2011年の企業向けクラウドの最新動向/導入のヒントが満載!―G-CLOUD Summit 2010 2nd詳細レポート

業務改革を実現するためのエンタープライズクラウド

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スペシャルセッション:国産クラウドプラットフォーム「BizXaaS(ビズエクサース)」~事例に見るエンタープライズクラウド最新動向

中井章文氏(株式会社NTTデータソリューション&テクノロジーカンパニークラウドサービス統括部長)

いま,ビジネス領域になっているのはプライベートクラウド

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NTTデータはこれまでも多くの大企業・官公庁を顧客としたシステムインテグレーション事業を行って来ました。クラウドビジネスに関しても,同様に「大企業・官公庁を対象としたプライベートクラウドの導入案件が多い」と述べるのは,株式会社NTTデータソリューション&テクノロジーカンパニークラウドサービス統括部長 中井章文氏です。 こうした状況を踏まえ,中井氏はクラウドの展開モデルを次の3種類に分けて解説しました。

  • パブリッククラウド
  • プライベートクラウド
  • コミュニティクラウド

パブリッククラウドは,企業内の一部のシステムをクラウド上のサービスに移行して,IT関連コストの削減を実現するパターンで,プライベートクラウドは,部門ごとに所有していたサーバを,閉じたネットワークでのクラウドに統合するパターンです。

3つ目のコミュニティクラウドとは,地方銀行・第二地方銀行などの業態において,⁠地銀共同センター」といったようなコミュニティを形成してクラウドを導入するパターンになります。

このように,業態や利用形態に応じてさまざまなクラウド活用がある中,中井氏は「企業のITシステムにおいて,IT資産の削減としてのクラウド導入,戦略的なIT活用(所有から利用へ)のためのクラウド導入の動きが加速している」と,現状を分析しました。

所有から利用へ

2つ目の「所有から利用」に関して,中井氏は「攻めのIT」と表現します。つまり,これまではコスト削減など,守りのITに目が向けられていたのが,積極的に利用することで,攻めのITという考え方にシフトするというものです。結果として,導入期間の短縮や利用規模の柔軟性の向上,人材の有効活用といった広がりにつながるわけです。

BizXaaSの意味・狙い

今回,NTTデータが紹介する「BizXaas」は,攻めのITを実現するためのクラウドサービスとして,X(さまざまなもの)+aaS(サービスとして)という意味から造られた造語になります。とくに,SIerとしてのクラウドとして求められる

  • セキュリティ・信頼性
  • カスタマイズの柔軟性
  • 既存システムとの連携・移行

を実現できる,環境志向クラウドであると説明しました。

BizXaaSでは,⁠クラウド構築運用サービス」⁠クラウドプラットフォームサービス」の2つの領域をカバーして,Salesforce.comが成功しているようなSFA/CRM領域までを対象とした各種アプリケーションが提供されます。

業務改善を実現するために

最後に,中井氏は「最近,顧客サイドからクラウド利用を前提にオファーを頂きますが,クラウドは目的ではなく手段です。まず,その点について再度認識を持ってもらえるよう,伝えていきたいと思います。その上で,自社の業務を改善するためにはどうすべきか,クラウドを利用することで何を実現できるのか,私たちはそのための提案とソリューションの提供を行っていきます」とコメントし,セッションを締めくくりました。

著者プロフィール

馮富久(ふぉんとみひさ)

株式会社技術評論社クロスメディア事業室室長。

1975年生まれ。横浜市出身。1999年4月株式会社技術評論社に入社。入社後から『Software Design』編集部に配属され,2004年1月に編集長へ就任。同2004年9月に『Web Site Expert』を立ち上げ,同誌編集長に就任,現在に至る。その後,2008年9月に設立したクロスメディア事業部(現クロスメディア事業室)に配属。現在,社外活動として電子書籍を考える出版社の会の代表幹事やWebSig 24/7のモデレーター,TechLIONプロデューサーなども務める。過去にIPAオープンソースデータベースワーキンググループ委員やアックゼロヨン・アワード他各賞審査員などの経験を持つ。

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