一番最初に作るのはネギ振りのメカ部分
今回から,マイクロはちゅねの具体的な作り方と発展のさせ方を紹介していきます。今回はネギ振り機構(メカ系)について説明します。今後どのような発展をさせようとしても,メカがないことには始まらないからです。
ただし今回到達するレベルでは,人間で言うならば筋肉にあたる部分だけで頭にあたる部分(制御系)がないので,必死に電源スイッチをON/OFFしてやらないとネギを振れません。このため,「アホの子バージョン」と呼ばれています。
メカというと難しい仕掛けのように聞こえますが,これ以上ないほどシンプルなものにまとめてあります。図1に示したとおり,電磁石と磁石の組み合わせです。作成手順については,動画1でも概要を見ることができるので参考にしてください(動画のアップ後に手順を改良しているため,若干の違いはあります)。
動画1 みんなで作ろう!動く1cmはちゅね【ダウンロードあり】
型紙をダウンロードして筐体を組み立て
作り方から説明します。最初にはちゅねの体と腕を作ります(図2)。
標準サイズのはちゅね(3cm)を作るのであれば,以下から型紙をダウンロードして利用するのが一番手っ取り早い方法です。
型紙を印刷したら,ラミネート(パウチ)するか,もしくは両面にセロファンテープを貼り付けて補強します。そのうえで体と腕を切り抜き,型紙中の指示どおりに折り曲げます。体と腕の接続については後述します。このように紙をベースに作るとどうしても強度に限界が出てきますので,どこにでも安心して連れて行ける丈夫なはちゅねを作りたければ,0.3~0.5mm厚くらいのアルミ板などを使うのも手です。
細いエナメル線を買ってきて電磁石を組み立て
続いて電磁石を作成します。学校の実験などで使うエナメル線で巻くとコイルが大きくなりすぎるので,直径0.05mm前後の細いエナメル線(UEW)を使います。「マグネットワイヤ」や「インドアプレーン」でネットを検索すると,すぐに通販サイトが見つかります(数百円で,はちゅねを数十体作れるくらいの量が手に入ります)。または,「リレー」という安い電子部品を分解しても,ワイヤを入手できます。
さて,抵抗やコンデンサの足のような細い針金を3mm×3mmほどの「コの字」に曲げ,そこにワイヤを800回ほど巻きつけます(図3)。回数はそれほど正確でなくても構いません。巻き終わったら,線の両端を1~2cmほどよじってバラけないようにしてから,瞬間接着剤などを垂らして固めます。この電磁石作成にあたっての大事な注意点は,次の3つです。
- 釘などのような磁石にくっつく素材にはコイルを巻かない(理由は後述)。鉄心を入れたりしてもいけません。
- ワイヤを丁寧に扱う。細い線でも意外に丈夫なので怖がる必要はないが,無理に引っ張ると切れる。何かにひっかけたりした時に切ってしまいやすい。
- 一度でうまく巻けなくても諦めない。ワイヤではなく軸の方を回して巻きつけるとよい(動画でのやり方を参照)。
また,磁石には,ネオジム磁石と呼ばれる非常に強力なものを使います。これもネット通販で安く手に入ります(二六製作所のサイトやマグファインのサイトなど)。標準サイズのはちゅねでは,3mmの丸型がちょうど良いです。

