Androidケータイの歩き方

第100回タブレット市場を席巻できるのか?「Nexus 7レビュー」(9)

長く続けてきた「Nexus 7レビュー」のシリーズですが、今回でひと区切りとします。今回は、利用シーンごとの活用法をご紹介します。

利用シーン1:自宅で読書

主に使っているのは、ソニー・リーダーのアプリです。

いくつかある電子書籍アプリで、これを使う理由は、専用機を所有しているからです。できることが被っていますが、読む書籍によって使い分けています。

たとえば、専用機は16階調のグレースケール表示で、雑誌等カラー表示の書籍は読めないので、そうしたときにNexus 7を使います。小説など活字メインの書籍を読む場合は、文字が見やすくて読みやすい専用端末を使います。もうひとつ、読書に没頭したいときは、専用機を使います。Nexus 7だと、FacebookやGMailなどから通知が入り、気が散るためです。

筆者のような、ガジェットコレクターならではの使い方ですが、それぞれに良さがあるので、こうした使い分けをしています。

ソニー・リーダー(PRS-T1)とNexus 7
ソニー・リーダー(PRS-T1)とNexus 7

利用シーン2:情報収集にツールとして

Googleリーダーを情報収集のツールとして活用しています。

Googleからは、公式クライアント「Google Reader」が公開されています。これが、Nexus 7で使えないワケではありませんが、スマートフォンに最適化されてたアプリで、タブレットでは使い勝手がいまひとつです。また、イマドキらしく、2ペイン構成のユーザインターフェースで、記事一覧には、概要とサムネイルが表示されてほしいものです。

いくつかのアプリを試してみると、⁠Just Reader』というGoogleリーダークライアントが、イメージするアプリにピッタリです。

Just Readerの記事一覧画面。概要とサムネイルが表示される
Just Readerの記事一覧画面。概要とサムネイルが表示される

Just Readerは、スマートフォンとタブレットに最適化されたユーザインターフェースを持っており、設定で切り替えられます。また、先でも触れたように、記事一覧では、概要とサムネイルが表示されます。記事を表示したときは、RSSで配信されたテキストではなく、記事の配信元のWebページを直接表示する機能があります。これがあることで、全文配信されない記事の続きを読む為に、Webブラウザでページにアクセスする手間を省くことができています。Just Readerは、非常に気持ち良く使えるアプリで、Googleリーダーをお使いの方にはオススメのクライアントです。

Just Readerの記事画面。Webページをダイレクトに表示できる
Just Readerの記事画面。Webページをダイレクトに表示できる

利用シーン3:自宅で映画を楽しむ

筆者は、huluに加入しており、週末ともなれば、テレビを観ている時間よりも、huluを観ている時間のほうが長いほどです。

これまでiPadでhuluを楽しんでいましたが、Nexus 7で楽しむようになった理由は「重さ」です。たとえば、布団に潜り込んで、映画を観ようとした場合、625gのiPadだと持ち手のが重さに耐えられず疲れてしまい、途中で休憩を入れたり、持ち手を変えることがありました。340gのNexus 7では、疲れ知らずとは言いませんが、その回数が減り、布団の中でも楽に映画を楽しめます。また、Nexus 7だと画面が小さいのでは?と考える方も居るかもしれませんが、手で持って鑑賞する程度の距離であれば、大きな違いは感じません。

その他:メールやSNS、Web閲覧に……

ありきたりですが、メールはGMail、予定はGoogleカレンダーを使っています。

いずれも導入時に、Googleアカウントを設定すれば、他、面倒な設定をすることなく、データの同期をするので気に入っている点ですし、Android OSの優れている部分でもあります。

SNSは、FacebookやTwitterなどを使っています。両方とも公式アプリをインストールして使っており、とくに変わった使い方をしているワケではありません。

Web閲覧には、Google Chromeを活用しています。これも、Googleアカウントを設定すれば、ブックマークやパスワードだけでなく、違う端末で観ていたWebページまでも同期してくれるところが気に入っています。

外付けキーボードを入手して、ブログ更新にも使っている
外付けキーボードを入手して、ブログ更新にも使っている

Nexus 7が生活の一部に!

Nexus 7は、スマートフォンの次に、接している時間の長いIT端末となっています。すでにiPadを使っていたので、これほどまでになるとは考えていませんでしたが、これは、2つの要因があると考えます。

1つは、言い尽くされているので深掘りしませんが、サイズと重さが丁度良いバランスなところです。もう1つは、Androidの熟成が高まったからだと考えています。これは、OSや端末だけではなくアプリやサービスも含まれます。これらの足並みが揃いはじめて、良いところでバランスしているため、気持ち良く使え、手放せない端末になっていると考えています。Nexus 7を使いはじめる前は、タブレットはiPadで決まりかなぁと考えていましたが、巻き返せる可能性はまだまだあると感じています。

さて、最後になりましたが、本連載が今回で100回を向かえることができました。次は、200回を目標に続けることができればと考えていますので、これからもよろしくお願いします。

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