エンジニアのためのイベント映像活用方法

第7回 Final Cut Pro Xによる映像の編集

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映像の編集について

ビデオ映像の編集ツールにはAppleのiMovieやFinal Cut Pro X,AdobeのPremiereシリーズなどがありますが,今回は私が使っているFinal Cut Pro Xを用いてビデオ編集について解説していきます。

なお,ビデオ編集に関しては,私もまだヒヨッコですので,⁠映画のように凝った映像」を作る解説はできません。イベント撮影時に発生しがちなシチュエーションを編集でリカバリし,観やすい映像にする加工の解説程度になることを,あらかじめご了承ください。

また,MacBook Airでビデオ編集をするのは少し荷が重いと思われるかも知れませんが,簡単な編集であれば意外と使えます。といいつつ,私が実際に映像編集する場合は,デュアルディスプレイにしたiMacで行なっています。画面が大きければそれだけ使いやすくなるのも事実です。

Final Cut Pro X

Final Cut Pro Xは「プロ用のビデオ映像編集ツール」のカテゴリに属する製品ですが,このカテゴリの中では比較的安価で,⁠プロではないけれどちょっと上を目指す人たち」にも手が出しやすい製品です。

「どうせならちょっと良い物を!」と思っている「プロではない人たち」の目の前に,このような製品が出てくると,心がくすぐられて,ついフラフラと購入してしまう人も多いのではないでしょうか。⁠私も含めて)完全にAppleの手のひらで踊らされているような気もしますが,実際の使い心地も悪くないので気に入っています。

なお,Final Cat Pro Xは30日間フリートライアルがありますので,今回の記事を試してみてください。

基礎知識

Final Cat Pro Xを起動すると,次のような画面が表示されます。

Final Cut Pro Xの起動時の画面

Final Cut Pro Xの起動時の画面

おおまかに分けると,左上が映像や音声素材の一覧画面で,右上が編集中の映像のプレビュー画面,下半分はタイムライン編集の画面です。

基本的な編集の流れは次のようになります。

  1. ビデオカメラやメディア媒体から映像や音声を素材として読み込む
  2. タイムライン上で映像・音声の切り貼りを行い全体像を作る
  3. 映像・音声の微調整やエフェクトを利用したりしつつ作品を完成させる
  4. 完成したタイムラインの映像・音声を希望のフォーマットで書き出す

この流れにしたがって,解説していきます。

イベントとプロジェクトの概念

実際に作業を開始する前に,Final Cat Pro Xの基本の概念を把握しておきましょう。それは「イベント」「プロジェクト」です。

Final Cut Pro Xのファイルメニュー

Final Cut Pro Xのファイルメニュー

私が初めてFinal Cat Pro Xを触ったときには,この違いがよく分からずにいたのですが,次のような関係だと分かるとスッキリしました。

  • イベントA:PHPカンファレンス2012
    • プロジェクト1:発表1
    • プロジェクト2:発表2
  • イベントB:札幌Ruby会議2012
    • プロジェクト3:発表3

つまり,カンファレンスや勉強会自体を「イベント」と考え,その中の各発表を「プロジェクト」と考えると管理がしやすくなるはずです。

なお,⁠イベント」「プロジェクト」はファイル管理されているため,名称の重複が許されていません。各カンファレンス名や発表タイトルなどを利用して,名前が重複しない工夫をしてください。

録画データのコピー

では,先日行なわれた初めてのChefの教室の録画データをどのように作業したかについて解説していきます。

まずはビデオカメラからデータを抜き出します。今回はSDカードに記録していたため,MacBook AirのSDカードスロットへ差し込んでファイルをコピーするだけです。

最近のMac OS Xでは,AVCHD形式(ビデオカメラのデータ形式)に対応していますので,ファイルの取扱いも簡単になっており,複数のデータをパッケージして1つのファイルのように見せてくれます。このファイルをSDカードから,Mac本体へコピーします。

今回はデスクトップに「初めてのChefの教室」というフォルダを作成し,その中へコピーするしました。

AVCHDのファイル

AVCHDのファイル

このファイルを右クリックし「パッケージの内容を表示」をすると,その中に「AVCHD」というファイルが確認できます。さらにそのファイルを右クリックし,パッケージの内容を表示し,その中のファイルを…ということを何度か繰り返すと,⁠STREAM」というフォルダが出てきます。この「STREAM」内に格納されたファイルが録画データ本体となります。

録画データ本体のみを保存しておけば良いように感じるかも知れませんが,その他のファイルにはいろいろな情報が含まれています(いわゆるメタデータです)ので,丸ごと保存しておくのが間違いありません。

著者プロフィール

鈴木則夫(すずきのりお)

株式会社クロコス所属ではあるものの,本連載と業務とは特に関係がない。

個人的な興味として,勉強会やカンファレンスのUstream配信を行なってきており,ときおり「KaigiFreaks(配信班)」の名の元に活動している。

「suzuki」というアカウントを取得するのが好き。

Web日記:http://suzuki.tdiary.net/
Twitter:@suzuki
GitHub:https://github.com/suzuki

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