YAPC::Asia Tokyo 2012 スペシャルレポート

27日から開催される,YAPC::Asiaの見どころを紹介(後編)

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こんにちは。中村です。9月27日(木)⁠28日(金), 29日(土)の3日間にわたり開催されるPerlのお祭りYAPC::Asia Tokyo 2012」⁠前編に引き続き,YAPC::Asia Tokyo 2012の見どころ, そして今年積極的に試みられている様々なサブイベントなどをご紹介します。

YAPC::Asia2012来場者全員集合!

昨年のYAPC::Asia(http://30d.jp/yapcasia/4/photo/86 (c) Japan Perl Association)

昨年のYAPC::Asia(http://30d.jp/yapcasia/4/photo/86 (c) Japan Perl Association)

毎年多くのトーク応募が寄せられるYAPC::Asia。今年もバラエティーに富んだトークが予定されています。まずはYAPC::Asia 2012来場者全員に聞いていただきたいトラックを3つピックアップしました。

オープニングトーク(Yusuke Kushii)

YAPC::Asia 2012の開幕を, JPAの櫛井さんが宣言します。YAPC::Asia 2012の全体的な情報や重要な連絡事項の他, 様々な内容が盛り込まれる予定です。

Lightning Talks Day 1 & Day 2 (Daisuke Maki & Perl Mongers)

YAPC::Asia名物のLT(ライトニングトーク/Lightning Talks)⁠YAPC::AsiaのLTはスポンサー枠, 個人登録枠, ライトニングトーク枠などいくつかのセッション枠があり, それぞれ規定の内容やトークの長さが決められています。ライトニングトークはお祭りYAPC::Asiaならではのウィットの効いたネタ的トークなどを携えたPerl Mongerが登壇します。毎年LTの時間はメイン会場に入れないほど盛況になりますので, 席取り合戦に打ち勝つ気合と体力と根性も必要です。今年はどんなLTが飛び出すか今から楽しみです。

Closing(Daisuke Maki)

YAPC::Asia2012の閉会をJPAの牧さんが行います。激動の3日間を振り返りつつ, この時間に個人トークへの投票集計結果も発表されます。豪華な賞品が進呈されるとアナウンスされていますので見逃せません。

これだけは抑えたい「ハードなPerl Monger」必見トーク

続いては, YAPC::Asiaに来たからにはひたすらPerlの事だけを考えたいというハードなPerl Monger向けのトークを3つ取りあげます。

10 more things to be ripped off  (Tatsuhiko Miyagawa)

Perl界のロックスターこと宮川達彦氏。サンフランシスコに渡米してからさらに活躍の場を広げている同氏ですが, 今年は残念ながらゲスト招聘されておらず, ゲストが発表された時「みやーんに会えないなんて!」と思ったPerl Mongerも多かったことでしょう。氏が今まで携わったプロジェクトのうち, 成功したプロジェクトはRubyとPythonから着想を得ていた経験から, Perlがさらに進化するための10の提言を語ります。長いPerl歴と多様な言語を操る宮川氏ならではのトークです。

Perl as a Foreign language (Dan Kogai)

トリッキーかつ豊富な知識からPerl界のご意見番として活躍する小飼氏は「Perl as a Foreign language」と題し, 多様な開発言語が乱立する今だからこそなぜPerlを習得すべきなのか語ります。同氏お得意の弾丸トークも炸裂するかもしれません。Perlを愛するPerl Mongerの心に響くセッションになることでしょう。

Officeで使うPerl Excel編 (risou)

あえてハードギークなPerl Monger向けとしてピックアップしたこのトークは9月27日の冒頭に行われます。Microsoft Office製品群の中でも, 特にExcelはエンジニアも多用しているソフトウェアでその作業に時間を取られてしまうこと, ありませんか? Perl MongerならExcel作業もPerlで効率アップして, 一行でも多くコードを書きましょう。

Perlが分からなくったっていいじゃない。「非Perl Mongerとビギナー向け」トーク

YAPC::AsiaはPerlのお祭りですが, Perl以外の開発言語もカバーする複合イベントでもあります。Perlを使ったことのないエンジニアや, 非エンジニア向けのトークも豊富。その中から3つをピックアップしました。

