イマドキのエンジニアの勉強事情

第2回 勉強会の種類

この記事を読むのに必要な時間:およそ 3 分

開発イベント

IT技術者向けの勉強会では,話をしたり聞いたりするだけではなく,実際にプログラムを作成してみるというスタイルの勉強会も行われます。

ハッカソン

ハック+マラソンの造語がハッカソンです。泊まりがけで行う場合には開発合宿と呼ばれることもあります。1日という時間を使って,何かソフトウェアを作って発表します。事前に「何を作るのか」を決める作戦会議を事前に行うこともあります。また個人ではなく,チームで参加することもあります。入門ではなく,実践した結果が求められるため,参加の敷居は高いですが,その分得られるものは大きいです。

コンテスト

ロボコンや鳥人間などと同じく,決まったルールの中で競技を行って競い合います。アルゴリズムの優劣を競い合ったり,セキュリティホールを見つけるなどのコンテストも行われています。研修目的でレゴのマインドストームを使ったコンテストを行っているところも多いようです。

スプリント

画像

スプリントというのは「短距離の疾走」を表す英語です。オープンソースのソフトウェアは普段はネットを通じて開発されることが多いのですが,開発を加速させたり,意思統一を行うという目的で行われるのがスプリントです。世界中に散らばっている開発者が一同に集まって,開発を行うイベントです。

代表して「スプリント」としていますが,オープンソースのプロジェクトによって呼び方は様々です。Ploneというコンテンツ管理システムをはじめとして,Python系のコミュニティでは「スプリント」と呼んでいますが,Linuxの場合には「カーネルサミット」,Rubyでは「開発合宿」と呼んでいます。

フリースタイル

画像

場所と時間の枠だけ決まっていて,後は参加者の自由という形式です。その時の気分で他の人と一緒に新しいことを始めてみたり,いろいろ行うことができます。自分で行動しない限りは何もないので,中級以上の勉強会と言えます。1人で勉強を行うのと何が違うのかというと,他の人が興味を持っているものを知ることができるため,新しいものに触れるきっかけになるのと,1人でやっていて困ったら,他の人に聞くことができます。

その他の大規模なイベントのスタイル

勉強会とは多少違ってきますが,IT業界ではさまざまなイベントが開催されていますが,参考までに,大規模なイベントで見られる形式についても説明していきます。日本国内では,これから説明するサミット,カンファレンス,コンベンションなどは混同されていて,どちらかというと前に付く名前との組み合わせ(語感)で選ばれているようなイメージがあります。ここでは,Ubuntu Linuxのコミュニティマネージャの方が書かれた,コミュニティの作り方について説明している書籍『The Art of Community』で定義されている用語に基づいて紹介します。

サミット

参加者同士がフラットな関係でお互いに議論をしながら進めていきます。プレゼンテーションの資料は用意しないのが通例です。対話を通じて,お互いが持っている知見などを引き出しつつ,みんなで共有していく,という形式になります。

カンファレンス

日本で行われる大規模なイベントはほぼこのスタイルになります。時間の枠を決めて,その中にセミナー形式の勉強会が並んでいるスタイルになります。人数が多いイベントになると,平行で何トラックも開催され,参加者は自分の聞きたい話を選択して聞くことになります。

コンベンション

いわゆるファンの集いです。スタートレックファンがコスプレをしたり,ストーリーについて語り合う,というのが典型的なコンベンションになります。特定の言語の名前を冠した交流会や忘年会(Python忘年会など)もこのスタイルに入ります。

リリースパーティ

ユーザ数の多いオープンソースのソフトウェアなどでたまに行われるのがリリースパーティです。大規模アップデートが無事に完了したタイミングなどで開催されます。その名の通り「パーティ」なので,社交的なお祝いの場ですが,次のバージョンの話しが行われたり,技術的な内部の話しが披露されたりすることが多いようです。

著者プロフィール

奥乃美(nomico)

IT系企業に勤めて仕事にアップアップの日々に,藁をも掴む気持ちで始めたGTDに味をしめ,その後突っ走って過ぎること早数年。研鑽内容についてはブログのworks4Lifeにて展開中。現在は,GTDの理解を日本で深めるためにmixiでGTD勉強会も開催中。

ブログhttp://works4life.jp

GTD勉強会http://mixi.jp/view_community.pl?id=3013597


渋川よしき(しぶかわよしき)

社内SE。ソフトウェアを中心に,ライフハック,インラインスケートなど,様々なコミュニティの運営に関わってきた。日本XPユーザグループには設立準備の時から。現在メインのコミュニティはとちぎRubyとPython温泉(系)で,ドキュメントツールのSphinxのコミュニティの設立準備中。趣味は技術文書の翻訳とLT。

Twitter:@shibukawa

ブログhttp://blog.shibu.jp

コメント

コメントの記入