インテリアの名作

ポール・ヘニングセン:PH5/1958

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メーカー:louis poulsen
参考価格:65,100円

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絵:大崎吉之

完璧な機能を4枚のシェードに凝縮した北欧デザインの傑作

ランプシェードに求められる機能性を非常に高い次元で満たしたデザイン。眩しさを感じさせないように光源を覆いながら,光が効率よくテーブルに降り注ぐように4枚のシェードのシェイプが計算されている。さらに人の目が心地よく感じる光の色を作り出すため,シェードの内側は赤や青に彩色された。それほどシンプルではないのにインテリアのテイストをあまり選ばないのは,PH5が光の性質から導き出された必然のデザインだからに違いない。

ポール・ヘニングセンはデンマークのデザイナーで,家具のデザインも残しているが照明が特に有名。PH5の原型となるデザインは1920年代にすでに発表されていた。発売元のルイスポールセン社は北欧を代表する照明器具メーカー。アルネ・ヤコブセンやヴァーナー・パントンのデザインも製品化している。

※ シェードの色
光の色を調節するため,一方はブルーに,一方は赤に彩色されている。
※ 大シェード
単純な球の断面ではない。対数螺旋と呼ばれる形状で,光の性質から導かれた。

著者プロフィール

土田貴宏(つちだたかひろ)

1970年北海道生まれ。東京在住。プロダクトやインテリアなどのデザインについて,雑誌中心に寄稿しているフリーランスライター。共著に「北欧インテリア・デザイン/太陽レクチャー・ブック」などがある。

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