ZendFrameworkで作る『イマドキ』のWebアプリケーション

第2回 開発環境の準備(下)

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前回に引き続き、Zend Frameworkを利用したWebアプリケーション構築のための開発環境を整えます。今回はZend Frameworkをインストールし,その他開発環境全般を整えます。

Zend Frameworkのインストール

One-Click InstallerでインストールしたApache/PHPは,PostgreSQLをインストールしたフォルダと同じフォルダにあります。

図1 Linuxの場合

図1 Linuxの場合

php.iniのinclude_pathは設定されていないので,php.iniを編集する必要があります。

Zend Frameworkのダウンロードは

から行います。

図2 Zend Frameworkのホームページ

図2 Zend Frameworkのホームページ

Zend FrameworkのアーカイブはZIPまたはtar.gz形式の圧縮ファイルになっています。これを

/opt/PostgreSQL/EnterpriseDB-ApachePhp/php/lib/php

に解凍します※1)。 ここにはPEAR(PHP標準のライブラリ)ライブラリがインストールされています。後でこのパスをinclude_pathに追加するので,ここに解凍します。

※1

Windowsは/optをc:\Program Filesに,Macは/Libraryに置き換えてください。

以下のようなディレクトリ構成を持つフォルダが作られます。

ZendFramework-1.7.2/
ZendFramework-1.7.2/demos
ZendFramework-1.7.2/demos/Zend
ZendFramework-1.7.2/externals
ZendFramework-1.7.2/externals/dojo
ZendFramework-1.7.2/incubator
ZendFramework-1.7.2/incubator/library
ZendFramework-1.7.2/incubator/bin
ZendFramework-1.7.2/incubator/tests
ZendFramework-1.7.2/library
ZendFramework-1.7.2/library/Zend
ZendFramework-1.7.2/extras
ZendFramework-1.7.2/extras/library
ZendFramework-1.7.2/extras/tests
ZendFramework-1.7.2/extras/documentation
ZendFramework-1.7.2/tests
ZendFramework-1.7.2/tests/Zend

ZendFramework-1.7.2/library/ZendにZend Frameworkのクラスファイルが保存されています。通常はこのフォルダをPHPのincludeパスが通っているパスにコピーするかシンボリックリンクを作成します。

Linux/Macの場合はシンボリックリンクがよいでしょう。

$ cd /opt/PostgreSQL/EnterpriseDB-ApachePhp/php/lib/php
$ ln -s ZendFramework-1.7.2/library/Zend

Windowsの場合はZendフォルダをコピーしてください。

インクルードパスの設定

次にphp.iniを編集してinclude_pathを変更します。

/opt/PostgreSQL/EnterpriseDB-ApachePhp/php/php.ini

にphp.iniファイルがあるので,テキストエディタで開きます。 include_pathの行を探し,以下のように修正します。

Linuxの場合

include_path=".:/opt/PostgreSQL/EnterpriseDB-ApachePhp/php/lib/php"

Macの場合

include_path=".:/Library/PostgreSQL/EnterpriseDB-ApachePhp/php/lib/php"

Windowsの場合

include_path = ".;C:\Program Files\PostgreSQL\EnterpriseDB-ApachePhp\php\lib\php"

※Windowsの場合,phpフォルダの中にlib\phpフォルダがないので作成してください。

Apacheの再起動

php.iniへの変更を反映するにはApacheの再起動が必要です。メニューやアプリケーションフォルダの中から再起動用のスクリプトを実行します。

「PostgreSQL」「EnterpriseDB ApachePhp」「Restart Apache」

コマンドラインからも実行できます。

Linuxの場合

sudo /opt/PostgreSQL/EnterpriseDB-ApachePhp/scripts/ctlApache.sh restart
設定の確認

Apacheのドキュメントルート(Linuxの場合:/opt/PostgreSQL/EnterpriseDB-ApachePhp/apache/www)に以下のファイルを作成します。

phpinfo.php

<?php phpinfo() ?>

ウェブブラウザにアクセスしてphpinfo()のページが表示され,include_path設定が正しく表示されていれば設定完了です。

  • http://localhost:8080/phpinfo.php

図3 phpinfo()の出力

図3 phpinfo()の出力

著者プロフィール

大垣靖男(おおがきやすお)

University of Denver卒。同校にてコンピュータサイエンスとビジネスを学ぶ。株式会社シーエーシーを経て,エレクトロニック・サービス・イニシアチブ有限会社を設立。
オープンソース製品は比較的古くから利用し,Linuxは0.9xのころから利用している。オープンソースシステム開発への参加はエレクトロニック・サービス・イニシアチブ設立後から。PHPプロジェクトでは,PostgreSQLモジュールのメンテナンスを担当している。

URLhttp://blog.ohgaki.net/

著書

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