レポート

「ソフトウェアテストシンポジウム2009 東京」(2日目)レポート

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ミニワーク&ミニパネル

居駒氏のセッションと並行で行われた「ソフトウェアテストにもっとやりがい持とう!」と題されたミニパネルディスカッションは,若手テストエンジニアを主体としたワークショップWACATEのメンバーと,ベテラン代表のデバッグ工学研究所,松尾谷 徹氏,モデレータとして電気通信大学,西康晴氏がトークを展開。ソフトウェアテストの現場でのモチベーションの向上や,職場内/外でのコミュニケーションをいかにアップしていくかについて,熱い議論が交わされた。

WACATEの皆さん。とにかく発言が前向きでポジティブ

WACATEの皆さん。とにかく発言が前向きでポジティブ

「なかなかパフォーマンスの上がらないチームメンバーをどうするか」⁠テストに対するやる気を引き出すためには」といった,どの職場にもあるような状況を想定。WACATEメンバーが一見優等生的にも見える前向きなコメントを入れるたび,西氏から「キツイ状況でどうしてそんなにポジティブになれるのか?」といった質問が飛ぶ。松尾谷氏は「チームと仲良しクラブを一緒にしてはいけない。仕事には役割分担が必要で,これが対立構造を呼ぶ。対立を解消するには同じ目的を定めることが必要」とまとめた。またこうしたチームの人間関係は最初に作り上げなければならない。仕事が立ち上がってからでは皆の意識を変えることは困難とのこと。

前向きな若者に容赦のないツッコミを入れる西氏と,議論をひとことで締める松尾谷氏

前向きな若者に容赦のないツッコミを入れる西氏と,議論をひとことで締める松尾谷氏

「ある人が仕事ができない」という認識についても,それは価値観の押しつけかもしれない。とくにソフトウェアテストという業務は,テストができるかできないか,という基準で切ってしまいがちだ。しかし,これもコミュニケーションを密にし,その人に対する価値観を変え,別の面で評価することによって創造性を発揮する場合があるとのこと。そのためには普段の挨拶や「ありがとう」といった言葉,ほめること,いきなり否定しないことなどが重要で,ときには「飲みニュケーション」やそれに伴う愚痴,ガス抜きも有効,といった意見が出された。

セッション全体のモデレート役 WACATE実行委員会の池田暁氏

セッション全体のモデレート役 WACATE実行委員会の池田暁氏

クロージングセッション

午後には,クロージングセッションとして「テスト技法からテストメソドロジへの進化を目指して」と題した全3時間に及ぶパネルディスカッションが行われた。⁠ソフトウェアテストシンポジウムの原点に立ち返る」として,まずこのシンポジウムの過去の歴史を振り返り,その中で足りなかったことは何か? という観点でテーマを決定。さまざまなテスト技法,手法を実際のテストの現場でどのように使っていくか?という「メソッド」の部分について,JaSSTでもおなじみのパネリスト7名がそれぞれの持論を展開した。初日のキーノートスピーカーRoger S. Pressman氏もアドバイザーとして参加した。

クロージングセッションの模様

クロージングセッションの模様

クロージングセッション パネリストの面々

クロージングセッション パネリストの面々

JaSST ソフトウェアテストシンポジウム
URLhttp://www.jasst.jp/

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