インタビュー

未来の移動と交通を支える技術に特化したカンファレンス「MOBILITY:dev 2019」,10月31日開催~Webエンジニアの新しいキャリアパス

この記事を読むのに必要な時間:およそ 3 分

既存技術との親和性,Webエンジニアの新しいキャリアパス

今,お話を伺っただけでも,身近なインフラである交通・移動が,ソフトウェアテクノロジーで大きく変化できることが垣間見えました。また,途中に取り上げていた「Webエンジニア」というキーワードも気になっています。

長谷: これまで,ソフトウェアテクノロジー,ソフトウェアエンジニアと,主語を大きくしていましたが,実は,もっと狭めて「Webエンジニア」にとって,MaaS分野はとても身近な領域でもあります。

たとえば,私たちが取り組む交通サービスを社会実装するには車の位置を監視する業務が必要です。その際,車の位置情報をピックアップしたあと,地図にマッピングする際にはVue.jsや React.jsを利用したモダンなフロントエンドアプリケーションが必要になります。

また,各車の位置情報をアップデートし,クライアントサイドへ表示するには,APIを利用しサーバサイドとクライアントサイドの連携を行う,いわゆるWebシステムと同等の仕組みとなります。

誤解を恐れずに言えば,MaaSはWebエンジニアがECで在庫管理するシステムを構築するなど,普通にやっていることと同じような技術スキルで作れるサービスであり,さらに,自分たちが普段使っている交通手段という身近なテーマが対象であると言えます。

また,クライアントサイド,フロントエンドという点で,今,タクシー業界のIT/ネット化が進んでいます。そのタクシー内に搭載する乗務員向けデバイスの多くがAndroid端末です。

この開発には,KotlinをはじめとしたAndroid開発のスキル,さらに,サーバサイドにはAWSやGCPを利用したクラウド開発のスキルが必須です。かなり大雑把な説明ではありますが,裏側の部分,開発部分に関しては,これまでのWebシステム,Webサービス開発のスキルを活用できる範囲が多くあります。

辻本: もちろんエンジニアとして,社会貢献やビジネスに携わりたいとなったときにも,MaaS分野では活躍の場がこれから広がっていくと言えます。

そして,日本においてはこれからMaaS分野が成長すると見込まれていて,自分たちが直接関わったサービス・プロダクトによって,身近な交通・移動手段がアップデートさせる,絶好のタイミングでもあるわけです。

画像

日本の未来地図をテクノロジーで拡げるために

今回,お話を伺って,MaaS分野の可能性,そして,それを支えるエンジニアの重要性がわかりました。加えて,新しい技術だけではなく,既存の技術の応用が1つの鍵を握ること,そして,今,自分が関わっている分野からのステップアップを考えているエンジニアには,ぴったりの領域とも言えますね。

最後に,イベント開催に向けて,メッセージをお願いいたします。

辻本: 令和になり,日本における自分たちの生活が大きく変わるフェーズを迎えています。日本でインターネットが普及し始めて四半世紀が経ちました。これからは,ITやインターネットの力で,さらに生活が便利に,そして,劇的に変わる時代です。その劇的な変化の,最初のきっかけづくりをこのイベントから始められたらと考えています。

長谷: 今回,1回目の開催となりますが,ぜひ定期的に開催していきたいです。同じ志を持つ方,また,自分のスキルを活かしたいと考えているエンジニア,そのマッチングの場としてはもちろん,モビリティという観点で日本の社会を変えていきたい,そういうエンジニアが集まるイベントに育てていきたいです。

ですから,MaaSに興味があるエンジニアはもちろん,Web業界で活躍してきたエンジニア,これからのキャリアパスを考えているエンジニアなど,たくさんの方,たくさんの企業や組織に参加してもらって,交通や移動の分野から,日本の社会を一緒により良く変えていけたら嬉しいです。

ありがとうございました。

MOBILITY:dev 2019

開催日2019年10月31日(受付12:30~)
場所渋谷ヒカリエ ホールB
対象移動や交通に関わるテクノロジーに興味のあるエンジニア
公式サイトhttps://mobilitydev.jp/
申し込みhttps://mobility-dev.connpass.com/event/143355/

著者プロフィール

馮富久(ふぉんとみひさ)

株式会社技術評論社クロスメディア事業室室長。

1975年生まれ。横浜市出身。1999年4月株式会社技術評論社に入社。入社後から『Software Design』編集部に配属され,2004年1月に編集長へ就任。同2004年9月に『Web Site Expert』を立ち上げ,同誌編集長に就任,現在に至る。その後,2008年9月に設立したクロスメディア事業部(現クロスメディア事業室)に配属。現在,社外活動として電子書籍を考える出版社の会の代表幹事やWebSig 24/7のモデレーター,TechLIONプロデューサーなども務める。過去にIPAオープンソースデータベースワーキンググループ委員やアックゼロヨン・アワード他各賞審査員などの経験を持つ。

Twitte ID:tomihisa(http://twitter.com/tomihisa/

バックナンバー

2019

  • 未来の移動と交通を支える技術に特化したカンファレンス「MOBILITY:dev 2019」,10月31日開催~Webエンジニアの新しいキャリアパス