サイバーエージェントを支える技術者たち

第2回 “データベースのスペシャリスト”―新規開発局 システムディベロップメントグループ DBエンジニア 岡田達典

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ブログを軸に多角的なコミュニケーションを展開する「Ameba」⁠アバターを使って遊べる「アメーバピグ」など,⁠株)サイバーエージェントは多彩なサービスでインターネットユーザを楽しませています。ただ,こうした多数のサービスを続々と生み出し,さらに安定して動作させるためにはエンジニアの力が必要不可欠でしょう。

岡田達典氏

岡田達典氏

果たしてどういったエンジニアがサービスの裏側にいるのでしょうか。同社のエンジニアの素顔を探るべく,サイバーエージェント 新規開発局 システムディベロップメントグループの岡田達典氏にお話を伺いました。

数値目標を共有して質の高いサービスを目指す

―― 現在サイバーエージェントにおいてどういった分野を担当されているのでしょうか。

「アメーバブログと認証システムのインフラやデータベース部分を担当しています。データベースとしてはMySQLやOracle Databaseを利用していて,そこにブログの投稿内容が記録されています。その部分に対して,SQLのチューニングやアプリケーション開発の支援,それから新機能を提供する際などにはサーバ構成なども考えています」

―― アメーバブログは1,100万人以上の会員が利用していますし,また閲覧するユーザの数も非常に多いと思いますが,その中で大変な部分はどういったところでしょうか。

「やはり障害対応ですね。障害発生時の対応手順の簡素化や,障害ポイントを切り分けるためのしくみ作りというのはかなりやっています。またLVS(Linux Virtual Server)を入れて1台のサーバがダウンしても継続してサービスが運用できるような構成を作るなど,障害対応の効率化を目指しています。以前は障害監視を外部に委託していましたが,どうしても意思疎通に時間がかかりますし,また自分たちにスキルが蓄積されないという面もあり,今はすべて自分たちで対応するという体制にしました」

―― アメーバブログのデータベース部分を担当されているということですが,データベースエンジニアとして難しさを感じる部分はどういったところでしょうか。

「データベースはパフォーマンス面でネックになりやすいところがあり,そこに難しさを感じています。たとえばアクセス数が向上したりデータ量が増大すると,即座にパフォーマンスに現れ,サービスのレスポンスが低下していることが如実にわかります。ただ逆に言えばAmebaのサービス品質の向上にすごく関われるポジションでもあるので,難しさと同時にやりがいを感じる部分でもあります」

―― サイバーエージェントの全社員総会で表彰を受けられたというお話を伺いました。

「これは本当に一緒に働いている仲間のおかげです。入社して丸4年になりますが,ずっとデータベースを担当し続けてきて,目標として設定されたPV(Page View)を達成するべく頑張ってきたことが仲間と会社に評価されたのだろうと考えています」

―― エンジニアの方でもPVの目標を意識されるんですね。

「サイバーエージェントでは,エンジニアも数字を意識するようにしています。たとえば課金売上がどれくらい,PVがどれくらいという目標が決まりますよね。システムのパフォーマンスが低ければ,PVを達成できないという意識をエンジニアも持たなければいけません。いくら企画が良くても,現状のキャパシティでは対応できないのであれば『できない』とはっきり言うべきですし,逆に,やるということになれば目標を達成するにはどうすればいいのかをみんなで考えます。こうしたことを意識するためには,やはり数値の目標というのは重要だと考えています」

印象的だったのは,エンジニアもPVという数値目標を意識するべきという言葉です。サービスを提供するインフラを支えるために,受け身にならず,積極的に目標達成に向けて努力する様子が感じられます。

続けて,サイバーエージェントに入社した経緯を伺いました。

新しいことに自分の責任でチャレンジできる

―― サイバーエージェントにはどういった理由で入社されたのでしょうか。

「以前は企業向けのシステムを開発する会社に在籍していました。ただ業務システムではどうしても安定性や信頼性を求められるため,なかなか新しいことにチャレンジできません。そうした中でコンシューマ向けのサービスを提供している企業と仕事をする機会があったのですが,彼らは積極的に新しい技術をサービスに取り入れていたんですね。それを見て,エンジニアとしての自分の幅を広げるためにはコンシューマ向けのサービスを経験しなければならないと考えたのが,サイバーエージェントに入社したきっかけです。エンジニアとしてサイバーエージェントで4年間働いてきましたが,やりたいことができるというところに本当に満足しています」

―― “やりたいこと”とは具体的には何でしょうか。

「新しい技術が出てきたら,自分自身で検証して確かめ,利用できると判断すればサービスに取り入れられるというところですね。新しい技術を使えば問題を回避できるといった場合,当然リスクもありますが,チャレンジさせてもらえるというのは非常にありがたいと感じています。ただ当然ですが,そこには責任が伴います。サイバーエージェントでは自分の使いたい技術,あるいは取り組んでみたいアーキテクチャ構成があればチャレンジできますが,責任は自分で持ちましょうということですね」

―― 責任を取る覚悟があれば,チャレンジできるというわけですね。

「やりたいことを自分の責任でやれるというのは,これはもうエンジニアとしては一番の魅力ではないかと思います。たとえば今ならkey-valueストア型の新しい技術が出てきたというときに,自分で検証して,こう使えば現在の問題を回避できるのではないかなどと,自分で技術を選択できるわけです。チャレンジして成功すれば評価されることも含め,充実した日々が送れています」


現状に満足することなく,新しい技術をしっかりキャッチアップし,サービスレベルの向上につながると判断すれば責任を持ってチャレンジする岡田氏。その言葉の端々から,サイバーエージェントでの業務に強い「やりがい」を感じていることがヒシヒシと伝わってきます。こうしたエンジニアの積極的な姿勢が,Amebaをはじめとするサイバーエージェントの巨大サービスを支えているのは間違いなさそうです。

サイバーエージェント公式エンジニアブログ
URL:http://ameblo.jp/principia-ca
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著者プロフィール

川添貴生(かわぞえたかお)

株式会社インサイトイメージ代表取締役。企業サイトの構築及び運用支援のほか、エンタープライズ領域を中心に執筆活動を展開している。

メール:mail@insightimage.jp

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