Agile2013の歩き方

第6回 Agile2013 4日目レポート 「Simple Patterns That Avoid Common Pitfalls for Scrum Teams」

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今日は朝から雷が鳴っていて大雨です。朝食をしていると今日のセッション表が掲示されました。

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シナリオベースで開発するポイント

9:00~10:15はRichard Yu氏の「Fifty Shades of Behavior Driven Development」に参加しました。理由は,BDDについてもっと知りたかったです。Yu氏は最初の日に会って話した人です。私は自分の発表のことで頭が一杯だったので忘れていましたが,Yu氏の方で覚えていてくれて,少し早く行ったら話しかけて来ました。

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講演の演習は十分に行っていると自信を持って言っていた通り,参加者を楽しませてくれるセッションでした。音楽に合わせて踊ったり,ビデオも数本流れました。

「Fifty Shades」というのは英国のポルノ本「Fifty Shades of Grey」から取ったものです。米国と英国ではベストセラーで知名度が高いようなのですが,残念ながら和訳されていないので日本で知っている人は少ないと思います。夜のパーティでこの題名の内容の関係を聞いたら,特に関係はないと言われました。このような題名の方が目立つので決めたとのことです。

発表の内容に戻ります。プロジェクトでよく発生する3つの問題点。

問題1:見積もり
シナリオを作成する見積もりです。時間,リソース,優先順位を考慮する必要があります。
問題2:始めること
まずどこから,どのように始めるかを決める必要があります。その他にテストと完了条件を決めます。
問題3:コミュニケーション
同じ文でも異なるように解釈されることがあります。

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プロジェクトには4人のステークホルダーがいます。

  1. プロダクトオーナー
  2. アナリスト
  3. 開発者
  4. テスター

この4人が共通した認識をもつ必要があります。

シナリオを文書にしてしまうと,開発者にはよく理解できない場合があります。文書に書かれた内容の解釈で間違いやすいからです。シナリオでは次の3つのことを明確にします。

  1. Given:前提条件
  2. When:条件
  3. Then:結果

これらの頭文字を取って,これをGWTと呼びます。

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子供は2~3歳にくらいから言葉を話せるようになります。しかし,複数のコンテキストを関連付けられるのは6歳になってからのようです。すなわち,単独したシナリオよりも,複数のシナリオのコンテキスト間の関連を把握させる方が間違いが多くなるので注意が必要です。

最後に,継続的に改善し,問題はすぐに修正して,全プロセスを見て,ゴミを出荷しないようにとの言葉で,発表を結びました。

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最初に思っていた内容ではありませんでした。もう少し高度の話を期待していました。しかし,発表自体はとても楽しかったので,もしまた発表する機会がある際に参考にしたいと思いました。

自社開発でなければ先はない

早く終わってしまったので,Puppet-labの共同設立者のAndrew Clay Shafer氏の「Devops - What's Missing? What's Next」に参加しました。最後だけしか聞くことができませんでしたが,良い話をされていました。

  • 自社で開発していなければ先は暗い。Amazonも自社でサービスで開発しています。
  • 学習する組織を作っていなければ,競争力がありません。
  • アジャイルマニフェストにも書かれてあるように,実際に自分で「して」⁠他人が「する」ことを支援することが大事です。

最後に自分風に修正したアジャイルマニフェストを見せてくれました。

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著者プロフィール

小沢仁(おざわひとし)

株式会社オージス総研

米シカゴ育ち。シカゴ大学で物理を専攻。Oracle XDKを日本に紹介,Seasar英語ページを作成,ESB Muleコミッタとして同ソフトの日本ローカライズ/日本語サイト構築,WaveMakerの日本語ドキュメントを作成,Apache ManifoldCFコミッタ/日本語ページやMySQL対応を貢献。IEEE APSCC 2009などでSOAの研究発表も行っている。

Liferayに興味をもち,Liferay.comフォーラムでサポートしたりWikiページを作成している。Liferay6およびLiferfay IDEの日本語化や日本語資料も作成している。2012年にLiferay社からグローバルレベルでの「Liferay Community Contributor of the Year 2012」を受賞。

現在,米ナッシュビルで開催されるAgile2013カンファレンスでオフショア開発についての発表申請に時間を費やしている。

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