Perlの勘所をマスターしよう!コンテキストとリファレンスを我が物に!(近藤嘉雪)

「ラクダ本」⁠リャマ本」の訳者として知られる近藤嘉雪氏によるPerl初級者向けのチュートリアルです。どの開発言語でも習得の近道は勘所をマスターすること。他言語を習得してこれからPerlをもっと使いたいと思っている方や, ある程度Perlが書けるようになり, さらに効率よくスムーズにPerlを書きたい方向けのトラックです。

Perl 今昔物語(Tomihisa Fhon, Tatsuhiko Miyagawa, Naoya Ito, Atsushi Kobayashi, Tokuhiro Matsuno)

YAPC::Asiaがスタートした2006年からオフィシャルメディアスポンサーとなっている技術評論社の馮富久氏がモデレーターとなり, 2006年から2012年までのPerl界とYAPC::Asiaを振り返ります。パネラーは宮川達彦氏, 伊藤直也氏, 小林篤氏, 松野徳大氏と豪華で濃い顔ぶれとなっています。Perlという言語について, またそれを取り巻く環境について, 何よりもYAPC::Asiaとは何かについて触れられる見逃せないパネルディスカッションです。

CPANに恩返ししよう(あずまさとし)

Perlコードのコミットと共有ができるライブラリ群でありコミュニケーションプラットフォームのCPANは最新のPerl事情を把握するだけではなくスキルアップ, Perlエンジニア間のコミュニティにおいて重要な存在です。世界各国のPerl Monger達が日々モジュールをコミットしているため, しばしば熱い議論が巻き起こる場所でもあり, どうしてもCPANデビューに二の足を踏んでしまう方も多いようです。このトラックでは, もっぱらCPANモジュールを利用する側の方をメインターゲットとし, ⁠単に使う」から「恩返し」ための方法を解説していただきます。

会期中の詳しいトークリストおよびタイムテーブルは,公式サイトをご覧ください。なお, 時間は変更される可能性もあるため,YAPC::Asia公式Twitterアカウント@yapcasiaやハッシュタグ#yapcasiaは随時確認することをおすすめします。

ぼっちになりがちなギークでも大丈夫。サブイベントに参加しよう

昨年のYAPC::Asia前夜祭(http://30d.jp/yapcasia/4/photo/63 (c) Japan Perl Association)

昨年のYAPC::Asia前夜祭(http://30d.jp/yapcasia/4/photo/63 (c) Japan Perl Association)

来場予想700名超のイベントだと, 一人で参加するのには気が引けてしまったり, あこがれのスターが目の前にいるのに声をかけられずに過ごしてしまうこともあるかもしれません。そんなギークに優しい3つのサブイベントをご紹介します。

美味しい軽食とドリンクをお供に, 前夜祭&懇親会でギークや企業と交流してみる

27日18時からの前夜祭, 28日夜の懇親会はJPAよりそれぞれ軽食とドリンクが提供される参加費無料のサブイベントです。今年は前夜祭から見逃せないトークスケジュールが組まれており, 例年以上の参加者が見込まれます。まずは前夜祭でYAPC::Asiaの空気感を把握しつつ1日目に参加し, 懇親会で交流を深めたいエンジニアに声をかけてみましょう。

現在転職を考えている, または将来的にPerlを使う企業への転職に興味を持っている方は, YAPC::Asiaに参加したらプログラム未経験者が転職できた, という逸話もありますのでこの機会に気になる企業の担当者と話してみるのも良いでしょう。

お一人様も大歓迎!ランチ交流企画

YAPC::Asiaには, 裏名物「芝生ランチ」があります。これは昨年までの会場だった東工大キャンパスにある気持ちの良い芝生エリアに参加者有志がランチを持ち込み, 車座になって思い思いに交流していたものです。今回の会場にも芝生エリアはありますが, 今年初の試みのJPA公式のランチ交流企画に参加してはいかがでしょうか。

開催期間中, 先着100枚用意されたくじを引き, 当選者でチームを組んでランチに行きます。その際, ランチ代金として一人あたり1,000円をYAPC運営が補助する仕組みです。1日につき合計20人の方に参加権利が発生します。運試し, 度胸試し, そしていつもとは違う人と交流をしたい方は是非ご参加ください。

詳しくはこちらのアナウンスをご覧ください。

YAPC::Asia 2012 は終わった後がさらに楽しい?

