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ただ作るだけでは価値を生み出せない時代に“するべきこと”~UX Days Tokyo,4/17~19開催

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昨年末,ニールセン・モバイル・ネットビューが発表したインターネットサービス利用者数ランキングによれば,日本でもスマートフォンからの利用者数が大幅に飛躍し,インターネットの舞台はPCからスマートフォンへと移行したと言えます。2012年くらいから「モバイルファースト」といった,PCではなくモバイルを基軸に設計しようという考え方を耳にするようになりましたが,ようやく数字としてモバイルファーストで考えなければならない時期に来たと言えるでしょう。

こうした変化は10年以上「あたりまえ」として考えられていた設計工程の再考だけでなく,スキルやツールの見直しを意味しています。従来の Web やアプリの設計工程はデスクトップを中心にしていましたが,スマートフォンをはじめとした多デバイスを考慮した設計工程を模索していかなければいけません。

多デバイスを考慮した設計とは,従来のデスクトップ中心のに比べて以下のことが異なります。

  • 利用者のインプット方法を決めつけることができない
  • 同じデバイスだから同じように操作するとは限らない
  • アプリやサービスへ接するタイミングが複数存在する
  • 利用者によってデバイスのスクリーンサイズが数倍異なることがある
  • 複数のデバイスで同等のコンテンツへアクセスできることを期待している
  • 複数のデバイスを保持していても,使うデバイスを制限されたくない

ここであえて,スマートフォンと呼ばず「多デバイス」と表現しているのにも理由があります。Google が公開しているConsumer Barometerによれば,インターネットへ接続しているデバイスは,日本人ひとりあたり 2.3 台所持していると言われています。スマートフォンの他に,何か別のデバイスをもっていると考えることができます。

今年からモノのインターネット(IoT)が本格的に増えるのを考慮すると,2015年以降の所持数はますます伸びると予測されます。つまり,今スマートフォンが利用者にとって中心の存在であるからといって,それが今後も変わらないとは限らないわけです。しかも,デバイスはさらに多種多様になるので,⁠このデバイスだけ押さえておけば良い」とは言えなくなります。

パソコン中心のときは「利用者はパソコンの前に座って,マウスとキーボードで操作する」と容易に想定することができました。しかし,今はスマートフォンユーザーといっても操作の仕方だけでなく,使うタイミングも様々で決めつけることができなくなりました。言い方を代えるのであれば,⁠誰も分かっていない」わけです。使い方が多種多様です。⁠私はこう使っている」と思っているものが,他の人にはまったく通用しないことが多デバイスの世界での当たり前です。

こうした中で,今までのように発注・指示するのが難しくなっただけでなく,設計・開発を進めるのも困難になってきました。

UX(ユーザ体験)を学ぶということは,こうした多種多様になった人とデバイスとの関係を一度整理して,⁠プロジェクトにおける,良い利用者体験とは何か?」という課題に対して,チームで共有できる価値観を見いだすことです。近年,ユーザー調査をしましょう,プロトタイプを作りましょうという動きが活発なのも,ユーザーの実態を学習,検証するための有効な手段だからでしょう。分からないことが多すぎるからこそ,知るための時間が必要なわけです。

4月17日から19日に開催されるUX Days Tokyoでは,今の利用者を実態を知るためのノウハウだけでなく,これからの多デバイス戦略のためのヒントを得ることができます。海外で活躍されているUXデザイナーやコンサルタントが集まるカンファレンス&ワークショップ。

海外と日本では異なることがたくさんありますが,多デバイス化は世界共通でおこっている潮流です。とくに「利用者や市場のことが分からないから,きちんと調査して,チームで共有する」という点は,数年後も役に立つ息の長い知識として残るはずです。

ポストPC,スマートフォンの先を考えるキッカケになるイベント。ぜひ参加をご検討ください。

UX Days Tokyo 2015

開催日4月17日:カンファレンス,
4月18,19日:ワークショップ
登壇者*アーロン・ウォルター
世界最大のメール配信サービス「MailChimp」のUXディレクター
*ジョッシュ・クラーク
世界的に有名な著書,Global Moxieに所属する,UXデザインのスペシャリスト
*クリス・リスドン
世界的に有名なUXコンサルティングファーム ⁠Adaptive Path」のディレクター
*ケイト・ルーター
米国在住のUXコンサルタント
*ネイト・ボルト
Ethnio代表。元FacebookとInstagramのUXディレクター。UXのリサーチのスペシャリスト
詳細・お申し込みhttp://2015.uxdaystokyo.com/

UX Days Tokyo
URL:http://2015.uxdaystokyo.com/

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