インテリアの名作

チャールズ&レイ・イームズ:ラウンジチェア&オットマン/1956

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メーカー:HermanMiller for the Home
参考価格:440000円(本体),138000円(オットマン)

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絵:大崎吉之

これでホームシアターを楽しみたい,極上の安楽椅子

ほどよく傾斜した背もたれ,たっぷりとしたクッション,本物のレザーの肌触り。一人でゆったり座るための椅子の最高峰といえる一脚だ。1950年代前半までイームズ夫妻はプライウッドやプラスチックを使って安価で大量生産できる椅子の理想型を模索していた。しかしこのラウンジチェアが発表された頃からは,戦後の世の中が豊かになっていくのとともに,彼らの家具のテイストも多彩になっていく。

ただし変わらないのは,ある目的のために最も合理的なデザインが常に追求されているということだ。フォルムには無駄がなく,素材のグレードは高いが華美ではない。コピー製品は別として,このラウンジチェアとどことなく似たラウンジチェアは世界中で数多く作られている。それはこのデザインの普遍性の証明でもある。

※)プライウッド
合板。薄い木材の板を繊維が交差するように層を重ねて接着剤で貼り合わせたもの。安価で加工性に優れる。加熱プレスして曲面に加工したものを形成合板という。このラウンジチェアのシェル部分にも用いられている。

著者プロフィール

土田貴宏(つちだたかひろ)

1970年北海道生まれ。東京在住。プロダクトやインテリアなどのデザインについて,雑誌中心に寄稿しているフリーランスライター。共著に「北欧インテリア・デザイン/太陽レクチャー・ブック」などがある。

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