PHPカンファレンス2014 スペシャルレポート

PHPカンファレンス2014 当日レポート[更新終了]

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10月11日,大田区産業プラザPiOにてPHPカンファレンス2014が開催されています。本稿では,本イベントの各セッションの模様を随時更新形式でレポートしていきます。

今年はセッショントラックが3つ,ワークショップトラックが1つ,計4トラック構成です。そのため,すべてのセッションはレポートできません。ご了承ください。

今年は4Fが受付になっています。

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4F受付近辺にはスポンサーブースがあります。ぜひお立ち寄りください。

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Ustreamの中継が行われています。

今年もWordCamp Tokyo 2014と共催です。WordCampの会場は1階です。

また,1Fにはジュンク堂書店が出張所を出しています。サイン会も予定されています。

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オープニング

PHPカンファレンス2014委員長の前島有貴さんより,オープニングの挨拶がありました。今年のテーマは「知りたい,があなたを変えていく」です。様々なセッションを用意したので,ぜひイベントを楽しんでほしいと話しました。

今年は,スポンサーブースを回るスタンプラリーを用意したとのこと。全部回ると景品がもらえるそうです。

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スタンプラリーについて

スタンプラリーの景品としては,書籍などがあるようです。

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廣川類さん「基調講演」

オープニング後に,今年も廣川類さんによる基調講演がありました。

自己紹介

廣川さんは,次に挙げた活動を行っています。

  • PHPマニュアルの翻訳をされています!
  • mbstringエクステンション開発
  • PHPカンファレンス皆勤賞(15回連続!)

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PHPの簡単な紹介

まずはPHPを紹介しました。PHPは主にWebアプリケーションで使われてきてました。早20年弱になり,Webとともに成長してきた言語と言えます。

W3Techs.com調べでPHPは次のようなシェアを持っています。

  • サーバサイドスクリプトとして8割近いシェア
  • CMSでもWordPress,Joomula,Drupalとシェア上位3つがPHP製

つまり,枯れてきていると言われていながらも,いまだに多くの人に使われているということです。

PHPのこれまで

2004年にバージョン5.0がリリース,その後毎年新しい5.Xバージョンをリリースしています。

2014年現在,5.3がまだ5割以上使われています。しかし今年でEnd Of Lifeになりました。

5.4はリリースから2年経ち,残りの1年はセキュリティFIXサポートのみになります。つまり,ライフサイクルとしては,リリースから2年がバグサポート期間,1年はセキュリティFIXのみサポートという3年サイクルになっています。

そして今年5.6がリリースされました。速度改善は5%程度で,既存の速度改善については大分やり尽くした感ありますと述べました。ベンチマークでは,5.4以降速度の変化は差程なくなってきています。

主な機能追加は,次のとおりです。

  • ...構文
  • 可変長引数
  • 函数引数におけるデパック
  • phpdbgデバッガ標準化,SAPIで動く(一番大きい)
  • 文字コード設定標準化
  • 関数や定数のuseが使える

新しいPHPに向けて

今後のPHPに触れる前に,HackとHHVMについて触れました。HackはHHVM用言語(PHPの拡張)です。大規模開発の効率化に適しており,gradual typingが便利だそうです。HHVMはFacebookでおなじみHack実行環境です。リソース低減化と速度改善にスーパー威力発揮します。

そして5.7は,言ってしまうとPHP7までのつなぎ(メインの開発は7のほうに注力しているため)で,2015年8月予定で機能内容も未定だそうです。

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PHPの未来

Hack,HHVMリリースのもつ意味として,「Web進化に迅速に対応できているか」「外部開発者との密な連携をとれているか」という点をこれから追いかけていくことになりそうです。しかしPHPとしてはこれまでの「初心者にやさしい言語」というのを続けていく方針とのこと。これはアイデンティティの一つですしね!

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蒋池東龍さん「PHPコアから読み解くPHP5.5」

蒋池東龍さんは最初に,「PHPコアとは?」「Zend Engineとは?」「オペコードとは?」についての説明を行いました。PHPコアを理解することは,PHPがどのように動いているのかを理解することになります。PHP5.5での新機能について,PHPコアから読み解き,紹介しました。

いくつかあるものから3つのポイントについて抜粋して紹介がありました。ジェネレーターyieldの追加,boolval()の追加等です。

ジェネレーター

ジェネレーターのyieldを使えば,共通するイテレーション処理を一度定義するだけで楽に書けます。その一般的なサンプル紹介ではなく, これをPHPコア(オペコード)の観点から比較しました。 処理速度について,yeildを使うほうが早いので,皆さんyieldを使いましょうということです。

boolval

また,boolvalの関数の機能の紹介があった後で,同じ用途で利用できるcastとの比較がありました。結論として,できる限りcastを使いましょうと話しました。

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著者プロフィール

梶沼翼(かじぬまつばさ)

東京目黒区在住。渋谷の会社でポイントサイトの開発を担当。業務でもプライベートでも一番長く触っている言語はPHPだが,最近はNode.jsやアプリ開発に浮気中。


中村慎吾(なかむらしんご)

東京都港区在住。仕事でPHPを使うようになって9年。楽しい事には何でもやってみるスタイル。趣味はプログラミング,仕事もプログラミング。最近はアプリ開発が多くなっているが,Web開発となるとPHPは手放せない。

URL:http://d.hatena.ne.jp/n416/
Twitter:@n416


塚本久博(つかもとひさひろ)

Groupon Japan,Inc技術本部所属。

横浜市在住,もっぱら仕事でしかPHP書いていません。すみません。でも5.5は素敵だと思っています。

Twitter:@hihats
URL:http://d.hatena.ne.jp/hi-hats/

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