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第26回 Perlで困ったときの調べ方(3)

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コミュニティの知恵を借りる

ここまではPerl本体に付属するドキュメントやCPANにまつわる情報を利用した調べ方を紹介してきましたが,最後に,国内のPerlコミュニティの知恵を借りる方法についても簡単に触れておきましょう。

過去のイベント資料を調べる

国内最大のPerl関連イベントであるYAPC::Asiaの発表資料は,主催者側である程度発表者や内容を吟味していることもあって,その年その年の旬の話題が集まった格好の教材となっています図2)。毎年数十もの発表がありますのですべてを追いかけるのは大変ですが,業務に関係しそうなものや興味のあるものだけでも追いかけておくと,今風のモジュールやベタープラクティスについての知識が深まるでしょう。

図2 YAPC::Asiaの動画一覧

図2 YAPC::Asiaの動画一覧

https://www.youtube.com/user/yapcasia/videos

YAPC::Asiaのほかにも,国内各地で地域ユーザグループによるPerl関連イベントが開催されています。詳しくは各地域ユーザグループのサイトや,グループのTwitterアカウントなどをご確認ください。グループの一覧は,perl-users.jpにまとまっています。

また,2012年からは有志の手でPerl入学式という初心者向けの勉強会が開催されています。主な会場は大阪と東京ですが,過去には福岡や宮崎,そしてYAPC::Asiaでも出張版が開催されました。GitHubには過去の講義で利用された資料がまとまっています。

なお,これから開催されるPerl関連イベントについては,筆者の目に止まった範囲でGoogleカレンダーに登録しています。

アドベントカレンダーを調べる

毎年12月になると,コミュニティの有志がアドベントカレンダーと称して,Perlや,Perlの特定のトピックに特化した小ネタを公開しています。途中で息切れしてしまったトラックもありますが,多くの情報が蓄積されていますので,クックブックの一つとして覚えておくと便利です。

毎年のアドベントカレンダーも,perl-users.jpからアクセスできます。

詳しい人がいそうな場所で質問する

調べものをしたり,試行錯誤を繰り返したりしても,やはりどうなっているのか,どうすればよいのかわからないこともあるかもしれません。万策尽きた場合は,詳しい人がいそうな場所で質問してみましょう。

モジュールの使い方や不審な動作については,ドキュメントにサポート用のメーリングリストなどが書いてあれば,そこで質問するのが一番です。バグ報告の場合はCPAN検索サイトからたどれる課題管理システムに登録してください。

一般的な質問については,ブログにまとめるなりTwitterでつぶやくなりしておくと,運が良ければ誰かが何らかの方法で回答を寄せてくれるかもしれません。

perl-users.jpには初心者歓迎と銘打ったチャットルームへのリンクが用意されています。専門的な話が飛び交っているかもしれませんが,臆せず質問してみてください。

なお,いずれの場合も,コミュニティの有志が空き時間を使って巡回,回答していますので,質問してすぐ回答が届くことは期待しないほうが無難です。

コミュニティの知恵を借りるときの一般的な注意は,結城浩氏の技術系メーリングリストで質問するときのパターン・ランゲージという記事に非常によくまとまっています。未見の人はぜひご一読ください。

まとめ

Perlのことで調べものをする場合,Googleなどの一般的な検索エンジンで検索するのは本当にどうしようもなくなったときの最後の手段です。perldocコマンドやCPANなど,Googleより先に頼れる場所はいくつもあることを覚えておいていただけると幸いです。

さて,次回の執筆者はmoznionさんで,テーマは「Perlにおける静的解析」です。

著者プロフィール

石垣憲一(いしがきけんいち)

翻訳家兼プログラマ。歴史ネタ担当。最近は主にCPANツールチェーン界隈の片隅で活動中。

URL:http://d.hatena.ne.jp/charsbar/

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