世界最大のPythonカンファレンス「US PyCon 2019」レポート

第4回 思わぬ出会いのあった3日目ポスターセッション ―Pythonコミュニティのこれから

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Python Software Foundation Community Report and Community Service Awards

ここではEwa Jodlowska氏により,PSF(Python Software Foundation)の報告と,Community Service Awardsの表彰が行われました。

Python関連のさまざまなコミュニティが世界中にあり,いろいろな機会が提供されているという説明がありました。そしてPSFのサイトに年次事業報告書が公開されているという説明がありました。PSFはさまざまなコミュニティをサポートしているということ,また,PSFもサポートをお願いしてるという説明がありました。PSFをサポートするには以下の方法があります。

  • PSFの受付ページから寄付する方法
  • PyCharmのライセンスを購入すると,その一部がPSFに寄付されること

次にPSFチームの紹介がありました。現在PSFチームとしては8名のメンバーがフルタイムで活動しているようです。最近PSFに入った人もいれば,20年間活動している方もいらっしゃるそうです。

PSFチーム

PSFチーム

最後にPSF Community Service Awardsの表彰が行われました。複数のコミュニティのオーガナイザーや,PyPIの移行作業を行った人,複数年PyConのプログラムメンバーを務めた方などが表彰されていました。

いろいろな人に支えられて,PSFを中心としたPythonコミュニティが拡がっていることを感じました。表彰されたのは以下の方々です。

  • Mario Corchero:PyCon ES,PyLondinium,2018年のPyCon Charlas(スペイン語)トラックの主催者
  • Chukwudi Nwachukwu:ナイジェリアのPythonコミュニティの拡大
  • Alex Gaynor:2015-22016のPSF Director。PyPIの移行などを行う
  • Mariatta Wijaya:CPythonのコントリビューター。PyCascadesのCo-Chair
  • Maricela Sánchez Miranda:2019のPyCon Chalas ChairやPyCon Day Mexico,Django Girls Pueblaの主催
  • John Roa:PyCon Colombiaの創始者であり主催者
  • Stefan Behnel:Cythonとlxmlのメンテナー
  • Eric Ma:複数年のFinancial AidのCo-ChairやPyConプログラム委員会のメンバー

Final Remarks and Conference Close

カンファレンスの最後はクロージングです。Closing Dinnerの案内や次の日から行われる開発Spritの説明などが行われました。

そして,ここで昨夜行われたPyLadiesオークションの収益金について報告がありました。毎年寄付金額が増えており,今年はなんと41,000ドルでした。すごい金額です!!

寄付金額は41,000ドル!(約450万円)

寄付金額は41,000ドル!(約450万円)

また,各地域のPyConの情報をまとめたpycon.org/をリリースしたので,各地域PyConの主催者は情報を更新してほしいという案内がありました。筆者もリポジトリのコミット権をもらったので,更新する予定です。

今回のPyConには約3,200名が参加したそうです。参加者に対して,自分の近くのPythonコミュニティに参加したり,開催をサポートしたり,主催してほしいというコメントがありました。

次に2020, 2021のPyConのChairであるEmily Morehouse-Valcarcel@emilyemorehouse氏が紹介されました。開催地はピッツバーグで,以下の日程で開催されます。

  • 2020年4月15日~23日
  • 2021年5月12日~20日

最後に「Thanks」と大きく書かれたスライドを表示し,PyConを作ってきた人たちを会場全体で拍手で讃えました。呼ばれた人は立ち上がって参加者からの感謝の拍手を受けます。最初は各スタッフ,次いで,当日ボランティアなどが紹介されました。筆者も「ポスタースピーカー」と言われたときに立ち上がって,拍手を受けてこのコミュニティの一員になったような気がしました。そして最後に会場の全員に対して感謝を述べて「2020年にピッツバーグで会いましょう」と締めくくってカンファレンスは終了しました。

PyCon 2020,2021の開催地はピッツバーグ

PyCon 2020,2021の開催地はピッツバーグ

Dinner Party

カンファレンス最終日の夜はDinner Partyがあります。会場はGreat Lakes Science Centerという科学館です。

Great Lakes Science Center

Great Lakes Science Center

科学館の見学とかもできるので楽しみだったんですが,少し仮眠するつもりがパーティー終了1時間前くらいに目が覚めてしまい(起きられてよかった⁠⁠,料理をひととおり食べて缶ビールを2缶飲むのがせいいっぱいでした。

パーティーはすでに宴たけなわ

パーティーはすでに宴たけなわ

パーティー終了後は当然飲み足りなかったので,Noble Beast Beerに飲みに行きました。クリーブランドのブルワリーは,どこもデカい建物の中にバーと醸造所が併設してあり,できたてが飲めてとてもよいなと思いました。この店は,熟成用と思われる大きな樽があることが特徴的でした。

Noble Beastのバカでかい樽

Noble Beastのバカでかい樽

著者プロフィール

鈴木たかのり(すずきたかのり)

一般社団法人PyCon JP,副代表理事,株式会社ビープラウド所属。

部内のサイトを作るためにZope/Ploneと出会い,その後必要にかられてPythonを使い始める。PyCon JPでは2011年1月のPyCon mini JPからスタッフとして活動し,2014年-2016年のPyCon JP座長。他の主な活動は,Pythonボルダリング部(#kabepy)部長,Python mini Hack-a-thon(#pyhack)主催など。

共著書に『Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書(2018 翔泳社刊)』『Pythonプロフェッショナルプログラミング 第3版(2018 秀和システム刊)』『Pythonエンジニア ファーストブック(2017 技術評論社刊)』『いちばんやさしいPythonの教本(2017 インプレス刊)』などがある。

最近の楽しみはPython Boot Campの講師で訪れた土地で,現地のクラフトビールを飲むこと。2019年は世界各国のPyConでの発表に挑戦している。趣味は吹奏楽とボルダリングとレゴとペンシルパズル。

Facebook:takanory.net

Twitter:@takanory

Github:takanory