目指せ100万円!「第1回察知人間コンテスト」優勝への道~ARアプリ開発キット「SATCH SDK」入門~

第2回 シーン別ARアプリ――アイデアの秘孔を突く

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AR普及促進の要素も盛り込んだSATCH

KDDIが2011年12月に発表したSATCHは,上記の問題を解決し得る開発ツールです。モバイルでの平面画像認識,顔認識,インタラクティブなARコンテンツ開発が簡単にできる高性能なマーカーレスARアプリを開発することができます。さらに,単なるARコンテンツの開発環境だけではなく,ARそのものが広く普及していくための土壌をも含めた構成となっています。SATCHを活用することで,誰でも無料でARコンテンツを開発することができ,作成したARアプリを世界に発信することができます。ここでは,SATCHの具体的な機能や特徴を見ていきましょう。ポイントは①「高機能体験」「誰でも無償で短期間開発」「ポータル」の3つです。

①高機能体験

SATCHの大きな特徴のひとつが,マーカーレスです。任意の二次元平面そのもの,たとえばポスターや看板,カード,DM,メニュー,CD,写真などをマーカーとして認識できるため,これまで必須だったマーカーから解放されました。

ARを表示させるコンテンツは3Dと2Dの重ね合わせ表示や,アニメーションも可能となっており,コンテンツをタップすることでWebへ遷移させることも可能です。サウンドや動画を再生させることができ,位置に応じてコンテンツを切り替える「位置測位連動」にも対応しています。スマートフォンの各機能と連携することも大きな特徴で,GPSデータとの連動や「Twitter」⁠Facebook」といった各種SNSサービスとの連携も可能です。

さらに,他のマーカーレスARエンジンと比較して,画像認識速度,認識対象のトラッキング,表示するオブジェクトの安定性において優れた性能を備えています。たとえば,認識画像の60%程度を手で隠しても認識し続けることができます。細かい手ブレにも強く,安定したオブジェクトの表示が可能です。また,一度認識させれば,数メートル離れても追跡し,認識し続けることが可能です。

このようにSATCHでは,多機能性と安定性で今まで以上にユーザに新鮮な驚きを提供できる上,多彩に展開していくことができるのです。

SATCHでは対象の認識にマーカーが不要なだけでなく,多彩な認識機能を搭載(提供元:KDDI株式会社)

「SATCH」では対象の認識にマーカーが不要なだけでなく,多彩な認識機能を搭載(提供元:KDDI株式会社)

②誰でも無償で短期間開発

SATCHには,ARアプリ開発に必要なツールがすべて揃っています。開発ツールSATCH SDKは簡単なユーザ登録を行えば無償でダウンロードできます。ツールにはサンプル素材やチュートリアルも含まれているので,チュートリアルに沿って操作していくことで容易にARコンテンツを製作できます。充実したマニュアルも用意されており,初心者でも安心です。これらのすべてが日本語化されていることも大きなポイントといえるでしょう。

ARコンテンツを使用したARアプリの開発までを一貫して行うことができ,iOSやAndroid向けのARビューアライブラリも用意されているので,チェックまで実施することが可能です。もちろん,サンプルアプリも多数用意されています。SATCH SDKを活用することで,シンプルなARアプリであれば1日で開発することも難しくないのです。

開発者向けサイトSATCH Developersでは,SDKをはじめ開発ガイドやデモムービーなどを豊富に用意

開発者向けサイト「SATCH Developers」では,SDKをはじめ開発ガイドやデモムービーなどを豊富に用意

③ポータル

製作したARアプリは,⁠au oneマーケット」に登録さえすれば,他のマーケットにも自由に掲載することができます。さらに,SATCHのポータルメニューも用意され,作成したARアプリの露出が拡大します。ポータルサイトでは,ARアプリやARコンテンツのリコメンド機能も提供されます。

このようにSATCHは,単なるARコンテンツ開発アプリの提供だけにとどまらず,検証環境や導線となるポータルも提供することで,誰でも手軽にARコンテンツを楽しめる環境の整備までも考慮されています。

開発者にとっては,開発に必要なツールを無償で入手して開発でき,製作したARアプリも無償で公開できます。SATCH SDKの操作に必要なマニュアルやサンプル,チュートリアルも豊富に提供されていますし,完全日本語化されています。ポータルではARアプリを公開するほか,開発者同士が情報交換を行うことも可能になります。

ユーザにとっては,個別のアプリケーションやWebブラウザのプラグインをその都度用意することなく,汎用のビューアで手軽にARコンテンツを楽しむことができるようになります。また,ポータルで新たなARアプリを探したり,サポート情報などの確認を容易に行えるようになります。SATCHはARの可能性を大きく広げるための仕組みも,合わせて提供しているのです。

次回は,SATCHによって新たに登場してきたARアプリや,SATCH SDKのダウンロードとインストールについて紹介します。

第1回 察知人間コンテスト応募条件変更のお知らせ

応募作品のうち最終選考通過後のアイデアについては,KDDI株式会社に帰属します。

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応募期間は2012年2月7日~2012年3月31日まで。

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