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第3回 Amazon Kindle Paperwhiteの実力はいかに(1)

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今回から数回にわたり,Kindle Paperwhite(以降Kindle)の実力に迫ります。

筆者は,予約が出遅れたために,手にしたのが昨年のクリスマス前となりました。これまで,2ヵ月ほど使い込んでいるので,これまで使っていたSony Reader(PRS-T1)と比較しながら,違いや使い勝手をご紹介していきます。

瓜二つの端末だが…

両機は用途が変わらず,構成する主要部品の違いが少ないので,似た姿形をしています。

端末の大きさは,Kindleが高さ169ミリ×幅117ミリ×奥行き9.1ミリ,Sony Readerが高さ173.3ミリ×幅110ミリ×奥行き9.6ミリで,ほとんど違いがなく瓜二つです。参考までに,文庫本は,高さ148ミリ×幅105ミリなので,これと比較すると,高さ21ミリ,幅12ミリの違いがあり,文庫本より若干大きめです。

外観の違いを探すと,Kindleはハードウェアボタンがない程度で,下面にあるUSBポートや電源ボタンもも変わりがありません(背面に,滑り止めの処理がされているところまで同じです)⁠

左から,Sony Reader,Kindle,文庫本。それぞれの大きさが把握して頂けるはず

左から,Sony Reader,Kindle,文庫本。それぞれの大きさが把握して頂けるはず

似た端末ですが,大きく違う部分があります。

それは,画面解像度です。画面は6インチで同じですが,Kindleは758×1024ドットで,Sony Readerは600×800ドットです。パッと画面を見た感じは,変わりない印象を受けますが,Kindleのほうがフォントが一段鮮明で,印刷物のような感覚で本を読めます。⁠Kindleを知ると,Sony Readerには戻れない」と書けばおおげさですが,見比べれば違いは明白です。

Sony Readerの現行モデル「PRS-T2」も解像度が600×800です。解像度の違いは多く語られませんが,Kindleの優位性は当分続くことになるはずです。

苦になる重さ

Kindleを手にすると,見た目以上に重いと感じます。

Kindleの重さは213gです。Sony Readerは165gで,Kindleのほうが48g重いことになります。48gでは,わずかな違いと思われる方がいるかと思いますが,持ち比べてみると数字以上の違いを感じます。純正専用ケースもKindle用が135gで,Sony Reader用が80gとなっています(ともに実測)⁠

純正ケースを装着した状態だと,Kindleが348g,Sony Readerが245gで,Kindleが100g重くなっています。この100gは,片手で端末を持って長時間読書をしていると重さが苦痛になって来ます。グラム単位で軽量化する設計技術とノウハウは,まだ日本のメーカーに一日の長があるようです。

Kindleの純正ケースは「重い」のが玉にキズですが,非常にデキのよいケースです。たとえば,カバーを閉じればスリープ,開けばスリープを解除します。また,このカバーは,磁石で固定されるので,カバンの中で開いてしまうこともありません。カバーの表皮はレザーで,やり過ぎていない程度の高級感があり,触った感じも悪くありません。純正なので当たり前ですが,端末にはジャストフィットします。

3G回線無しのKindleが,7,980円で購入できることを考えると,純正ケースの3,499円は値が張りますが,その価値がある造りのよさと風合いです。

重さが気になるが,造りが良く良い風合いの純正ケース

重さが気になるが,造りが良く良い風合いの純正ケース

異なる使い勝手

ハードウェアは瓜二つですが,使い勝手は異なります。

決定的な違いはページ送りの仕方で,Sony Readerがハードボタンでもできるのに対して,Kindleはタッチ操作のみです。

タッチ操作でのページ送りは,操作中にコンテンツを手でおおってしまうのと,片手だけで読み進められないので使い勝手が落ちます。また,画面が汚れるので嫌う人も多いはずです。

Kindleは,縦書き・横書きのどちらでも,画面の左端タップで次ページへ移動,右端タップで前ページへ移動になります。紙の本と同じですが,筆者は,何を思ったのか横書きの時は,上下にページ送りがされると勘違いして,画面の上端タップで前ページに戻らないと困惑していました。

もうひとつ,本を読み終えてスリープ状態にすると,Sony Readerは,読んでいる本の表紙が画面に表示されましたが,Kindleは,内蔵の壁紙がランダムに表示されます。Sony Readerは,いま読んでいる本が,すぐ分かったので気に入っていたのと,本を楽しんでほしいと言う作り手のこだわりを感じました。

フロントライトが最大の利点

使い勝手以外にも異なる点があります。

暗い場所でKindleを使っている様子。この明るさならば十分

暗い場所でKindleを使っている様子。この明るさならば十分

Kindleには,暗い部屋でも読書ができるように,フロントライトが搭載されています。このおかげで,ベッドの中でも読書灯をつけずに読書を楽しめます。筆者が現行モデルのSony Reader「PRS-T2」を購入せず,Kindleを選んだ理由は,これに魅力を感じたためです。これで,場所を選ばす読書が楽しめるのと,電子ブックリーダーならではのメリットです。

著者プロフィール

傍島康雄(そばじまやすお)

5月30日生まれ。

モバイルデバイスが大好物。それで動くアプリの開発に喜びを感じている。スマートフォン前夜のWindows Mobile,PalmOSのアプリに情熱を傾けていたが,最近は停滞気味でコードを書くよりも文章を書く機会が多くなっており,文章を書くのも,プログラミングと同じくらい奥深い作業だと感じている。

ブログ:http://yasuos.com/blog/

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