モダンPerlの世界へようこそ
第19回 Who's Who on IRC:Perl界の紳士録(IRC編)
あの人はだれ?
Perlの世界でいちばんホットな話はIRCでかわされている,ということを知っていくつかのIRCチャンネルに入ってみたはいいものの,そこで話をしているのがいったいだれかわからない,という経験はだれしも一度はするもの。なかにはIRC上でのニックネームとCPAN/PAUSE ID(と本名)が同じ,という人もいますが,さまざまな事情からIRCとCPANでは似ても似つかぬ名前を使っているという人も(筆者を含めて)少なくありません。
今回はそんな「だれがだれだかわからない」「業界の勢力図を知りたい」という悩みや希望にお応えして,おもにIRC上のPerl関連チャンネルでよく見かける人をPAUSE IDつきで簡単に紹介してみます。人選については,筆者が入っているいくつかの英語チャンネルの過去ログから,今年特に活発に発言していた人を機械的に抽出してみました。
マップにするとこんな感じ
単純なリストでは関係がわかりづらいと思いますので,まずはCPAN explorerというサイトでも利用されているGephiというツールを使って,発言数と,だれがどのチャンネルに入っているかという情報からおおざっぱな相関図を用意してみました。
緑のノードはIRCチャンネルの名前,オレンジ色のノードがIRC上でのニックネームです。大きなノードはだいたいこの一年で数万件程度の発言があった人。全体的なバランスを考えて,発言数が800件以下の人や,有効なノード数が少なかったチャンネルはばっさり省略しました。ときおりボットの名前が混じっているのはご愛敬ということで。
以下,おもなノードについて説明していきますが,特に記載のない方はIRC上のニックネームがPAUSE IDです。また,日本語の敬称については性別によらずすべて氏で統一しました。国籍や母語がわかっている人についてはなるべくその読み方で表記するようにしましたが,はっきりしなかった方については英語風に表記しています(今回は人数が多かったので,ごく一部の人を除いて名前の読み方を確認するメールは送っていません。間違いがありましたらご指摘いただけると助かります)。その人が書いたCPANモジュール等についてはCPAN検索サイトにリンクをはってありますのでそちらでご確認ください。
では,順に見ていきましょう。
Moose界隈
200人以上の人が集まっているMoose系のチャンネルで今年もっとも発言回数が多かったのはperigrinことクリス・プレーサー(Chris Prather)氏。やや離れて,今年のYAPC::AsiaではKiokuDBの話をしてくれたnothingmuchことユーヴァル・コグマン(Yuval Kogman,PAUSE IDはNUFFIN)氏や,CPANモジュール数世界第3位のrjbsことリカルド・シグネス(Ricardo Signes)氏,最初のCatalyst本の著者で今年のYAPC::Asiaでは大トリをつとめたjrockwayことジョナサン・ロックウェイ(Jonathan Rockway)氏,同じく今年のYAPC::AsiaでMooseコースを担当したSartakことショーン・ムーア(Shawn M Moore)氏,この連載でも何度となく登場したmstことマット・トラウト(Matt S Trout,PAUSE IDはMSTROUT)氏,Mooseの生みの親であるstevanことスティーヴン・リトル(Stevan Little)氏,IRC上ではautarchを名乗っているDateTimeプロジェクトのデイヴ・ロルスキー(Dave Rolsky,PAUSE IDはDROLSKY)氏,今年のYAPC::Asiaのゲストのひとりでもあったraflことフロリアン・ラグヴィッツ(Florian Ragwitz,PAUSE IDはFLORA)氏ら,日本でもわりとよく知られた名前が並びます。
また,日本ではなじみが薄いかもしれませんが,MooseX::NonMooseなどで知られるdoyことジェシー・ルアズ(Jesse Luehrs)氏や,confoundことハンス・ディーター・ピアシー(Hans Dieter Pearcey,PAUSE IDはHDP)氏,arcanezことジャスティン・ハンター(Justin Hunter)氏,joelことジョエル・バーンスタイン(Joel Bernstein,PAUSE IDはRATAXIS)氏,gphatことコリー・ワトソン(Cory Watson)氏らの姿も見えます。
ちなみに,ときどき会話に参加してくるpurl(「パール」)は,同名のPAUSE IDまで持っていますが,Smart Monkey(「賢いお猿さん」)という名前からも想像がつくように,生身の人間ではなく,URLなどを暗記させておくためのボットです(もちろんこの名前はperlとurlを引っかけたものです)。
Catalyst界隈
300人近い人が集まっているCatalyst系のチャンネルでは,実質的なチームリーダーであるマット・トラウト(mst/MSTROUT)氏を筆頭に,最近さまざまなCatalyst系モジュールのメンテナを引き継いでいるt0mことトマス・ドラン(Tomas Doran,PAUSE IDはBOBTFISH)氏や,フロリアン・ラグヴィッツ(rafl/FLORA)氏,『The Definitive Guide to Catalyst』の共著者でもあるkdことキーレン・ダイメント(Kieren Diment,PAUSE IDはZARQUON)氏,Catalystチーム最古参のメンバーのひとりでもあるmarcusことマルクス・ランベルグ(Marcus Ramberg,PAUSE IDはMRAMBERG)氏,Catalyzed.orgというドメインでモダンPerl系のブログを書いているjaykことジェイ・クリ(Jay Kuri)氏といった面々のほか,dhossことデヴィン・オースティン(Devin Austin)氏,hobbsことジェフ・ホッブズ(Jeff Hobbs)氏,Caelumことラファエル・キトーヴァー(Rafael Kitover,PAUSE IDはRKITOVER)氏,abraxxaことアレクサンダー・ハルトマイヤー(Alexander Hartmaier)氏,buuことロバート・グライムズ(Robert Grimes)氏,jhannahことジェイ・ハンナ(Jay Hannah)氏らの発言が目立ちます。また,Moose系チャンネルの方で紹介したハンス・ディーター・ピアシー(confound/HDP)氏やジャスティン・ハンター(arcanez)氏の姿も見えます。
なお,サブプロジェクトであるReactionのほうはいまはそれほど活発な議論は行われていませんが,マット・トラウト(mst/MSTROUT)氏のほか,groditiことギレルモ・ロディティ(Guillermo Roditi)氏やedencことエデン・カルディム(Eden Cardim)氏,mateuことマテュー・ハンター(Mateu X. Hunter)氏の発言がやや多めになっています。
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