今回は,私たち担当者が自らの管理を行うことで,誰にメリットがあるのか,どんなメリットがあるのかを解説していきます。
管理を行うことで誰にメリットがあるのか
前回,私たち担当者が自分自身を制御できるようになる必要がある事を述べましたが,それは誰にとってのメリットでしょうか。身も蓋もなく,いいきってしまいます。
メリットは私たち担当者にあります。
では,どのような点が,私たち担当者にとってのメリットとなるでしょうか。
メリット1 既存の体制の中で生き抜く助けとなる
仕事上の組織として,下図のピラミッド型の体制を取る事が多いと思います。
図1 ピラミッド

これは,管理者が全体を管理し,担当者は下りてきたタスクをシンプルにこなしていく体制です。管理者がとても優秀であれば,確かに効率良い体制であると思います。
この体制の中で生き抜く上で,私たち担当者が回避したい問題が2つあります。
- 1-1. 自分自身が使い潰される
- 1-2. 体制全体が崩壊する
前者は防御的な観点で,後者は攻撃的な観点で、問題に対しての対処を行うことができます。
メリット1-1 「使い潰され」回避
働いていく中で,急に新しい現場にアサインされたり,担当している仕事が変わったりした経験のある人は多いでしょう。
それは,上記のピラミッド型の図で,一番多い部分が私たち担当者であり,自分と同じことができる人は労働市場で割合容易に探すことが出来るからです。
つまり,組織にとって私たちは交換可能な要素の一つであり,それを突き詰めて,口の悪い表現をすると,
「結果が出るならば,組織内の担当者が潰れても構わない」
といった極端な考えを体制として持つことが可能です。とはいえ,私たち自身にとって私たち自身は交換不可能ですし,潰される事としてはたまったものではない話であるため,素直に受け入れる訳にはいきません。どうにかして潰れてしまわないための工夫をする必要があります。
そこで,以下の事柄を私たち担当者自身で考慮するのがベターであると考えています。
- 自らの心の声に耳を傾け状態を把握する
- 持っている個性や特徴にあった手段を用いて物事を判断する
その上で,身の回り物事を制御するよう心がけることが,交換不可能な私たち自身にとっては手堅く安全なやり方でしょう。
なお,交換可能であること自体は幸せな事です。交換可能であるからこそ,病気や怪我などの時に他の人と交代して休みを取ったり,組織の加入・脱退を行ったりすることができるのです。
メリット1-2 「体制全体の崩壊」回避
上記のピラミッド型の図の体制では,管理者の責務が大きいです。そのため,管理者が潰れてしまうと,体制全体に影響が及びます。
そこで,管理者に効果的に働いてもらい体制を維持するために,管理者に集中している責務を分散する必要があります。つまり,自分の事は自分で管理して,管理者に安心して仕事してもらえるようにするという事です。
私たち担当者は替えが効きますが,管理者の替えはなかなかありません。もし替わってしまったら良くも悪くも体制にとって大きいインパクトになってしまうので,それは出来るだけ避けるべきでしょう。
なお,管理スキルは市場価値が安からぬスキルなので,管理ができるようになることは美味しいことだと思います。
