ソフトウェア開発の必須アイテム,BTSを使ってみよう

第3回 Bugzillaの導入

この記事を読むのに必要な時間:およそ 2 分

アドオン・連携するツールなど

Bugzillaにはさまざまなアドオンがありますが,残念ながら日本語化されているものは少ないです。幾つか興味深いものをご紹介してみます。ツール一覧はMozillaWikiのBugzilla:Addonsのページをご覧ください。

TestLink
TestLinkはテストケース・マネジメントツールです。テストケースとバグ修正を結びつけることで管理レベルを高めることがます。BugzillaおよびMANTIS,JIRAへの連携が可能となっています。
Buggybar
Firefoxのアドオンで,サイドバーからBugzillaのバグ一覧を表示することができます。残念ながら日本語対応されていませんが,バグ修正が快適になるアドオンです。
Eclipse
Eclipse3.3ではMylynを介してBTSと連携できるようになっており,Bugzillaへのコネクタも標準でインストールされています。開発にEclipseを利用している方は導入を検討してみてください。

Linuxサーバへのインストール

Bugzillaの日本語版の配布はBugzilla-jpで行われており,利用できる最新のバージョンはBugzilla-ja 3.0となっています。

Bugzilla-jaとはにてSubversionレポジトリが公開されています。

サーバには以下のものがインストールされていることが必要です。

Perl 5.8.0以降
DB MySQL4.1.2以降かPostgreSQL8.0以降が利用できます。
Webサーバ Apacheが推奨されています。
MTA Sendmail8.7以降と互換のものを使うことができます。

インストールするには,まずレポジトリからソースを取得します。Apacheで公開しますので,都合の良い場所にコピーしてください。

図2

# cd /usr/local/src
# svn co http://services.mozilla.gr.jp/svn/bugzilla/3.0/tags/3.0.4-ja.8/
# cp -r 3.0.4-ja.8/ /usr/local/bugzilla

checksetup.plを動かして,必要なPerlのモジュールがあるか確認します。足りないモジュールがあればCPANから追加するよう言われます。

図3

# cd /usr/local/bugzilla/
# checksetup.pl --check-modules

モジュールが揃ったら,checksetup.plをオプションなしで実行します。するとlocalconfigが生成されます。

図4

# checksetup.pl

次に生成されたlocalconfigを編集します。お使いのDBに合わせて設定してください。

図5

# vi localconfig

リスト1

$db_user = 'hoge'; #DBのユーザ
$db_pass = 'hoge'; #DBのパスワード

設定が終わったらDBでBugzilla用のユーザを作成します。その後,もう一度checksetup.plを実行します。

図6

# checksetup.pl

今度は管理者のメールアドレスを求められますので,入力します。メールアドレスがIDになります。

図7

Enter the e-mail address of the administrator:

次はApacheの設定です。httpd.confを編集します。

図8

# vi /etc/httpd/conf/httpd.conf

バグジラのディレクトリに向けた後,以下も追記します。

リスト2

PerlSwitches -I/usr/local/bugzilla -w -T
PerlConfigRequire /usr/local/bugzilla/mod_perl.pl

最後にApacheを再起動します。

図9

# /etc/init.d/httpd restart
Windowsで動かしてみるには
手元で試用する場合や,サーバを立てずに社内LANで共有して利用する場合は,Windows+XAMPPの環境にインストールすると良いでしょう⁠。
※)
原稿執筆時点のXAMPPのPerlアドオンPerl 5.10.0-2.2.9-pl1を使用すると問題が出ますので,ActivePerlを別途インストールしてください。

まとめ

今回はBugzillaの特徴とインストールについてご案内しました。全体的に居住まいの正しいBTSですから,Bugzillaの取り扱いを覚えることでバグ修正という作業への理解も深くなるでしょう。広く利用実績があることは導入の際にもアピールポイントとなるかもしれません。

次回は,Mantisについてご案内したいと思います。

著者プロフィール

山本健(やまもとたけし)

ウノウ株式会社 QAエンジニア。パーソナルコンピュータ黎明期にPCを使い始めるも,若気の至りか芸術の道へ大きく寄り道し東京芸術大学大学院で油画を専攻。在学中から始めたサイト制作・携帯コンテンツ運営などを経て2003年より株式会社BEATにて受託開発のテスト業務に携わる。2006年4月よりウノウに参戦し,より早くより深いWebアプリケーションの品質管理を目指して奮闘中。画家としても活動しており,見た目からは連想できない繊細な画風で世間の注目を集めている。白日会会員。