コレクターが独断で選ぶ! 偏愛キーボード図鑑

第12回 静電容量無接点方式の高級キーボード―REALFORCE

この記事を読むのに必要な時間:およそ 2 分

本記事の内容はSoftware Design掲載当時の内容であり,現在では変わっている場合があります。

はじめに

今回は東プレ⁠株⁠のREALFORCE写真1を紹介します。REALFORCEは非常に有名な高級キーボードで,さまざまな職種の方に愛用されています。キースイッチに静電容量無接点方式を採用しており,抜群のキータッチを持つことで知られています。ラインナップも豊富にあり,スイッチの荷重の違いなど細かい部分が異なる機種が数多くあります。その中から筆者が所持している3機種を紹介します。

写真1 REALFORCE 108UG-HiPro

写真1 REALFORCE 108UG-HiPro

REALFORCE

REALFORCEは東プレ製のキーボードで,次の特徴があります。

  • 静電容量無接点方式のキースイッチ
  • 豊富なラインナップ

静電容量無接点方式とは高い耐久性と心地良いキータッチが特徴のキースイッチです。高い耐久性とは,無接点という名のとおりキー入力の際に電極に直接触れませんので,よくあるメンブレンスイッチと比べて壊れにくいということです。キータッチも良く,スイッチの荷重も30g,45g,55gと3種類があります。また,底までキーを押し下げずとも1mmほど押し下げるだけで押したと認識されるため,訓練しだいでほとんど力を入れずに打鍵できるようになります。

ラインナップも豊富です。大雑把ですが,表1にまとめてみました。

表1 REALFORCEのラインナップ

キー配列日本語配列,英字配列,フルキーボード,テンキーレスキーボード
スイッチの種類静音タイプ,通常タイプ
スイッチの荷重変荷重,ALL 30g,ALL 45g,ALL 55g
筐体の色黒色,白色
接続PS/2,USB

キー配列はフルキーボード,テンキーレスキーボードどちらも出ています。日本語配列と英字配列の両方があり,日本語配列ではWinキーのないバージョンもあります。新品の入手は困難なようですが,REALFORCEのテンキーもあります写真2)⁠

写真2 REALFORCEテンキー

写真2 REALFORCEテンキー

スイッチはすべて静電容量無接点方式ですが,通常のタイプと静音のタイプがあります。静音タイプではより打鍵音が抑えられています。

スイッチの荷重を変えたバージョンも多数存在します。すべてのキーが30gのバージョン,45gのバージョン,55gのバージョンとあります。また,変荷重というバージョンも存在します。変荷重モデルは基本的には45gですが,力の弱い小指で打つキーは30g,⁠Esc]は55gというようにキーごとに異なる荷重が設定されています。

筐体の色も黒色と白色のバージョンがあります。最近では青色や赤色などにカラーリングされた交換用のキートップも販売されています。

接続はPS/2とUSBの2種類がありますが,今はPS/2はほとんどなくなり,USBだけのようです。

REALFORCE 87UB SE170S

変荷重,英字配列,テンキーレスの静音モデルです写真3)⁠日本語配列のバージョンも存在します。SE170SにはDIPスイッチがついており,これにより左の[Ctrl][CapsLock]を入れ替えられるようになっています。価格は約25,000円と通常のバージョンよりも多少高いですが,静音のためだけに数千円上乗せして買う価値はあります。打鍵音を気にしなければならないのであれば,この静音バージョンを選ぶと良いでしょう。

写真3 REALFORCE 87UB SE170S

写真3 REALFORCE 87UB SE170S

REALFORCE 108UG-HiPro

ALL 45g,日本語配列,フルキーボードでキートップに特徴のあるモデルです(写真1)⁠電子式タイプライターをイメージした形状とのことで,キートップのひとつひとつに窪(くぼ)みがあります写真4)⁠そのため,タイピングをするとキートップが指にはりつくような印象があり,スムーズにタイプできます。普通のキーボードでは,ホームポジションを確認するために[F][J]にポッチがありますが,このキーボードではそれが存在せず,代替としてほかのキーよりもさらに窪みが深くなっています。英字配列のバージョンも存在します。テンキーレスのモデルはまだないようです。

写真4 REALFORCE 108UG-HiProのキー

写真4 REALFORCE 108UG-HiProのキー

REALFORCE 89S-10th

REALFORCEの10周年記念モデルです写真5)⁠静音,ALL 30g,PS/2,日本語配列でWinキーなしのテンキーレス,青と灰の特徴的な配色と,たいへん尖ったモデルです。もしかしたら,PS/2やWinキーレスというモデルはこの先見られなくなるかもしれません。1,000台限定での生産とのことでしたが,執筆現在(2014年2月)Amazon.co.jpでまだ入手が可能なようです。PS/2やWinキーレスのモデルがほしい方は確保しておくと良いでしょう。ただ,ALL 30gと荷重は相当軽く,軽過ぎるという印象を持つ方も少なくないと思います。その点だけには注意が必要です。

写真5 REALFORCE 10周年記念モデル

写真5 REALFORCE 10周年記念モデル


筆者が初めて購入した高級キーボードもREALFORCEでした。店先で初めて触ったとき,パソコンに付属していたキーボードとのタッチの違いに感動したことを今でもよく覚えています。REALFORCEは少し大きめの量販店に行けば普通に店頭で販売しており,触って試せる場所も少なくありません。さまざまな種類がありますので,店頭で触ってみて,自身にあったものを選ぶと良いです注1)⁠

注1)
ちなみに筆者のお勧めは,静音でテンキーレスの変荷重のモデル(REALFORCE 91UBK-S)です。
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著者プロフィール

濱野聖人(はまのきよと)

EmacsとPCキーボードをこよなく愛するDebian GNU/Linuxユーザ。PCキーボードは100枚以上所持。

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