IPA、新IPAフォント検証版を公開─人名漢字など約6万文字を収録

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は、平成22年度経産省委託事業の成果物として、新しいフォント「IPAmj明朝フォント」および文字一覧表(文字情報基盤文字一覧表)の検証版を、5月18日(水)からオープンソース情報データベース「OSS iPedia」上で公開した

今回作成したIPAmj明朝フォントは、住民基本台帳ネットワークシステム統一文字、および戸籍統一文字に含まれる約6万文字の漢字について、IPAex明朝フォントのデザインポリシーにしたがって作字したもの。国際的整合性を保つため、文字符号に関する国際標準規格ISO/IEC 10646に準拠した符号化を行った。

また、文字情報基盤文字一覧表には、今回作成した文字に関する文字図形情報、文字コード情報、画数など、文字の基本的情報を収録した。文字一覧表は、これまでJIS規格等に収録されておらず、コンピュータによる利用が困難であった漢字について「見える化」を図るとともに、表示、印刷など異なるシステム間での文字情報のやりとりを可能とするためのもの。

IPAmj明朝フォントは、IPAフォントライセンス v.1.0に基づき公開される。また、文字情報基盤文字一覧表および報告書は、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス 2.1「表示、継承」に基づき公開される。

平成22年度電子経済産業省推進費(文字情報基盤構築に関する研究開発事業)成果物
URL:http://ossipedia.ipa.go.jp/ipamjfont/

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