インターネット中継するための,配信のキホン

第1回 Ustream.tvでデスクトップの映像を配信してみよう

この記事を読むのに必要な時間:およそ 6 分

キャプチャソフト「SCFH DSF」のインストールと設定

チャンネルができたところで,詳細な設定はさておき,まずは配信してみましょう。

まずは,デスクトップ(の特定の領域の)をキャプチャするためのソフトウェアを用意します。今回はSCFH DSFを利用します。

SCFH DSFのインストールは,Visual C++ 2008 再頒布可能パッケージのインストールが必要ですが,解凍後のフォルダの中にあるreadme.txtの「インストール方法」の手順に従えば,迷うことなく作業できるでしょう。

Note:
SCFH DSFのインストール作業は,前もって行っておくとよいでしょう。

インストールできたら,SCFH DSF(SCFH.exe)を起動させてみましょう。

SCHF DSFを起動すると,⁠Select process」画面が表示されます。Nameの項目に記載されているUstream.tvを表示しているブラウザ(ここではfirefox.exe)を選択して,OKボタンを押します図4)⁠

図4 SCHF DSFの「Select process」画面

図4 SCHF DSFの「Select process」画面

Note:
もしも「Select process」画面のNameの項目に,ブラウザ名が表示されていない場合には,以下の本文中で説明しているUstreamの配信用の設定画面が表示された段階でRefreshボタンを押してみてください。
Note:
Windows Aeroをしていないため本稿を執筆するまで気づきませんでしたが,⁠Windows Vistaの配色に)Windows Aeroを利用している場合にはSCHF DSFが正常に動作しないようです(確かめていません)⁠もしもその場合には,コントロールパネルの「個人設定」から「ウィンドウの色とデザイン」を選択し,デザインの設定画面,配色の欄から「Windows Vista ベーシック」等を選択しましょう。

SCFH DSFの設定画面が表示されます。まずはLanguageメニューからExternalを選択します。表示が日本語になります(初回の起動のみ必要な操作です)⁠この設定画面では,どのウィンドウの,どの範囲をキャプチャするか等を指定します。

ターゲットのウィンドウの項目にある,デスクトップボタンを押します。これにより,キャプションに表示される名前がDesktopになり,デスクトップがキャプチャされるようになります。さらに,ターゲットの範囲の項目にある,モニタ左上からの始点「X:」「Y:」に0を,⁠サイズ」にモニタの解像度をそれぞれ入力することで,デスクトップ全体がキャプチャされます。

さらに,オプションの項目にある,⁠マウスカーソル表示」⁠アスペクト比維持」にチェックをつけ,⁠縮小方法」のドロップダウンメニューからDirectDraw(2pass)あたりを選択します。

Note:
縮小方法については,実際に配信される映像の画質(とCPU使用率)を確かめながら設定することをお勧めします。DirectX系が利用できない/したくない場合には,Software(Bilinear)を選択するとよいでしょう。

以上の設定が終わったら,適用ボタンを押します図5)⁠その後,SCFH DSFの設定画面は最小化しておきましょう。

図5 SCHF DSFのキャプチャ設定画面

図5 SCHF DSFのキャプチャ設定画面

Ustream.tvの配信用の設定画面での設定と配信

デスクトップのキャプチャの設定ができたところで,Ustream.tvのチャンネル設定ページに戻ります。

選択されているチャンネルを確かめて,Broadcast Nowボタンを押します。すると,⁠Twitter - Let your followers know you're live!」というダイアログが表示されます図6)⁠配信者は配信する映像のUpdate情報をコメントとして適宜入力できるのですが,このコメントを⁠Twitterにも同時に投稿するためにTwitterへログインしておきませんか?"という確認ダイアログになっています。Twitterを利用しなければDo Not Ask AgainボタンやSkipボタンを押し,TwitterでUpdateのコメントを流したい場合にはTwitterのIDとパスワードを入力して,Save and Continueボタンを押しましょう。

図6 ⁠Twitter - Let your followers know you're live!」ダイアログ

図6 「Twitter - Let your followers know you're live!」ダイアログ

Note:
このほか,たまに「Introducing the Ustream Partner Program!」というダイアログができます。とりあず(内容に興味がなければ)Cancelボタンを押しましょう。

配信用の設定画面が新しいウィンドウで表示されます。Adobe Flash Player設定の確認ダイアログもあわせて表示されるので,許可ボタンを押します(Ustream.tv側がパソコン上のカメラとマイクにアクセスするための確認です)⁠

図7 配信用の設定画面ともに表示される,Adobe Flash Player設定の確認ダイアログ

図7 配信用の設定画面ともに表示される,Adobe Flash Player設定の確認ダイアログ

配信用の設定画面には,配信中の映像や音の大きさ,配信中に変更可能な設定項目,配信や録画の開始/停止ボタン,Updateのコメントの入力ボックス,チャンネル上のチャットやソーシャルストリームのみをそれぞれポップアップするためのリンクなどが並べられています図8)⁠

