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Adobe開発者向けカンファレンスの詳細をお届け! Adobe MAX 2007 レポート

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SaaS,Web標準,そしてAIR

SaaS(Software as a Service)分野からは,コンテンツ共有サービスのSHAREやリアルタイムコミュニケーションサービスを提供するCoCoMoなどが開発状況と合わせて一挙にお披露目されました。これらにはときにLightweight Serviceという表現も用いられているそうで,アプローチにはいくつか特徴が見受けられます。

  • Web標準を重視・採用している
  • Webの従来の非同期処理と異なる同期するコミュニケーションを呈示している
  • (閉じたパッケージではなく)Web APIやコンポーネントという形でマッシュアップ可能なパーツとして提供される
  • Adobe Systems社がサービスをサーバサイドでホストする

サービス自体の紹介と合わせて,全体として「Web標準」⁠Webサービス」を指向しているという点が強調されていました。これはWeb技術をそのまま活用し,さらにブラウザを超えAIRと結び付くことで,Web標準さらには広くWebサービスと,AIRが融合して先進的なAIRアプリケーションが生み出されるための道を切り拓く可能性を期待した試みでもある模様。

エンタープライズソリューション

さて現在,同社が支えている二大フォーマットというと,FlashとPDFです。いまやRIAの代名詞でもあるFlashの持つ「コンテンツの表現力」というのは現状なかなか代替しにくいというのが開発者に共通する見解。一方PDFのドキュメント再現性やマネージメント力はビジネス分野ですでに定評があります。

そんな同社のサーバサイドソリューションとして,定番アプリケーションサーバスイート「ColdFusion」に加え,新たにPDF,Flash,HTML/Ajaxをはじめとしたクライアントをサポートする統合バックエンドへと進化を遂げた「LiveCycle」も,重要度の高い製品として複数のセッションが組まれていました。

詳細はココにアクセス!

4000人にものぼる開発者が一同に会したAdobe MAX 2007。本レポートではそのほんの一部しかご紹介できませんでしたが,実装や最新情報が集結した実験的なサイトがオープンしています。また,11月1日~2日には「Adobe MAX Japan 2007」がついに日本,東京で開催されることが決定。ご興味を持たれた方は,チェックしてみてください。

※)
XDとはUIに留まらずシステム全体で実現する業務や体験というレベルでユーザの視点・立場に立って開発する概念。上記のサイトではさまざまなケースをはじめXD最前線の情報が集められている

【コラム】Flexにまつわる豆(?)知識

  • FlexとはFlashベースのRIA開発のフレームワーク/開発環境。Flash Playerの持つ優位な点を引き継げることから同社の開発分野の戦略の中核に位置付けられている。基本的にはMXMLでUI描画部分を記述,ActionScriptでアプリケーションロジックを定義し,ビルドしてswfファイルを生成する。MXMLはXML,ActionScriptはECMAScript/JavaScriptといったWeb標準に基づいている点も特徴
  • FlexフレームワークでRIA開発を行うための開発環境が「Flex SDK」で,統合開発環境としてEclipseベースの「Flex Builder」が提供されている。Flex Builderの価格改定についてはTed Patrick氏のブログで言及があった模様
  • Flex 3のオープンソース化につながる前例として,Flex 2の開発段階でのAdobe Labsでの公開,SDKの無償提供,SDKへのソースの同梱のほか,AVM(ActionScript Virtual Machine)ソースのMozilla Foundationへの寄与によるTamarinプロジェクトの活動,AppleのHTMLレンダリングエンジンWebKitの採用およびAIR対応エクステンションの提供などが挙げられる

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