組込みプレス Vol.2
- 定価
- 1,848円(本体1,680円+税10%)
- 発売日
- 2005.10.26[在庫なし]
- 判型
- B5
- 頁数
- 232ページ
- ISBN
- 4-7741-2516-4
サポート情報
概要
特集1
すべての組込みエンジニアのための
ソフトウェアテスト[実践!]入門
お客様に満足してもらえる製品作りの上で、「品質」は最重要キーワードの1つです。そして組込みソフトウェアが製品の一部として果たすべき役割が日増しに高まっている中で、高品質を確保するための手段と言えばもちろん、テストです。
本特集でははじめに、組込みシステムの品質とプロセスの考え方について解説し、組込みシステムのテストの全体を俯瞰し、計画することの重要性を理解していただきます。次に組込みシステムにおけるテストの基礎となる考え方と手法について紹介し、さらにテストの容易性を高めるための方法、そして品質を高め、開発効率、開発時間の改善をもたらす開発手法について解説していきます。
特集2
これなら成功する 実践的プロジェクト計画の立て方
組込みソフトウェア開発でまず習得すべき基本は、C言語によるプログラミングです。本特集では、「組込みソフトのプロ」として通用するエンジニアになるために必要な、C言語によるソフト開発の基礎知識と考え方・心構えについて解説します。
特集3
商品の価値として、ソフトウェアの品質を作り込む
リコールを起こさない組込みソフトの作り方
かつて、日本の組込み産業は、品質の高さを誇りとしてきました。しかし、携帯電話、複合複写機、カーナビなどをはじめ、数百万行を超える規模のソフトウェアが求められるようになった今、“高品質”を実現するのは容易なことではありません。むしろ、ソフトウェアが原因で製品のリコールが発生するような事態も、決して“ありえない”話ではないのが現状ではないでしょうか。
本特集では、リコールに怯えることなく、むしろ“品質”という付加価値を作り込むための理論と技術をわかりやすく解説します。新しい時代の日本のものづくりを支えるみなさんが、自信を持って製品を送り出すためのヒントとして、ぜひ、ご活用ください。
特集4
組込みソフトウェア開発組織における
プロセス改善のススメ
近年の技術の進歩・発達のおかげで、携帯電話などの組込み機器は急激に高機能・多機能になってきました。これら機器を制御する組込みソフトウェアも大規模・複雑化し、かつ、短納期で開発しなければならなくなってきました。このような状況により、組込みソフトウェアを開発している現場の多くは混乱し、さまざまな悩みを抱えるようになっています。もちろん、この混乱を抑えるための技術やアプローチは整備されつつあり、多くの開発現場で改善活動に積極的に取り組み、徐々にその効果は表れてきています。本特集では、まず、開発現場の混乱の状況を紹介します。その後、混乱を改善するために有効な技術やアプローチと、筆者らの改善活動への取り組みについて紹介します。
CD-ROM連動企画
LEGO MINDSTORMSではじめる
[オブジェクト指向]組込み開発
ETロボコンというMINDSTORMSを使ったロボットコンテストをご存知でしょうか。ハードウェアにはPathFinderと呼ばれる指定の機体を使い、ソフトウェア開発時のモデリングと、開発したロボットの走破タイムによって競われる、ソフトウェア開発の腕が問われるコンテストです。本CD-ROM連動企画では、ETロボコンの実行委員会メンバである筆者が、UMLによるモデリング、C言語によるMINDSTORMSソフトウェア開発、そしてさらにはより高度な知識として、FPGAによるハードウェア設計について、それぞれ、とっかかりとなる初歩の知識をわかりやすく解説します。
本誌付録のLiveCygwin CD-ROMを使いながら、ぜひあなたもLEGOロボット開発の世界を楽しんでみてください。
目次
特集1
すべての組込みエンジニアのための
ソフトウェアテスト[実践!]入門
- 第1章:組込みシステムの品質
すべてのテストは品質に通ず - 第2章:組込みにおけるソフトウェアテストプロセス
テストとは「計画」「設計」「実施」なり - 第3章:設計情報を整理する
要求・仕様・設計情報があればテストはできる - 第4章:組込みシステムのテストの基礎知識
漏れをなくし、不要な重複と反復を避ける - 第5章:品質向上と開発効率化のポイント、テスト容易性
「何を分離したいか」が出発点 - 第6章:モデルベース開発と形式手法
各工程でモデル検証と修正を繰り返す開発手法
特集2
これなら成功する 実践的プロジェクト計画の立て方
- 第1章:プロジェクトマネージメントとは
なにを管理するか~手段のために目的を見失わないように - 第2章:組込みソフトウェア開発におけるプロジェクトマネージメント
組込み開発という土俵を再確認 - 第3章:アローダイアグラムによるプロジェクト計画の立て方
実践的な管理ノウハウを伝授!
特集3
商品の価値として、ソフトウェアの品質を作り込む
リコールを起こさない組込みソフトの作り方
- 序章:品質という価値を作り込むために
リコールを起こさないための考え方 - 第1章:完全なプログラムとは何か
「完全なC言語関数」を作ってみる - 第2章:リコールを起こさない組込みソフトを作るための考え方
“人間”ではなく“人間の活動”をコントロールする - 第3章:高信頼性ソフトウェアを実現する戦略
ソフトウェアの信頼性を向上させる基本ステップ - 第4章:組込みシステム特有の条件に合った品質向上の技術
日本の強みを生かした組込みソフトウェア開発戦略 - 第5章:組織の成熟度に応じた品質向上の取り組み
欠かせないのは、開発プロセス、Validation、教育
特集4
組込みソフトウェア開発組織における
プロセス改善のススメ
- 第1章:組込みソフトウェア開発現場の現状
- 第2章:混乱を抑えるのに有効な技術<
- 第3章:プロジェクトの混乱を抑えるには
- 第4章:取り組み事例
- 第5章:改善活動を推進する方のためのヒント
CD-ROM連動企画
LEGO MINDSTORMSではじめる
[オブジェクト指向]組込み開発
- Part1:ETロボコンとLEGO MINDSTORMS
- 第1章 ETロボコンとは
- LEGOロボットで学ぶ、オブジェクト指向による組込みシステム開発
- 第2章 UMLによる 組込みシステム開発の基礎知識
- ETロボコンの基礎教育
- コラム ETソフトウェアデザインロボットコンテストのご案内
- Part2:開発環境の準備&開発の基礎
- 第3章 付属CD-ROMの使い方
- Windows上でC/C++によるMINDSTORMS開発がラクラクできる!
- 第4章 LEGOロボットをCで動かす
- PathFinder の組み立てとC言語による制御
- 第5章 LEGOロボット用brickOSで使えるAPI一覧
- C言語用クラスとC++言語用クラス
- Part3:より高度なロボット開発への道
- 第6章 FPGAによるハードウェア設計入門
- FPGAでCPUを作ってみよう!
- コラム MDDロボットチャレンジ
一般記事
- ドキュメンテーションとレビューを駆使!
品質を作り込む技術 - パフォーマンスを考慮した設計
SSymbian OS アプリケーション開発の実践 - 描き方を学んで作業に役立てよう
ロバストネス図を利用した簡単設計 - 組込みシステムでもRDBMSを使おう!
組込みデータベース入門 - SWEST7
行列のできる組み込みセミナー&ディスカッション開催レポート - 開発現場の現状と進め方のポイントを押さえよう
組込み系ソフトウェア技術者教育とモデリング教育 - ソフトウェア改善は、なぜ失敗するのか?
あるある組込研究所