YAPC::Asia Tokyo 2009 スペシャルレポート

前夜祭レポート[随時更新]

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k-z-hさん「PerlのWAF今昔」

k-z-hさんのセッションは、PerlのWEBアプリケーションフレームワークの歴史について、振り返るものでした。⁠暗黒時代」から「帝王の時代」⁠そして現在までを一気に振り返りました。

暗黒時代と言われていたのは、cgi-lib.pl。その後、CGI.pm、CGI::Applicationと時代は続きます。古くからPerlを使っている筆者としては、非常に懐かしい限りでした。jcode.pl、なんて時代もありましたね。

そして、帝王の時代はCatalyst。ただ、Contextが頑張り過ぎているのが好きではない、とk-z-hさんは主張されていました。そこで、HTTP::EngineとBread::Boardを合わせて使うのが、これからのおすすめではないか、といった内容がセッションの結論でした。

PerlのDIコンテナであるBread::Boardに関しては、さらに依存性の解決力を高めるため、MooseX::Bread::Boardが開発されているという紹介もあり、こちらも大変楽しみです。

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amachangさん「Web的ななにか」

HTML5についてamachangから発表がありました。 自己紹介の後、HTML5の概要について以下の要点が挙げられました。

  • 独自仕様の再定義
  • 新しい要素、属性
  • API(これが重要)

独自仕様の再定義

document.write、canvas、contentEditableなどこれまで独自に仕様が定義されていたものが再定義されます。

新しい要素、属性

nav、 aside、 article、 section、 canvas、 dateなどが追加されます。

API

HTML5まではドキュメントの仕様だったものが、HTML5では「ドキュメントの仕様+APIの仕様」のようになっています。

もう1つの木構造

HTML5には既存のDOMツリーとは無関係なセクション・ツリーが存在します。そして全ての要素は必ず単一のセクションに関連付けられ、セクションツリーを生成するための明確なアルゴリズムが存在します。

仕様を読もう

HTML5の仕様書はプログラマにとってネタの宝庫です。

最後にamachangから「HTML5って楽しいですよ。皆さんも試してみてはいかがでしょうか?」という呼び掛けがありました。

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sugyanさん「全裸でワンライナー(仮)」

まず、LLTVにて発表されたという、⁠全裸で形態素解析」という話を紹介して下さいました。これは、文章を形態素解析し、動詞の前に「全裸で」という言葉を入れると、色々な文章が面白くなるといった内容のものです。sugyanさんは、さらにtwitterのつぶやきに勝手に「全裸で」を入れる、全裸botを開発しているとのことです。

次に、ワンライナーについての話がありました。通常のワンライナーは、特殊文字や記法を駆使していかに短く書くかということに力を入れますが、sugyanさんが今回考えたのは、どんなスクリプトでも1行に変換すればそれはワンライナーだ、ということでした。

それを元に作ったモジュールが、Acme::Oneliner。どんなスクリプトでもワンライナーにしてくれる便利(?)なもので、--shortや--symbolといったオプションで出力されるワンライナーの調整もできるそうです。ただし、crontabに張り付けると長過ぎて起動しないようだと、ワンライナーの限界について嘆いていました。

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著者プロフィール

杉山誠(すぎやままこと)

企業やプロジェクト間を渡り歩いて仕事をしているフリーランス・プログラマー。昨年福岡へ移住したのをきっかけにFukuoka Perl Mongersを立ち上げる。デジタルハリウッド福岡校講師。山口県山口市出身。

blog:http://sugmak.com/
twitter:sugmak


本間雅洋(ほんままさひろ)

北海道苫小牧市出身のプログラマー。好きな言語はPerlやPython,Java,Objective-C,Haskellなど。在学中には数学を専攻しており,今も数学好き。現在はオンライン不動産株式会社にて自社サイトの開発に従事している。

共著書に「FFmpegで作る動画共有サイト」(毎日コミュニケーションズ)がある。

blog:http://d.hatena.ne.jp/hiratara/