[自転車イラスト紀行]徒然走稿

第三十四回「鼻をつままれてもわからない暗闇」

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多摩川堤~弁天洞窟と生田緑地ポタリング

地図:国土地理院五万図 ⁠東京西南部』

高幡不動駅~ 万願寺ふれあい橋~浅川土手~多摩川遊歩道~多摩河原橋~威光寺・弁天洞窟~よみうりランド~日本テレビ生田スタジオ~生田浄水場~向ヶ丘遊園駅~生田緑地~登戸駅~多摩水道橋~多摩川遊歩道~ 浅川土手~万願寺ふれあい橋

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「多摩川沿いに洞窟がある」という。

それも「入場料をとる」といい「ロウソク1本で入る」というのだ。これは行ってみなくてはなるまい。

洞窟だけでは1日かけるには,ちと物足りないので少し足を伸ばして生田緑地をコースに加えることにしました。

スタートは日野市を流れる浅川にかかる万願寺ふれあい橋。暑すぎず,寒すぎず,まさにポタリング日和。のんびりといきましょう。

浅川を下流へと向かい,聖蹟桜ヶ丘の手前の府中四谷橋を対岸へ。多摩川土手の遊歩道を走ります。

週末・休日は人が多いのはわかっていたけれど,なんだこの人の多さは!しかも皆さん,背中にゼッケンをしょっていらっしゃる。

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歩いている方に聞いてみると「多摩川ウォーキングフェスタ」というイベントに参加しているとのこと。羽村を朝の6時にスタートして,大田区のガス橋まで,50kmを走破するという。

私らが本日走る予定の距離よりも長いではないですか。

50kmが最長で最短は4kmと脚力に合わせていくつかのコースが選べるそうなので,家族で参加してみるのも楽しいかも知れません。

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ウォーカーの方々にお門違いの文句をつけているサイクリストを恥ずかしく思いつつ(この道は向かって右の端を歩行者が歩き,自転車はセンターラインよりを走ることになっているのだから,道の両側にそれぞれの方向に向かう歩行者がいるのは当たり前なのです⁠⁠,理屈がわからずカリカリしているサイクリストを横目に,のんびりとペダルを漕いで多摩河原橋を対岸へと渡り返します。

南部線,府中街道を越えて,斜めの脇道へ。

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京王よみうりランド駅の横で京王相模原線をくぐり,急坂の始まる手前で左折します。

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ここが目的の弁天洞窟のある威光寺。

看板の向こうがお寺の駐車場なので,自転車を駐輪しておきましょう。

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本堂脇の窓口で拝観料を払うと,ロウソクと燭台,マッチとチケットという洞窟探検セットをくれます。

燭台以外はお持ち帰りOK。マッチのデザインが場末のスナックを思わせてナイスです。

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弁天洞窟は,横穴式の古墳を掘り広げたもの…ということは…元々お墓じゃないですか!

素敵な情報を胸に刻んで,いざ洞内へ!

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暗いです。明かりが消えると自分の手も見えません。

「鼻をつままれてもわからない闇」とはまさにこのこと。ロウソクの火だけで歩くのは至難の業。

ついロウソクの火を見てしまうのでいつまでたっても目が慣れません。

しかし,電装を使うのは御法度。

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ここはロウソク一本で勝負しましょう。

ロウソクの明かりに浮かぶからこそ,壁面のヘビの姿も恐ろしい。

小さな洞窟ですが拝観料分は楽しみました。物足りないという方はおひとりでもうひと回りどうぞ。

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威光寺を出て,よみうりランドとゴルフ場の間の急坂を登ります。路肩が狭くて車が多い,要注意です。怖いと思ったら短い距離なので押していきましょう。

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ピークには遊園地に隣接した「日帰り入浴施設・丘の湯がありました。

観覧車が覗いていたりしてよさげな雰囲気ではありますが,本日は通過します。

車が多すぎるので,この道を下って小田急線沿いの道を走る予定を変更,よみうりランド入口・スカイゲート前へと左折します。

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道沿いに日本テレビ生田スタジオがあります。特に有名人に会うこともなく,さらに住宅街へと進みます。

このあたりは適当に走っても,どこかで府中街道か小田急線沿いの道に出ますから,どこだかわからなくなっても気楽にいきましょう。私たちはなるべく粘って,生田浄水場を過ぎたところで府中街道に出ました。

このまま府中街道で小田急線を越えようとしたのですが,高架部分に側道がありません。道幅も狭く交通量も多く危険なので脇道にそれて向ヶ丘遊園駅に向かいました。

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踏切を通って線路の向こう側へ。

しかし,この駅に隣接した踏切が開かないことあかないこと。狭い道で待っている間に人が渋滞していきます。

やっとのことで開いたと思えば,踏切を渡りきる前に遮断機が下りてくるという煩雑な列車の通過数。一時に何人も渡れないため,ずいぶんと待たされました。

著者プロフィール

杠聡(ゆずりはさとし)

イラストレーター,ライター。東京都日野市在住。技術評論社刊の単行本カバーなど広告,出版でのお仕事をベースに,自転車旅行で出会った風景や人を題材にした作品づくりを続けています。

URLhttp://www.yuzuriha.com