YAPC::Asia Tokyo 2009 スペシャルレポート

1日目レポート[随時更新]

この記事を読むのに必要な時間:およそ 7 分

本日・明日と,東京工業大学大岡山キャンパス (東京都目黒区) でYAPC::Asia 2009 Tokyoが開催されます。本ページでは,1日目のレポートを随時掲載していきます!

※今回のレポートは全セッションを回れておりません。ご了承ください。

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Welcome

会場設営トラブルにより,20分遅れで開始されました。JPAの牧さんより,開催のあいさつ,スポンサーへの謝辞が述べられ,今回のYAPCのテーマになりうるのではないかとして,3つの"C",「Community」「Corporate」,それを「Connect」できればと言及しました。

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Richard Diceさん「基調講演:Where Perl can go and how to get in there ‐Perlの未来,その行程-」

はじめに

自己紹介の後,DiceさんよりPerlコミュニティに対する謝辞が述べられました。 YAPC::ASIA 2009のスタッフ,TFP,JPA,そしてPerlコミュニティの皆様, あなた達のおかげ,あなたたちのためこそに頑張れる。

進化的開発モデル

次に「進化的開発モデル」について説明がありました。

  • ソフトウェアの機能は時間とともに増える。
  • そして徐々に安定していく。
  • 「安定した状態にあるシステム」というのは生物学者達によれば,「それはすでに死んでいる」状態である。
    • 具体的に言うと,既に問題が解決していたり,開発者の興味が他へ移ってしまったり,コストの問題であり,あるいはこれらの複合条件だったりする。

しかし,本当に問題が全て解決しているのかといえば,そういうこともありえるが,だいたいは時間と共に分野自体が変化していくもので,分野が変化したのに,プロダクトが変わらないのは危険であると述べました。そして,Perl開発の弱点もそこにあるということでした。例えばCPAN開発のパラダイムというのは,必要に迫られた人が作り,それを他の人が使う,しかし必要に迫られない場合,あるいはコストがかかり過ぎる場合,問題は解決されないということです。それは「いつか」では遅く,「Perlを使って XXX をするには?XXX を最初に実装した人が勝つ」と述べられました。また開発に誰も興味が無いというのは,実際には興味がある人と開発に参加できる人がうまくマッチングされていないのでは?という疑問を提示されました。

オープンソースと関連団体

Diceさんは成功しているオープンソースプロジェクトとしてMozillaとeclipseを挙げ,Perlには直接的な収益モデルは少ないが,例えばこれからのマルチコアCPUの時代には並列プログラミングの理解が必要だが,一般的なプログラマはこのあたりは疎い人が多い。しかしperl6はそのあたりが得意なので,マルチコアの価値を高めるためにperl6を売り込めるということでした。

Perlの今後

例えばコアPerl上にたくさんのCPANモジュールを追加してパッケージ化を図るエンタプライズ版Perlの企画もある。 将来的には企業,戦略的パートナー,開発者,コードアーティスト,教育者,起業家の連携を深めることが必要だと述べられました。

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田中洋一郎さん「Webエンジニアのためのmixiアプリ開発ガイド」

Perlはあまり詳しくないとおっしゃる田中さん。本気か冗談か,「YAPCがPerlのイベントだと初めて知った」と話し,会場の雰囲気を和らげてらっしゃいました。このような普段Perlにあまりゆかりのない方のセッションを聞くことができるのは,今回のYAPCから始まったコーポレートセッションのお陰だと思います。

セッションの内容は,今注目を集めているOpen Social技術を利用したmixiアプリの紹介でした。mixiには他に,法人向けにmixiの情報を提供するmixi Connectや,OpenIDの実装であるmixi Open IDがあるということが説明されました。

mixiアプリについて,mixiの持つ貴重なソーシャルグラフデータを開発者に提供すること,そして,ユーザに対して常に新鮮な体験を提供するという開発者とユーザの両側面からのメリットが説明されました。さらに,モバイル向けにRESTful Protocolも開発をしているということで,こちらも大変期待できそうな内容でした。

その後,話はmixiでOpen Socialをどう実装したかという紹介に。通常はOpen SocialではShindigというPHPの実装使うことがほとんどなのですが,mixiではPerlでこれらのAPIを最実装しているそうです。また,Shindigに関してはJavaの実装を用いており,ガジェット関連においてのみ使っているという説明がありました。

さらに,mixiアプリを作る上での注意点も説明されました。それによると,mixiアプリは負荷がかかりやすくなるため,エコに取り組む必要があるとのこと。ライブラリの動きまで熟知し,負荷を下げる必要があるとアドバイスを下さいました。

最後に,mixiアプリは多くの開発者が参加することが成功の必要条件であることを訴え,多くの開発者の参加を呼びかけていました。

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Songhee Hanさん「「モダンPerl入門」の入門」

どのようにモダンPerlを実装に利用していったのかが,Songhee Hanさんによって紹介されました。

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著者プロフィール

杉山誠(すぎやままこと)

企業やプロジェクト間を渡り歩いて仕事をしているフリーランス・プログラマー。昨年福岡へ移住したのをきっかけにFukuoka Perl Mongersを立ち上げる。デジタルハリウッド福岡校講師。山口県山口市出身。

blog:http://sugmak.com/
twitter:sugmak


本間雅洋(ほんままさひろ)

北海道苫小牧市出身のプログラマー。好きな言語はPerlやPython,Java,Objective-C,Haskellなど。在学中には数学を専攻しており,今も数学好き。現在はオンライン不動産株式会社にて自社サイトの開発に従事している。

共著書に「FFmpegで作る動画共有サイト」(毎日コミュニケーションズ)がある。

blog:http://d.hatena.ne.jp/hiratara/

コメント

  • 修正させていただきました

    ご指摘ありがとうございます。
    修正させていただきました。

    もしも,より詳細な対応が必要であれば,以下からご連絡いただければ幸いです。
    https://gihyo.jp/site/inquiry/others

    それでは,今後ともよろしくお願いいたします。

    Commented : #2  gihyo.jp編集部 (2009/09/14, 22:44)

  • "TypePad"

    すみません、"Typad" ではなく "TypePad" ですので、訂正頂ければ幸いです。

    http://www.typepad.jp/

    Commented : #1  太鉄 (2009/09/14, 20:23)

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