Eclipseプラグインを作ってみよう!

第4回 Eclipse Formsによる“Hello World!”

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拡張ポイント

第1回において,Eclipseのプラグインアーキテクチャの最大の特徴は「プラグインを拡張するプラグインを作ることができる」ことであると説明しました。

一般的なアプリケーションとEclipseのプラグインアーキテクチャの違い

一般的なアプリケーションとEclipseのプラグインアーキテクチャの違い

このアーキテクチャを実現するために,Eclipseでは各プラグインが拡張ポイントを設定できる仕組みを提供しています。拡張ポイントとは言葉のとおり「自分自身(プラグイン)を拡張できる点(ポイント⁠⁠」のことで,拡張ポイントを設定することで他のプラグインが自分の開発したプラグインを拡張することができます。このように拡張ポイントはそれぞれのプラグインをつなぐ役割を果たしています。プラグインを開発するときは,まず自分の作りたいプラグインがどの拡張ポイントを拡張するべきかを特定する必要があります。

一般的に利用する拡張ポイントは,ヘルプから確認することができます。⁠ヘルプ」メニュー→⁠ヘルプ目次」でヘルプを開きます。次に左ペインから「Platform Plug-in Developer Guide⁠⁠→⁠Reference⁠⁠→⁠Extension Points Reference」をクリックします。

拡張ポイント一覧

拡張ポイント一覧

たくさんの拡張ポイントが用意されているのがわかります。あとは自分の作りたいプラグインから推測します。今回はエディターを作りたいので,⁠editor⁠で検索して調べてみたところWorkbenchのorg.eclipse.ui.editorsという拡張ポイントが見つかりました。リンクをクリックして,詳細を見てみると,Descriptionの一行目に下記のように記述されています。

Description: This extension point is used to add new editors to the workbench.
            (この拡張ポイントは新しいエディターをワークベンチに追加するために使われます)

この拡張ポイントを使うことでエディターを作成することができそうです。

org.eclipse.ui.editors拡張ポイントの追加

それでは先ほど見つけたorg.eclipse.ui.editors拡張ポイントを拡張してみましょう。マニフェストエディターで「拡張」タブをクリックし,⁠追加]ボタンをクリックします。⁠新規拡張」ダイアログが表示されるので,org.eclipse.ui.editors拡張ポイントをクリックして,⁠終了]ボタンをクリックします。

「新規拡張」ダイアログ

「新規拡張」ダイアログ

org.eclipse.ui.editors拡張ポイントの追加が完了したら,次に作成するエディターの設定を行います。左側の拡張ポイントの一覧に表示されているorg.eclipse.ui.editors拡張ポイントの下に⁠name (editor)⁠が表示されています。これが具体的に作成するエディターの設定になります。org.eclipse.ui.editors拡張ポイントと⁠name (editor)⁠の関係はクラスとオブジェクトの関係に似ています。ひとつの拡張ポイント(クラス)から⁠name (editor)⁠のような具体的な拡張(オブジェクト)を作成していきます。具体的な拡張は一覧の⁠org.eclipse.ui.editors⁠を右クリックして「新規⁠⁠→⁠editor」をクリックすることで追加できます。

著者プロフィール

松藤秀治(まつふじひではる)

Piece Frameworkのプログラマー。担当はEclipseのプラグインとして開発されているPiece Frameworkの統合開発環境Piece_IDE。2007年5月に株式会社アイテマンを設立。