元オリコン編集長☆イノマーの『叫訓』

第55回「先を読むサービス精神!」――想像力を働かせ!

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他人の“普通”はわからない……

はぴばすでいとぅみー♪

先日,無事に47歳となった。いやはや長く生きたもんだ。自分が47歳になるなんてハタチくらいのときは想像もつかなかった。

誕生日プレゼントにと財布をもらった。超キュート。お気に入り。ありがとさまです。大切に使わせてもらいやす。

チェーン・ウォレット(鎖がジャラジャラとついてるやつね)にしようと,革製品専門店へと行った。

「すいません,チェーン・ウォレットにしたいんで穴をあけてもらいたいんでけど」とオイラ。チェーンも持っていった。

「穴ですね? わかりました」と若い店員さん。この辺でいいですかね,なんていう会話をしつつ作業自体は数秒。

料金は500円。ありがとさまです,と店を出る。ルンルン気分。やっぱりね,財布を変えると運気も変わるような気がする。

部屋に戻り,財布を確認する……NO~~~~~~~~~!

穴に丸い金具がついていない。ただ,穴をあけただけ。オイラはチェーン・ウォレットにしたいと話したはずなのに。

ソッコー,店に戻る。⁠金具がついてないんですけど……これ,穴をあけただけですよね?」とオイラは言った。

店員さんはキョトン。こっちがキョトンだっちゅーの! 納得のいかない顔をする店員さん。こりゃダメだと思った。

弁護士を呼んでくれー!(いないけど)⁠

別の店に行き,事情を話し,金具をつけてもらう。⁠それは,ひどいですね。普通,わかりますよね?」と。

ホットorアイス?

12月から新しい仕事がスタートした。肩書はエンタメ部のプロデューサー。アハハ。オイラがプロデューサーってね(笑)⁠

まあ,まあ,まあ。

新設されたエンターテインメント部署のプロデューサー。ぶっちゃけ,オイラしかいないんだけど……。ひとり部署。でも,プロデューサーってね。微妙な仕事。

たとえばタイ焼き屋さんだったら,1日にどれだけ売ったかで判断される。でも,プロデューサーの仕事は具体的なことをすぐに形にすることはできない。ナンギだ。

会社ではプロデューサー仕事以外にも,新人の教育係もしないといけない。22歳のMくん。専門学校を卒業して,1年フリーターを経てその後に入社とのこと。

ゆとり世代というのか……とにかく,マイペース。ま,そういうコ,嫌いじゃないんだけど。でも,つかみどころがない。

社長がMくんにコーヒーを買ってきてくれとリクエスト。寒い冬だ。社長は缶コーヒーのホットが欲しかったらしい。

でも,彼が買ってきたのはアイスのココアミルクだった。オイラは大笑いしてしまった。受け取った社長は無言で震えている。

「コーヒーが売ってなかったんですよ」とMくん。ホットの缶コーヒーが売ってないって……。意味がさっぱりわからない。

「そういうときってさ,たとえば携帯電話で連絡するとかあるんじゃないの?」と社長。事務所の壁にはホウレンソウ(報告・連絡・相談)と書かれた紙が貼ってある。

見ればMくんの携帯電話は作業机の上。携帯電話を携帯しないという勇気。いや,さすがだわ~と唸ってしまった。

買い物のプロとアマ

ホット・コーヒーが飲みたかった社長とアイス・ココアを買ってきたMくん。

そんなやりとりを見ていたら,数年前のことを思い出した。オイラが事務所を運営していたときの話。スタッフのために肉まんを人数分買ってきて,とDというスタッフのコにお願いした。でも,彼女が買ってきたのは肉まんではなく,アンまんであった。

肉まんとアンまんって大きな差がある。どうやら肉まんが売り切れだったらしい。だったら,ピザまんとか,他にも選択があったはず。

オイラはマルボロ・メンソールを吸っている。煙草の話ね。Dに1カートン買ってきてとお願いしたら,マルボロ・メンソールのライトを買ってきた。

オイラはしかたなく,数日間,ライトを吸い続けた。微妙。頼んだオイラが悪かったんだと思うしかない。でも……。

う~~ん。

ちょっと考えれば回避できたことだと思う。電話で確認すればいい。

オイラも会社員時代,新人のころは弁当を買いによく行かされたもんだ。この人はこういうのが好きで,何が苦手でというのは把握していた。だから,失敗はなかった。

ちょっとしたことだ。弁当は温めずに冷たいほうが好きだという人もいる。面倒くさい? いや,そんなことはない。プレイとして楽しめばいいのだ。

お弁当担当期間の過ごし方

確認作業をすれば失敗は避けられる。⁠シャケ弁当がなかったらどうしますか?」のひと言。それが出ない人間って意外と多い。

入社したばかりであれば,仕事なんてぶっちゃけ,弁当を買いに行くくらいのもんだ(極論かしらん?)⁠

俺は弁当を買うために就職したんじゃねーよ! なんて思うのはナンセンス。自分が本当にやりたい仕事に行きつくまでにはどうしても時間がかかる。その期間をどうやってやり過ごすかが未来につながる。

たかが買い物と思ってしまえば,脳ミソは働かなくなり,ホット・コーヒーはアイス・ココアになり,肉まんはアンまんになる。でも,上司はそういったことをキッチリと見ているもんだ。忘れない。

仕事ができる云々の前に弁当。あと,上司の引っ越しの手伝いね。これはものすごく喜ばれる。ま,誰にだって新人時代の小間使い時期っていうのはある。どうやったら上司が喜ぶかを考えるのは別にいやらしい話ではない。

仕事・人生に必要なのは読解力(サービス精神)

オイラは3歳くらいのころからおじいちゃんが煙草に火をつけると,おじいちゃんに灰皿を差し出していたらしい。

ヤなガキだ(笑)⁠でも,大好きなおじいちゃんに「ありがとね」って言われるのが嬉しかったんだろう。覚えてないけど。

革製品専門店の店員はなぜ客であるオイラに対して「当店に金具はありませんが大丈夫ですか?」と聞かなかったのか?

穴をあけてくれと言われたので穴をあけました,って……。チェーン・ウォレットの意味がわからなかったのだろう。

曖昧なまま物事を進めるとトラブルを引き起こす。これ,オイラじゃない人だったらクレイマーになって,お店は面倒なことになっていたかもしれない。

ちょっとでも疑問に思ったら聞くこと。確認すること。でも,疑問にすら思わなかったんだろうなあ。こっちの説明が悪かったのか? いや,そんなことはない(はず)⁠

彼は考えるべきだった。金具ナシで穴をあけたら財布はいずれ穴が原因となり使いモノにならなくなる,ということを。

ということで今回の叫訓↓

叫訓55
言われたこと……
200%で考える癖をつけるべし!

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著者プロフィール

イノマー

昭和41年東京生まれ。駒澤大学卒業後,(株)オリコンに入社。10年間勤務し編集長2回,副編集長を3回務める。退職後,フリーの編集・ライターとなる。同時にバンド活動もスタート。メジャーデビューも経験し,現在はインディーズでの活動へ。過去に10枚のアルバムと2枚のシングルをリリースしている。

http://www.onamashi.com/

Twitter:@inomar_onamashi

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