Androidケータイの歩き方

第107回メディアプレイヤーとしてのAndroidタブレット 2013年版

本連載で、1年前のいまごろ「メディアプレイヤーとしてのAndroidタブレット」というテーマで、筆者の利用環境を例にして、Androidタブレットを動画や音楽プレイヤーとして使った場合の現状をご紹介しました。あれから時間が経過して、周辺環境の変化とともに、筆者の利用環境も変化しているので、2013年版として改めてご紹介していきます。

動画視聴環境は激変

1年前は、MyCloud MiniをDLNAサーバとして使っていました。

MyCloud Miniは、手持ちのハードディスクを接続すると、クラウドストレージ化できるアプライアンスですが、さまざまなサーバ機能が搭載されており、DLNAサーバ機能もその内の1つでした。これを使って、DLNAサーバを立ち上げ、当時は激安だった「ainol Novo 7 Paladin」で動画を楽しんでいました。

動画の視聴に使っているGoogle Nexus 7。活用にはDockが必須アイテム
動画の視聴に使っているGoogle Nexus 7。活用にはDockが必須アイテム

この環境は、1年の間に激変しました。

まず、DLNAサーバがSONYの「nasne」にとって変わり、動画再生のサーバーだけではなく、テレビ録画もこれで行い、録画番組もリビングのテレビではなく、タブレットで視聴をするようになりました。DLNAクライアントも当時取り上げた「Skifta」から「Twonky Beam」に変わっています。この変更は、nasneと関係しているので、次回以降でご紹介します。

視聴に使っているタブレットも「Google Nexus 7」になっています。

これまで使っていたainol Novo 7 Paladinは、動画再生の用途であれば不満はありませんが、それ以外は、いま思えばのんびりとしたもので、Nexus 7とは比較になりません。また、当時は楽しんでなかった「Hulu」「Gyao」もNexus 7で使っています。いずれの何の不満・不具合もなく使えており、これで動画を観るのが当たり前になっています。

Twonky Beamで、nasneのライブラリにアクセスしている様子
Twonky Beamで、nasneのライブラリにアクセスしている様子

音楽再生する環境は変わらず

動画と比較すると、音楽を楽しむ環境は変化がありません。

「WIN AMP」「Remote for iTunes」を使ってみるものの、どれも定着することはなく、iTunesとiPhoneのコンビで使い続けています。これは、Appleの囲い込み戦略を褒めるべきなのかもしれませんが、先のコンビを凌駕する環境がいまだ現れていないのも事実です。Appleは、この1年でiTunesアプリのリファインを行い、地位固めに余念がないので、この先、これに対抗できる環境が現れてくるのは難しいかもしれません。

せめて、ポッドキャストだけでもAndroidタブレットで楽しめる環境が構築できないかと思案してみますが、iTunesでポッドキャストをダウンロードして、iPhoneに同期する利用スタイルにマッチするようなアプリを見つけることができていません。Googleの音楽配信サービス「Google Music」は、日本展開の話が出ないので、音楽の分野では、Appleの後塵を拝するスタンスなのかもしれません。

動画と音楽に読書が加わった

動画や音楽以外の用途で、新たに加わったものは読書です。

Google BooksやAmazonのKindle、Sony Reader、楽天のKoboなど、Androidアプリが多くリリースされているので、これで漫画や雑誌を読むようになりました。ここ1年で、電子書籍配信のサービスがイッキに展開されたので、用途の幅が広がりました。

漫画を読むのには、Nexus 7は最適な端末かも
漫画を読むのには、Nexus 7は最適な端末かも

筆者は、電子書籍の専用端末を所有していますが、漫画や雑誌を読むにはカラー画面で動作が速いNexus 7の方を使っています。漫画は、多くが白黒なので、専用端末で読んでも変わりませんが、Nexus 7と専用端末を比較すると、Nexus 7のほうが描画速度が速くストレスなく読み進められるので、これを使っています。

Googleの純正サービスも増えました

「Android Market」「Google Play」に名前を変えて、アプリの配信だけではなく、電子書籍や映画の配信が行われるようになりました。

Googleアカウントに支払方法が紐付けされていれば、簡便な操作で決済できるので、端末でコンテンツをダウンロードして、気軽に楽しめるようになりました。配信されているコンテンツの量は、まだまだですが、Googleの純正サービスが使えるようになったことで、気軽に楽しめるようになりました。

次回から詳しく取り上げます

今回は、概要だけになりましたが、次回以降では、本稿で触れた周辺機器とアプリ、サービスなどをAndroidタブレットを通して、どのように楽しめるかなどをご紹介していきます。冒頭でも触れたように、2013版の「メディアプレイヤーとしてのAndroidタブレット」として進めていきます。

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