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2017年8月第3週Android O、ストリーミング・アップデートに対応ほか

Android Oはストリーミング・アップデートに対応

次期OSのAndroid Oでは、アップデート時の容量不足に頭を悩ませることがなくなるかもしれません。Android Oには、わずかな空き容量があれば、アップデートが行える「ストリーミング・アップデート」が追加されるとArs Technicaが伝えています。

Android Nでは、A/Bシステムアップデートと呼ばれる方式がサポートされています。

これは通常使用するパーティション(Aスロット)とは別に、アップデートに使用するパーティション(Bスロット)を用意して、バックグランドでBスロットのアップデートを行い、準備が整ったら起動パーティションをAスロットからBスロットに切り替える仕組みです。こうすることで、アップデート中に端末が使えない時間を極力少なくします。

また、アップデート途中で失敗した場合でも、これまで使っていたパーティションでシステムが起動するので、安心してアップデートが適用できます。この方法は「A/Bアップデート」「シームレスアップデート」と呼ばれることもあり、Chrome OSでも採用している実績のある方式です。

Android Oは、このA/Bシステムアップデートをベースに、ストリーミング・アップデート方式を追加しています。アップデートには1GB程度の空き容量が必要ですが、新たな方法では100KB程度で良くなるとされており、容易にシステムアップデートが可能になります。

ストリーミング・アップデートは、Android Oの新機能ですが、A/Bシステムアップデートを採用する端末でのみ利用可能です。現状で、これを採用しているのがGoogle Pixelのみと言われており、多くの端末がストリーミング・アップデートの恩恵を受けられません。 OSのアップデートは、アップデート中の使えない時間を嫌ったり、容量不足を理由にしてアップデートが行われないケースがよくあるので、多くの端末でA/Bシステムアップデートとストリーミング・アップデートを採用することが望まれます。しかし、こうしたところまで、コストをかけて端末が開発できるメーカは限られているのが現実です。

Bluetoothヘッドフォンのバッテリ残量が表示されるように

すでに、iOSではサポートされていますが、AndroidでもBluetoothヘッドフォンのバッテリ残量の表示機能が追加されるのはないかとDigital Trendsが伝えています。

Bluetoothヘッドホンのバッテリ残量表示は、メーカが独自に実装していることはありましたが、Androidの標準機能としては実装されていませんでした。xda developersでは、Googleがバッテリ残量を取得するAPIの追加を準備していると言われています。しかし、最近公開されたAndroid O Developer Preview 4には、この機能が実装されていないので、次のバージョンで実装されると予想されています。

追加されるAPIは「バッテリ残量の取得」「バッテリの残量変化の通知」で、これで返ってくる値は0から100とされています。独自実装されていた機能が標準化されて、OSに取り込まれるのは悪い流れではありません。また、この機能が実装されることで、Bluetoothヘッドフォンのバッテリ管理が楽になるので歓迎すべきです。

2017年8月のAndroidバージョン別シェア、MarshmallowとNougatが増加

8月8日、GoogleはAndroidのバージョン別シェアの2017年8月分を公開しました。

1位はMarshmallowで32.3%、2位はLollipopで29.2%、3位はKitKatで16%となっています。Nougatは、前月から2%シェアを増やしており、シェアを徐々に伸ばしていますが、依然として、Android 6.x、Android 5.xがメンインプラットホームです。

Android Oは、近日中のリリースが予定されていますが、この状況は当面変わりがないと考えられます。

今週は、このあたりで、また来週。

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