テスト管理システムを使わないテスト管理
では,
よくある事例1:ワープロソフト・ スプレッドシートの弊害!
【状況】
- テストケースをワープロソフトで記述
- テストケースをスプレッドシートで記述
- ファイルが分かれているためテストの進捗具合を一目で把握しづらい
- 複数人で編集できない
(「他の人が開いているので編集できません」 とのワーニングを受ける)
よくある事例2:バージョン管理が大変!
【状況】- 共有サーバなどにファイルを保管
- CVSやSubversionなどでファイルのバージョン管理
- ファイルが散乱して正しいファイルがどれか分からない
- だんだんバージョンの追跡が困難になる
- 異なるファイル内にテストケースが重複する
よくある事例3:管理がバラバラ!
【状況】- バグなどはツールで管理
- テスト結果はスプレッドシートなどでドキュメントとして管理
- テスト結果にバグIDなどを記載
- 内容が変わったときに更新が追い付かなくなる
- ドキュメント間の整合性が取れなくなる
上記の3つ以外にも,
- リーダーがテストの結果の集計と担当者への割り当て指示を行うだけで1日終わっている
- 最新の総テストケース数を聞いてもすぐ答えられない
(テストケースを全部数えないといけないから) - インシデントを指摘すると
「それテストケースのミスで最新版のテストケースでは問題ないから」 と言われる - 仕様が変わったのだが,
どのテストケースを変えればいいのかわからない (インシデント報告に対し 「仕様が変わったから」 と回答がくる)
といったことがあるでしょう。
テスト管理システムを使ったテスト管理
前節のような問題が目立つようになってきたらテスト管理システムを導入すると良いでしょう。テスト管理システムを導入することの利点をまとめると以下のようになります。
- テストプロセスのマネージメント
- テスト実施状況・
実行結果の把握 - テスト担当者の割り当て・
管理 - 既存のテストのノウハウを資産として蓄積
- テスト実施状況・
- テストケースの管理
- テストケースのバージョン管理
- テストケースの標準化・
再利用 - 開発用ツールとテスト管理の連携強化
- バグ管理システムとの連携
テストマネージャの方々は,
さらに,
テスト管理システムの導入
ここまでお読みになって,
- 有償
(商用) - HP TestDirector for Quality Center─HP Software Direct
- Test Manager for Web Applications
(旧エンピレックス e-Manager)─日本オラクル - Rational Manual Tester─IBM
- Qualityflow ─大日本スクリーン製造
- 無償
(オープンソース)
それ以外のソフトウェアの情報も以下のサイトにまとめられているので,
まとめ
第1回では,