オープンソースの電子書籍管理ソフト「Calibre」を使いこなそう!

第1回 Calibreで電子書籍を管理する

この記事を読むのに必要な時間:およそ 2 分

電子書籍,使ってますか?

こんにちはみなさん,今回からCalibre(カリバー)の連載をさせてもらいます。西村です。

ところで,日本でも電子書籍が話題になっていますが,皆さん使っていますか? そうですよね,日本の電子書籍,ちょっと手を出しづらいですよね。フォーマットは乱立していて,しかもどれも互換性が無いので,どのデバイスを買えばいいのかわからないし,PCで読むにしても,ストアは中途半端な量しかないので,自分の読みたい本は見つからないし…。

かたやアメリカでは,Amazonの売り上げの中で紙の本より電子書籍の方が多くなった,なんて話を聞きますが,だいぶ日本の状況とは温度差があるようですね。

かく言うぼくも,どういう経緯で電子書籍やCalibreにはまってしまったかと言うと,ひょんなことから国際版のAmazon Kindleを買ってしまったことから始まったのです。と言うのも,あるSF小説(⁠彷徨える艦隊」シリーズ)の最終巻の翻訳本が待っても待っても出ないのに業を煮やして,英語版に手を出そうと思ったのですが,どうせならKindleで読んでみようか,と思ったのがきっかけです(案の定,まだKindleで読み終わらないうちに翻訳本も出てしまったのですが…)⁠

しかし,Kindleを手にして,あるいはCalibreに出会って,その盛り上がりをこの目で見ると,電子書籍,いやアメリカの電子書籍の世界の熱気を垣間見ることができた気がします。Calibre一つみても結構な盛り上がりを感じてしまいます。そしてそれは英語の電子書籍だけでなく,フリーなコンテンツ等を使って日本語のコンテンツにも広がりつつあるように感じます。

本連載では,Calibreを使って電子書籍を入手したり,メンテナンスしたり,もろもろの操作の説明とともに,電子書籍の面白さをいくらかでも説明できるといいな,と思っています。

Open Sourceの電子書籍管理ツール「Calibre」

Calibre(カリバー)はオープンソースの電子書籍管理ツールです。ちょうど音楽の管理にiTunesを使うように,基本的には電子書籍の管理をするのに使います。しかし,管理と言うと簡単な機能しかないような印象がしますが,ちょうどiTunesがiTunes Music Storeで音楽を購入・入手したり,CDから取り込んだり,iPodに転送したり,Podcastを再生したり,と言ったような多様な機能があるのと同じように,Calibreにも電子書籍を扱う上での便利な機能が多数備わっています。

Calibreのメイン画面

Calibreのメイン画面

CalibreはPythonベースのオープンソースのプログラムで,Windowsだけでなく,MacOSX,Linux版があるので,幅広いプラットフォームで使用できます(Windows版にはPortable版もあります)⁠

上図の「メイン画面」の中央に見えるように,カバーフローやリストで電子書籍を管理できます(左側にあるのがタグ・ブラウザー,右側には電子書籍の詳細が表示されている)⁠

主な機能には以下のような物があります(Calibreサイトから抜粋したものに追記)⁠

  • 電子書籍ライブラリの管理
  • EPub, MOBI, LRF, PDF, HTMLなどを含む20以上のフォーマットに対応
  • 電子書籍フォーマットの変換
  • 電子書籍リーダーデバイスとの通信
  • ニュースサイトからのダウンロードと電子書籍への変換
  • 電子書籍ビューワー
  • コンテントサーバー
  • 有料無料の電子書籍取得
  • 書誌情報・表紙の検索・ダウンロード
  • カスタマイズ機能(ニュースサイト・レシピやデバイスのプラグイン)

日本語でも,縦書きやルビ等の特別な機能を除くと,現在のところ(プログラムの翻訳も含めて)ほとんど問題なく動作します。日本語のニュースサイトも20以上のサイトがサポートされています。残念なのは,まだ日本の電子書籍フォーマットや,日本のストア等に対応していないため,書籍の入手等はCalibreから簡単に,と言うわけには行かないことでしょうか。

そして,特筆すべきは,そのリリース頻度で,ほぼ毎週金曜日に毎回新ヴァージョンのリリースを行っており,かなりのスピード感でバグフィックスや機能拡張がどんどん行われています。たぶん,日本でCalibreのユーザーが増えて行けば,日本語関係で問題があっても(きちんとバグレポートされて)結構早いスピードで対応してもらえるのではないかと思っています。それと,青空文庫の直接ダウンロード機能だったり,仕様が公開されている(される)日本特有のフォーマット等のサポート,等の周辺的な開発もだんだんと進むのではないかと期待しています。

CalibreのEBookビューワーで,Calibre自身のマニュアルを表示中

CalibreのEBookビューワーで,Calibre自身のマニュアルを表示中

著者プロフィール

西村亜土(にしむらあど)

さまよえるプログラマー(?)。

フリーランスで,iPhone開発やAndroid開発,Webアプリ開発などのプログラム開発を行っている。最近は住所不定でよく変わる。第1回を執筆している時点では福岡に居るが来月は鎌倉の予定。ここの所,あまり仕事がなかったので,暇に任せてCalibreの翻訳をやっている。現時点で全3500個中89%完了。あと383個だがんばろー!

Twitter:@adonishi
Web: http://www.sig.or.jp/~ado/

コメント

  • CalibreからスマホKindleへ

    Kindle本をCalibreで管理しているものです。

    困ったことがあり相談です。
    AmazonのkindleにはCalibreのデバイスへ転送でコピーして、Kindle上で正常に読めるのですが、
    スマホのAndroidのKindleには転送は正常にできている(少なくともCalibre上では)のですが、
    スマホのKindleで実際読もうとしても、転送した本がリストに出てきません。
    メインをAMAZON Kindleでなく、スマホKindleにしたいのですが、どうすれば良いかご存知だったら教えてください。

    Commented : #1  こうちん (2017/02/12, 23:34)

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