着物でおでかけ春夏秋冬

第3回 七月のおでかけ「裸足に履く下駄にご用心」

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浴衣を着て出掛けるときの気分は格別。絹のきものを着るときほどには気張らなくてすむし,出掛ける先だって気楽なところがほとんど。長襦袢を着なくていいし,半襟もなし。もちろん半襟見せて足袋を履けばまた違う演出もできるけど,やっぱり浴衣のよさは軽さと楽さ。帯も半幅,下着はランニング,裸足に下駄でピタリとキマリ。

ところがシーズン最初に裸足で下駄履くと,必ず悩まされるのが鼻緒ずれ。よく夏祭りや花火大会で,鼻緒ずれでイタイイタイになってしまった浴衣姿の女の人を見かける。ずれてしまったところに絆創膏でも貼ればいいけれど,これもまた取れちゃったりすると目もあてられません。

そこで出掛ける前にちょっとだけ手当をしておこう。鼻緒があたるところにワセリンクリームを塗っておくの。そうすると,すべすべ滑ってこすれない。小さなボトル入りを手提げに忍ばせて出掛ければさらに安心。これでなんの心配もなく花火でも盆踊りでも楽しめます。ぜひお試しあれ。

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シーズン中何度も履いていればだんだん足も鍛えられて,そのうち鼻緒ずれもしなくなる。そのくらい浴衣も頻繁に着れば,いつの間にやら本格浴衣美人になってるってわけですね。町行く浴衣姿もチェックして,参考にするのも怠りなく。すてきな着こなしをしている人を見かけたら,じっくり検証しちゃいましょう。さて,今年は何回着られそうかな。

著者プロフィール

平野恵理子(ひらのえりこ)

1961年静岡県生まれ。イラストレーター、エッセイスト。暮らしや着物,旅や山歩きについてのイラストとエッセイの作品が多数。新刊『ハピネス気分で山歩き』(山と渓谷社)『おいしいおみやげずかん』(KKベストセラーズ)『わたしの和道具帳』(清流出版),近刊に『いとしい和の暮らし―手作りで楽しむ日本の毎日』(ソニーマガジンズ社)など。

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