きたみりゅうじの聞かせて珍プレー

第45回 真夏のホラー

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私の勤務先は,大型機械の制御システムの設計や開発を行っています。できあがった制御システムは,順次テスト機械に搭載されすぐに実験を行い,そのたびにお客様の方から修正や要求の変更が発生します。

そんな現場で当然のように,ある日,それは起きてしまいました。

お客様と私の会社はVPNで接続して仕様書等のファイルを共有しています。先輩たちのチームが数ヵ月間,他の開発も行いつつ死にものぐるいでやっとあるシステムを開発しお客様に納品しようとした直前の事でした。

先輩が何気なく,VPN上のその仕様書を覗くと,なんと内容がごっそり変わっていたのです! 知らない間に!!! 慌てて先輩が電話して問い合わせると,お客様が一言。

あ,ばれました? そういう事で変更ヨロシク!(ガチャリ⁠⁠」

先輩真っ青。

チームも真っ青。

みんな声も出ない。

いやいやいや,納期は明日ですから! 仕様書に変更があるなら,それ開発やり直さないと駄目だから!

っていうか,なんで仕様書を勝手に変更してるの!?

毎回修正や変更が発生するたびに,要求書や仕様書を作り直して会議する手間が面倒くさくなったお客様が,こっそりやってくれた,真夏のホラーでした。

ちゃんちゃん♪

Billy(男/24歳/プログラマ・SE)

ひいぃぃぃぃ!

これ,投稿文は少し長かったので冒頭部分を少しカットしてしまったのですが,震災による部材不足で作業が数ヵ月間ストップしてしまい,その遅れを取り戻すためにと急ピッチで働きまくっていた最中に起きた出来事だったそうです。

それなのにこの仕打ち。

…なんと極悪な!

…なんと血も涙もない!

…なんと過酷な資本主義社会!!!

これ,けっきょくどう対応したんですかね。

というか,気づかなかったふりしてそのまま納品してたらどうなってたんだろう…。

著者プロフィール

きたみりゅうじ

もとは企業用システムの設計・開発,おまけに営業をなりわいとするなんでもありなプログラマ。本業のかたわらWeb上で連載していた4コマまんがをきっかけとして書籍のイラストや執筆を手がけることとなり,現在はフリーのライター&イラストレーターとして活動中。

URLhttps://oiio.jp/

Twitter@kitajirushi