エンジニアにもビジネススキルが求められる時代
一昔前ならば,エンジニアはどちらかというと内にこもって,コツコツと仕事をするというイメージで,外に出て行くのは営業マンの役割と考えられていました。しかし現在では技術が高度になったためか,実際にシステムのユーザとなるお客さんとエンジニアが直接対話しなくては,本当に必要なシステムを作ることが難しくなりつつあります。そのため,エンジニアはただ技術がわかっていればいいということではなく,対顧客のやり取りもこなせる必要が出てきています。ここでは,お客さんとのやり取りに困らない,基本的なビジネススキルについてお話しします。
身だしなみを整えよう
気持ちのよいコミュニケーションは,まずは見た目からです。そうはいっても,あまり気張ってお洒落をしよう,というわけではありません。
会社によっては,エンジニアでもスーツ着用の会社もありますが,最近はだいぶ少なくなってきたようです。一方で,よれよれのTシャツや破れたジーンズなど,そのままではとても客先には出せない,という格好をする人も減ってきているように思います。
いわゆるドレスコードは,基本的にその会社の社風によって決まるものですが,業界全体として共通なのは「襟付きシャツ」「チノパン」あたりがエンジニアの服装としては最も無難な線になるようです。ジャケットなどを羽織れば,スーツ姿の営業と同行しても,なんとかバランスが取れるでしょう。
夏場の暑さと電力消費は,サーバー運用などをしているエンジニアにとっては死活問題ですから,夏場の軽装はそれなりに受け入れられるようです。それでも,客先に出かける時にはTシャツではなく襟の付いているポロシャツにするなど,それなりに気を遣うべきでしょう。その他髪型など,清潔感を心がけるとよいでしょう。
あいさつと名刺交換
初対面のお客さんであれば,名刺交換も重要なポイントになります。失礼のないよう,名刺交換のマナーも知っておく必要があります。流派(?)によって細かいところで違いがありますが,概ね以下のようなルールがあると考えておきましょう。
- 役職が上の者から名刺交換する
- 訪問した側から名乗る
- 訪問した側から渡す
- いただいた名刺は,名刺入れの上に置いておく
- 相手の席順に合わせて,名刺を並べておく
ただし,相手によっては,このようなルールに関係なく名刺を出される場合もあります。あまりルールを厳格に考えず,自分の所属や名前をはっきりと相手に伝えられれば大丈夫でしょう。
エンジニアのコミュニケーションの基本
エンジニアに求められるスキルとして,「コミュニケーション能力」が重要視されるようになっています。前述したとおり,エンジニアがお客さんと直接やり取りをする頻度も高まっていることから,社内だけでなく社外とのコミュニケーションも重要なスキルとして考えられます。コミュニケーションといっても,基本さえ守っていればそれほど難しいものではありません。
- きちんとメモを取る
- 「ほう」「れん」「そう」をしっかりと行う
ポイントを見ていきましょう。
メモの取り方
ミーティングの際には,必ずメモを取りましょう。一言一句すべてをメモする必要はありません。特にメモすべき重要なのは以下の点です。
数量
金額
種類
期日
ToDo
ミーティングとはすなわち,情報伝達の場であり,次に何をすべきか決める場です。数字で表すことができるものは重要な情報と考えられます。また,何をすべきかということについても,明確にしておくべきでしょう。
「ほう」「れん」「そう」を使い分けよう
日常的なコミュニケーションは「ほう」「れん」「そう」,つまり「報告」「連絡」「相談」です。
「報告」は,正式な形で情報を伝えるコミュニケーションです。日報や週報,報告書といった形で行われることが多いでしょう。ある程度フォーマットが決められていることも多いですが,形式にこだわらず分かりやすい報告ができるよう心がけるべきでしょう。
「連絡」は,日常的なメールや電話でのやり取りが主な手段となります。あまり頻度が多すぎるのは考えものですが,報告の間隔が長くなってしまうような場合には,インフォーマルな形での連絡がこまめにあると,受け取る相手は安心するものです。簡潔で構わないので現状報告を行うことで,自分自身の状況を把握することもできます。
何か疑問点や課題にぶつかったら,あまり自分だけで抱え込まず早めの「相談」を心がけましょう。ただし,相談する相手も忙しい場合も多々あります。相手にべったりと頼る質問ではなく,現状をきちんとまとめた上での,連絡の延長線上にある相談ができるようになれば,コミュニケーション上級者といえます。
報告はある程度期限などが決められていることが多いのでよいのですが,連絡,相談は適宜行われるコミュニケーションの手段なので,頻度や形式などで迷うこともあるかもしれません。そのような場合には,事前に相手との間で方法や形式などをルールとして決めておくことをおすすめします。
