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2022年2月第2週Android 12Lが起爆剤? 選択肢が増えたAndroidタブレット

2018年にGoogleが発売した「Pixel Slate」以降は、絶滅危惧種だったAndroidタブレットが選んで購入できるほどに状況に復活しています。端末は、用途や予算に合わせて選べで、Android 12Lのリリースを控えてソフトウェア面でも強化されてるので、今回はAndroidタブレットを取り巻く「いま」を見ていきます。

NECからハイエンドタブレット「NEC LAVIE Tab T12」が登場

「NEC LAVIE Tab T12」は、12.6インチ(2,560×1,600ドット)有機ELディスプレイ(HDR 10対応)を搭載、SoCはQualcomm Snapdragon 870、メモリ8Gバイト、ストレージ256Gバイト、Dolby Atomsにも対応するJBL製のスピーカを搭載するタブレットを2月10日より順次発売します。また、兄弟端末と思われるAndroidタブレット「Lenovo Tab P12 Pro」は1月28日に先行して発売されています。

ともに重量が565gで、12.6インチのディスプレイを搭載する端末の割には軽量なので取り回しも良さそうです。

日本では発売されないと思いますが「Samsung Galaxy Tab S8」も発売が控えています。リーク情報によれば、大型ディスプレイ(14.6インチのOLED)を搭載している端末の噂もあり登場が楽しみです。

性能と価格のバランスが絶妙の「Xiaomi Pad 5」

先の端末は10万円を超えるハイエンドのタブレットですが、⁠Xiaomi Pad 5」は11インチ(2,560×1,600)DCI-P3をサポートするディスプレイを搭載、SoCはQualcomm Snapdragon 860、メモリ6Gバイト、ストレージ128GBまたは256Gバイトです。

搭載されている4つのスピーカは、Dolby ATMOSにも対応しており、メディア消費用の端末としても優れています。Xiaomi Pad 5は、5万を切る価格で性能と価格のバランスの取れたXiaomiらしいタブレットです。

コスト重視のCHUWI HiPad Pro、Blackview Tab 11

「CHUWI HiPad Pro(2022⁠⁠」は、10.8インチ(2,560×1,600ドット)DCI-P3カバー率97%の広色域対応のディスプレイを搭載、SoCはMediaTek Heilo G95、メモリ8Gバイト、ストレージ128Gバイトのタブレットを299.99USドルで、AliExpressの公式ストアで発売を開始しています。

もう一段安いタブレットとして「Blackview Tab 11」は、10.36インチ(2,000×1,200ドット⁠⁠、SoCはUnisoc T618、メモリ8Gバイト、ストレージ128Gバイトが選べます。

選択肢がほとんどなかったころが嘘のようですが、ハイ、ミドル、エントリの端末が揃っており用途や予算に合わせて選べます。

ソフトウェアの動きも活発化

ソフトウェアの動きも活発化しています。

本連載でも何度か取り上げていますが、Googleはスマートフォンよりも大きなディスプレイを想定したAndroid 12Lの開発が進めています。Android 12Lは、Beta 2まで開発が進んでおり2022年の早い段階にリリースされます。

これだけでなく、Googleはタブレット部門のシニア・エンジニアリング・マネージャーなどの採用を行っており、タブレットのテコ入れをしていることがわかります。

Android 12Lがリリースされることで、GoogleがPixel Tabletを開発しているのでないかと噂がされていますが、先の採用はソフト部門の話です。Pixel Tabletが見られるのは当分先の話しかもしれません。

タブレットが帰ってきた!

タブレットが登場した当初、コンピュータの未来はこの先にあると多くの人が信じて、その未来を語りました。しかし、想い描いた未来と現実とのギャップが大きく、信じた未来は間違いだったのでは? と考えたころもありましたが、パワフルなハードウェアとAndroid 12Lでソフトウェアの足並みが揃いました。いまは、皆が想い描いた未来は夢物語でなかったと感じています。

2022年はAndroidにタブレットが帰ってきます。楽しみです。

今週は、このあたりで、また来週。

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