決済会議

第25回EMV対応間近!? 進化するスマホ決済サービス

こんにちは、スマレジの山本です。米SquareのWebサイトで「EMVに対応する」というページを発見しましたので、それについて書いてみます。

EMVって?

EMVとは、EuroPay(ユーロペイ⁠⁠、Matercard International(マスターカード・インタナショナル⁠⁠、Visa International(ビザ・インターナショナル)で合意したICカードの統一規格で、頭文字をとって名付けられました。

言葉には馴染みがないと思いますが、簡単にいえば「ICチップ付きクレジットカード」です。

4桁の暗証番号を入力するタイプのカード決済です。当然ながら磁気テープのタイプよりもセキュリティが強化され、偽造などの悪用がされにくいです。

日本ではすでに幅広く導入されていて馴染み深いものですよね。EU(ヨーロッパ)では、日本よりもさらに普及しているようです。逆に、アメリカではあまり普及していないようです。

最近話題のスマホ利用カード決済

Square、コイニー、楽天スマートペイ、Paypal Here などがしのぎを削っているスマホを利用したカード決済サービスですが、安価で手軽に導入できて爆発的に広がっていますが、基本的にはどれも磁気カードリーダーです。

スマレジペイメント。磁気テープ部分をシュッとスキャンします。iPadとの接続はイヤホンジャックです
スマレジペイメント。磁気テープ部分をシュッとスキャンします。iPadとの接続はイヤホンジャックです

では、EMVタイプのものはないんでしょうか? そうです。今はないんです。

しかしながら、EMVタイプの実現に向け、開発を進めている会社はたくさんあります。もうハードウェア(リーダー)は完成していて、未開通ながらすでに販売開始しているものもあります。

  • フライトシステム社のPayment Meister
  • リンクプロセシング社のAnywhere
  • ロイヤルゲート社のPAYGATE

などは、すでにリーダーが販売されていて、各社ともサービスインに向けて着実に進んでいるように見えます。

フライトシステム社 Incredist。クレジットカードを差し込んで、4桁の暗証番号を打ち込みます。iPadとの接続はBluetoothです
フライトシステム社 Incredist。クレジットカードを差し込んで、4桁の暗証番号を打ち込みます。iPadとの接続はBluetoothです

また、米Squareでも、EMVに対応するという発表がされており、開発を進めているようです。

Square社のEMVページ
https://squareup.com/emv

Square社のリーダーは、4桁の暗証番号を入力する部分(PINパッド)がありません。iPadなどの画面上で入力するタイプになるのでしょう。

前述の日本で販売中のものは、どれもPINパッドを搭載していますから、それらに比べ、非常にコンパクトなハードウェアになっています。日本では、不正を防ぐ目的で PINパッドつきのものしかいまは認められていませんが、今後どうなってゆくかは見えません。

EMV対応の製品がこれからどんどん登場してくるでしょう。とても楽しみですね。

おすすめ記事

記事・ニュース一覧