例年, YAPC::Asiaが終わると東工大最寄り駅の大岡山から少々移動し, 参加者有志で目黒駅にほど近いしゃぶしゃぶ専門店で打ち上げをすることも定番になっていました。今年は目黒駅が遠いため, 別の企画が持ち上がるかもしれません。JPAの櫛井さんが気になるTweetをしていますので, 続報をお待ちください。

YAPC::Asiaはお祭りです

昨年のYAPC::AsiaでのJPA櫛井さん・牧さん(http://www.flickr.com/photos/ya-ko/6304941785/ Photo by Ya-ko)

昨年のYAPC::AsiaでのJPA櫛井さん・牧さん(http://www.flickr.com/photos/ya-ko/6304941785/ Photo by Ya-ko)

見どころが沢山あるYAPC::Asia 2012ですが, まずは「参加して楽しむ」ことが一番大切です。前夜祭から3日間, 少しでもYAPC::Asiaの空気を感じて楽しかった, と感じていただけたら幸いです。

当日の模様は会場より随時リアルタイムで, @hirataraさん, @takayuki_h さん, @amayan さん, @moznion さん, 中村(@ya_k0)の5名がレポートしていきます。

YAPC::Asia 2012でお会いしましょう!

著者プロフィール

天谷窓大(あまやそうた)

SNS運営会社に勤務の傍ら,フリーのライターとして活動。大好きなラジオの世界をPerlでハックし尽くすのが夢。

twitter:@amayan


川上大喜(かわかみたいき)

北海道函館市出身。高専卒業後,大学に編入。現在,大学院生業務をこなしつつ某企業でパートタイムエンジニアとして活動中。ソフトウェアのテストやCIといった,ソフトウェアの品質担保に関する話題に強い興味を持っている。

Twitter:@moznion
Web:http://moznion.hatenadiary.com/


中村文子(なかむらあやこ)/Ya-ko

大学卒業後大手ISPのコールセンター業務・ネット企業の企画職・広告代理店プロデューサーなどを経て, 現在「cyclo-PR」の屋号でフリーランスのソーシャルメディアプランナーとして活動。Web業界や広告業界の境目をさまよいながらさまざまな企業のマーケティングやPR,執筆活動を行う。

Twitter:http://twitter.com/ya_k0

LinkedIn:http://jp.linkedin.com/in/ayak0


萩原崇之(はぎわらたかゆき)

自宅警備の傍らコードを書く毎日。最近は電子工作にも心が傾いている。夢は誰もが宇宙旅行に行く世界。

twitter:takayuki_h
blog:http://d.hatena.ne.jp/kagigotonet
google+:https://plus.google.com/115287053726902051396/


本間雅洋(ほんままさひろ)

北海道苫小牧市出身のプログラマー。好みの言語はPerlやPython,Haskell,Scala,Objective-Cなど。在学中は数学を専攻しており,今でも余暇を利用して数学を嗜む。現在はFreakOutに在籍し,自社システムの開発に力を入れている。

共訳書に「実用Git」(オライリー・ジャパン),共著書に「FFmpegで作る動画共有サイト」(毎日コミュニケーションズ)がある。

twitter:@hiratara
blog:http://d.hatena.ne.jp/hiratara/


東聡志(あずまさとし)

北海道函館市出身。都内大手IT企業でプログラマーとして勤務。Perl Beginnersという勉強会を主催。

休日には,PerlやForthなどでのコーディング以外にも,板につかないロシア語の学習やバイクでのプチツーリング,バドミントン,Arduinoを使った電子工作等など,だいぶカオスな時間の使い方をしている。

Twitter:@ytnobody
Web:http://ytnobody.net/

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