システム開発にもさまざまありますが,BTSにもさまざまな種類があり,想定した開発内容に合致するよう考えて作られています。ですからBTSの導入に当たっては,組織にピッタリ合うBTSを選定することが重要です。選定を誤って無駄な作業手順が発生したり,不要な項目を抱えながら使わざるをえなくなると,使用感が悪いように感じてしまい,せっかくのツール導入に逆風が吹くことになります。
また,今まで慣れていた開発フローを変更することになるわけですから,導入の流れも慎重に計画すべきです。
選定時に着目すべきこと
まずは,どのBTSを導入にするか目星を付けましょう。デモ版を触ったり解説を読んだりして吟味することになりますが,その際気をつけるべきポイントを列挙します。
- 処理フロー・設定項目は希望通りか
- 項目は加減できるケースが多いですが,処理フローはほぼ決め打ちなので,開発スタイルに合うか検討しておきましょう。
- 権限管理を適切に行えるか
- プロジェクトに関わる人が増えてくると権限管理が必要になります。役割分担(ロール)を適切に設定できるか見ておきましょう。
- 複数プロジェクトを扱えるか
- 対応していないBTSでは,プロジェクトごとにインストールしなくてはなりません。
- レポートの出力形式
- レポート出力が充実していると,顧客への報告が楽になります。
- データインポート,エクスポートの対応状況
- 定期的にバックアップを取る必要がありますし,何らかの都合でBTSを引越しするかもしれません。
- インストールは容易か?
- BTSは準備が面倒というイメージがありますが,導入を楽にするためにパッケージ化されているものもありますので,探してみると良いでしょう。
- 日本語のヘルプ・インストールマニュアルがあるか?
- 当然ですが,日本語対応しているものでなくては使えません。ドキュメントが日本語化されているようでしたら本体も対応済みと考えられます。
- 馴染みのある言語で書かれているか?
- 機能を拡張したり,不具合を修正したりすることになるかもしれません。
- データを使いまわせるか
- 乗り換えを意識して他のBTSがデータのインポートを受け付けているケースがあります。 実際に使ってみてどうも合わないと思ったとき,途中で乗り換えることができます。
- 高機能過ぎないか
- 要求を満たす限り,最初に使うBTSはシンプルなほうがよいです。
- 見易さ・デザイン
- 毎日使うツールですから,見た目の印象も考慮にいれてよいと思います。テンプレートを編集可能なBTSもあります。
メジャーなBTSとその特徴
以下に比較的メジャーなBTSと特徴をご紹介します。
Webベースのもの
- Bugzilla
- 当初はNetscapeの社内で使われていたものが,1998年8月にオープンソース化されたものです。歴史が古く利用実績が多いBTSです。Perlで実装されています。
- MANTIS
- 一般に人気のあるBTSで,Kenzaburo Ito氏によって開発されたWebベースのオープンソースのBTSです。PHPで実装されています。
- Trac
- エンジニア寄りの人に好評なBTSで,バージョン管理システムやwikiと合体したプロジェクト管理システムというべきものです。Pythonにより実装されています。日本では,Windows上へ楽に導入できるTrac Lightningも提供されています。
- RedMine
- Tracに似た機能を持つオープンソースのプロジェクト管理ソフトウェアです。Ruby on Railsで記述されています。Railsの流行と共に人気が高まっています。

