな言語はVisual Basic。Microsoft MVP for Windows Live Platform(Jul 2010 - Jun 2011),Windows Live(Jul 2011 - Jun 2013)。

URL:http://katamari.jp

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