図8 配信用の設定画面

図8 配信用の設定画面

この配信用の設定画面で,覚えておきたい項目を説明します。

画面上部にあるテキストボックスは,Updateのコメントを入力するためのものです。このテキストボックスにテキストを入力して,改行するかテキストボックスにカーソルがある場合に表示されるUpdateボタンを押すことで,チャンネルの中継画面上部とコメント欄に表示されます図9)⁠とはいっても,このUpdate情報は特に利用しなくても問題ないでしょう。

また,先述の「Twitter - Let your followers know you're live!」というダイアログでTwitter上にもUpdateのコメントを流すように設定した場合で,かつこの設定画面のTwitterのチェックボックスにチェックをつけるとTwitterに同時投稿できます図10)⁠

図9 Updateのコメントがチャンネルに表示される

図9 Updateのコメントがチャンネルに表示される

図10 Update情報とともに配信しているURLを流すこともできる

図10 TwwitterUpdate情報とともに配信しているURLを流すこともできる

配信用の設定画面の下部にある項目やリンクは,簡単に説明すると以下の表のとおりです。

Video Broadcast映像の配信をオン/オフできます。⁠START BROAD」ボタンを押して配信しているときにも有効です。
Audio Broadcast音声の配信をオン/オフできます。⁠START BROAD」ボタンを押して配信しているときにも有効です。
VU meter音声の大きさの出力レベルを確認できます。
Volume音声の大きさ出力レベルを調整できます。VU meterを確認しながら調整しましょう。
Video Source映像の入力元(デバイス)を指定します。
Audio Source音声の入力元(デバイス)を指定します。
Video Quality映像のクオリティを1~95の範囲で調整できます。
Audio Quality音声のクオリティを5~44kHzの範囲で調整できます。
Advanced Settingsさらに細かい配信設定項目が表示されます。
Audience Tools閲覧者向けの設定項目が表示されます。
Text & Videosテキストやビデオのレイヤーを配信画面に設定するための項目が表れます。
Send TwitterTwitter向けの設定項目が表示されます。
Poll中継画面上でアンケートをとるための設定項目が表示されます。ただし,現在は日本語が利用できません。
Helpヘルプが表示されます。
Social Streamチャンネルのソーシャルストリーム部分のみ,新しいウィンドウで開きます。
Chat popupチャンネルのチャット部分のみ,新しいウィンドウで開きます。

ここで「Video Source」からSCFH DSFを選択します。これにより,配信用の設定画面の映像表示部にデスクトップが表示されます(ワイド画面の場合には,上下に黒帯がついて画面中央に配置されます)⁠

Note:
この映像表示部の下部には,⁠Local Monitor(パソコン側での映像確認)⁠Server Monitor(Ustream.tvサーバでの映像確認)⁠Disable Monitor(表示しない)⁠のラジオボタンがあります。デフォルトではLocal Monitorが選択されています。確認作業以外では通常はLocal Monitorを選択しておき,配信に慣れてきたらDisable Monitorにしてしまいましょう。

それでは,デスクトップ映像を配信してみます。以下の手順で配信を始めましょう。

  1. 「Video Broadcast」をチェックされていることを確認します。音声の配信はこの段階では考えないので「Audio Broadcast」のチェックを外します。
  2. 「Video Quality」が95(デフォルト)になっていることを確認します。
  3. START BROADCASTボタンを押します。配信が開始されます。

配信が始まると,START BROADCASTボタンがSTOP BROADCASTボタンに変わります。配信を停止する場合には,このSTOP BROADCASTボタンを押します。

Note:
配信用の設定画面にあるInfoでは,配信開始時にBroadcast startedと表示され,配信終了時にBroadcast stoppedと表示されます。

チャンネルで配信されているかどうかをきちんと確認したい場合には,配信用の設定画面の左上側にある,チャンネル名をクリックすることで,チャンネルを新しいウィンドウで開くことができます。

著者プロフィール

高橋和道

gihyo.jpの中で,はたらいています。みなさんも連載してみませんか。

URL:https://twitter.com/k_taka

コメント

  • ずばり探していた情報でした

    xacti  + eye-fiビデオカード でyoutube 自動アップロード
    と youstreamでライブ配信を同時にできないかを試行錯誤しています。
    ウェブサイト参考にさせていただきます。

    Commented : #2  ytanaka (2010/01/24, 22:25)

  • Webカメラ使用の配信

    Webカメラ使用での配信を紹介して欲しいです。
    又、セキュリティーは、どうなんでしょうか?
    PCを乗っ取られる恐れは無いですか?
    素人なので、怖いです。

    Commented : #1  たけちゃん (2009/10/11, 04:40)

コメントの記入