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第8回 自動化して自分の時間と未来を手に入れる

2008年12月15日

この記事を読むのに必要な時間:およそ 2 分

手間を省きたいという要望はシステム開発の仕事のきっかけとして頻繁に出てくる話です。ですが,システム開発に直接携わる我々自身のまわりからは,手間がかかり時間ばかり浪費するような単純作業がたくさんあります。今回は,そんな単純作業を速効で完了させる自動化の技術を紹介します。

時間を手に入れる技術

日々働いている中で書類を作る作業は意外と多いものです。働く環境や仕事内容によりますが,Officeアプリケーション,とくにExcelを使うことが多いのではないでしょうか。

Excelの基本的な操作は誰でも呼吸をするように自然に行えますが,Excelでの開発を主業務としていなければ体系立ててExcelの使い方について学んだことのある人は少数派かと思います。ですが,Excelの構成要素と使い方のコツさえ覚えておくと,簡単かつ便利にExcelを扱えるようになり,面倒な作業をとっとと終わらせて,本当に必要なことに集中できます。つまり,書類作成作業に忙殺されてしまうことを軽減して,自由な時間を作り出すことができます。

これから,そのExcelの構成要素と使い方のコツを簡単に説明します。

Excelの構成要素

Excelとは何か?

「Excelとは何ですか?」⁠ という問いかけを投げたら,普通は表計算ソフトであると返答がくるでしょう。しかしこれはある一面のみしか表現できていません。

Excelとは何者かをきちんと把握することが,自動化によってExcelでの面倒な作業を解決する近道となります。まず,この点から説明していきます。

Excelには3つの顔がある

Excelは大きく分けて以下の3つで構成されています。

  1. UI(ユーザ・インターフェイス)
  2. Visual Basic Editor(開発環境)
  3. API(アプリケーション・プログラム・インターフェイス)

一般的に「表計算ソフト」としてのExcelは1.の部分を指しています。また,2.は「Excel VBA」⁠⁠Excelマクロ」と呼ばれるものが相当します。

このVisual Basic EditorはVisual Basic 6のサブセットといえるものであり,その名の通りVisual Basicの文法でコードを書いていきます。なお,製品のVisual Basic 6.0と比べると.exe形式の実行ファイルを作成できないことが一番大きな差異です。

これら3つの構成要素はそれぞれ独立しているわけではなく,下図の関係があります。

図1 Excelを構成する要素の関係

図1 Excelを構成する要素の関係

例えば,定型作業を自動化する場合に利用する「マクロの記録」とは,UIの操作をVisual Basic Editorでのコードに置き換える機能です。またVisual Basic EditorでAPIを呼び出すと,UIに実行結果が反映されます。

一般的にExcelの自動化というと「Excel VBA」⁠つまりVisual Basic Editor上でコードを作成することとしがちですが,要は何らかの手段でAPIを呼び出してやることが,Excelの自動化を行う上で肝となります。

APIを呼び出すお勧めの方法

Excelの自動処理を実行する場合,以下のやり方があります。

  1. コマンドボタンを押して,Visual Basic Editorで割り当てた処理を実行
  2. マクロの実行メニューから,Visual Basic Editorで実装した処理を呼び出す
  3. ワークシート関数として,セルに入れた計算式の一部として実行する
  4. 外部からExcelを起動して処理を行う

1.や2.は大変ポピュラーですが,個人レベルの作業では3.が,よりフリーダムにExcelを活用するならば4.がお勧めです。この3と4について解説していきます。

著者プロフィール

こしばとしあき

関西出身自宅料理員兼ソフトウェア開発担当者。金融系業務アプリ開発,レガシー移行,Webサービス開発,画面制御基盤開発など様々な開発現場を経て,最近関東に進出。

アジャイル,ライフハック,プロジェクトファシリテーションに強く関心を持ち,講演も行っている。「ペンポッドで世界へミサイル大会」初代チャンプ。

blog『koeだめ』http://d.hatena.ne.jp/bash0C7/
料理blog『kuiだめ』http://kuidame.4038nullpointer.com/

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