この章では,
有用な記録を長く続けるために
作業の記録は:
- 意味のある
(= 役立つ) 内容であること - 長期に渡って継続的に記録されていること
が重要です。
そこで,
正直に記録する
嘘の記録をどんなに分析しても,
毎日記録する
ただし
出社しているけど,実は全然働いていない
といった場合は,
分類の工夫
たとえば,
これら一連の作業を細分化して:
作業種別 | 開始時刻 | 終了時刻 |
---|---|---|
打ち合わせ | 14:00 | 14:12 |
レビュー | 14:12 | 14:49 |
打ち合わせ | 14:49 | 15:10 |
といった具合に記録しようとすると,
もちろん,
アスケイドでは,
「メンバーとのコミュニケーション」のための作業
と位置付け,
そのため,
作業種別 | 開始時刻 | 終了時刻 |
---|---|---|
渉内 | 14:00 | 15:10 |
当初は社内でも
しかしそうなると,
同様の方針から,
- 顧客へのメール送信
(新規・ 返信) - 打ち合わせ
- 打ち合わせ資料の作成
- 顧客への納品向け作業
それ以外の作業分類としては,
- ●非作業系分類
- プロジェクトに関係しているが,
プロセス定義等では扱われない 「移動」 や 「待機」 など - ●非プロジェクト系分類
- プロジェクトから比較的中立な,
「メール確認」 「社内インフラ整備」 「営業活動」 など
所要時間記録の精度
忙しい様子のたとえとして
もちろん,
各タスクの開始/
もし本当に
作業内容の細分化
作業分類や所要時間の記録に関してはある程度の割り切りが必要ですが,
ここで言う
作業種別 | 作業内容 | 開始時刻 | 終了時刻 |
---|---|---|---|
実装 | サブシステムX | 13:00 | 19:00 |
という記録よりも以下のような記録のほうが,
作業種別 | 作業内容 | 開始時刻 | 終了時刻 |
---|---|---|---|
実装 | サブシステムX モジュールA |
13:00 | 15:30 |
実装 | サブシステムX ユーティリティ |
15:45 | 16:15 |
実装 | サブシステムX モジュールB |
16:30 | 18:00 |
実装 | .... | .... | .... |
注意して見ていただければわかるように,