レポート

西海岸だけじゃない!ニューヨークのITベンチャー:Web2.0 Expo New York 2009レポート(その2)

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Flickrの共同創業者のカタリーナ・フェイクは Web2.0 Expo NYCにて今年新に始めたソーシャルサービスHunch.comについて語った。Hunchはイベントの開催場所であるニューヨークで立ち上げたスタートアップ。講演ではその他のニューヨークのITベンチャーや,スタートアップに対する彼女の考えをを聞くことができた。

スタートアップは小さい規模で

Flickrを始めたとき,会社にはお金がなく社員は半年以上給料がない状態だったという。Flickrの90%の機能は当初の6人でつくり,Yahoo!がFlickrを買収したときも10人ほどの規模だったという。彼女が新しく立ち上げたhunch(hunch.com)もスタッフ10名という小さなチームを保っている。

図1 hunch.com

図1 hunch.com

Yahoo!に買収された後,彼女は同社でFlickrみたいな製品を新につくってほしいと言われたそうだが,Yahoo!みたいな大企業では無理だと答えたという。その理由として,スタートアップが手がけるサービスはアジャイルでなければいけず,リスクを取ることができなければならず,実験に失敗することができなければいけないからだと述べた。またスタートアップが成功するまでにはときには5年以上の長い時間がかかることもあり,大企業ではそれを受け入れるのは難しいという。Flickrも2002年にスタートして買収されたのは2005年のことでであった。

より少ないことがより素晴らしい

Flickrはデザインをするお金がなかったこともあり,極力デザインの労力を最低限にする必要があった。そのため機能は多彩でも極力シンブルなデザインに落ち着くことになったがこれが良かったとカタリーナは話す。より少ないことからより素晴らしいものが生まれ(less became more)⁠ そのデザインコンセプトはhunchにも受け継がれているという。またより少ないことでより多くのものを生み出せるのはスタッフの人数でも同じことだと語った。

hunch : 質問に答えていくことで答えが得られるソーシャルアドバイスサイト

hunchは,サイトで尋ねられるいくつかの質問に答えていくと,あるトピックに関する答えをだしてくれるソーシャルサービスだ。たとえばどのMacの機種を買えば良いか?という質問を選択すると,デスクトップか,ノートかを尋ねる質問がでてくる。それに答えると予算を尋ねる質問がでてきて次々と答えていくことで最後にアドバイスとしての答えがいくつか表示されるといった具合だ。

図2 hunch.comのイメージ。いろいろな質問に対して答えが得られる

図2 hunch.comのイメージ。いろいろな質問に対して答えが得られる

今のサービスで比較すると,さまざまなノウハウをコンパクトにまとめて紹介する日本のソーシャルサービス, ナナピと少し似ているかもしれない。ナナピが人生におけるさまざまな課題への解決策を集めたサイトであるのに対して,hunchではそのような課題への答えが質問に答えていくと出てくる。質問に答えていくことで,より自分にあった回答が得られるようになる。回答結果を評価することで,自分と同じような選択をしている他のユーザーの回答などを分析し,より精度が高い回答が出されるようになる。サービス開始当初500だったhunchの質問数が半年で6,000を超えているという。

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