レポート

第1回 Androidテスト祭り

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2011年8月6日,東京・王子の日本ノーベル株式会社セミナールームにて,日本Androidの会テスト部主催による「Androidテスト祭り - スマートフォンでテストを楽しむための技術 - from ATEC」が開催されました。

このイベントは単なるアプリ開発におけるテストの事例ではなく,開発局面だけにとどまらずにテストの効率化・自動化や,価値の向上ということを目指し開催されたものです。

Android関連では国内最大級のイベント「ABC2011 Summer」でのアナウンスや,Twitter,ATNDなどでのイベント告知の効果のためか,ほぼ1日で当初の定員をオーバーする申し込みがあり,定員を増やした(50名→70名)にもかかわらず,結果的に170名という定員の2倍以上の申し込みとなるなど,Androidでのテストは非常に関心が高いことを実感できる状況での開催でした。

実際に,TDD研究会の井芹氏,太田氏による効率的なスマートフォンのテストについての講演をはじめ,株式会社ベリサーブの鈴木氏によるAndroid製品テストマップ,株式会社ACCESSの生路氏による受け例テストガイドライン,株式会社ソニックス立花氏によるオープンソースUI自動テストツールの実演,さらに, .NET開発者の尾上氏からMVCパターンの応用であるMVVMパターンなど,貴重なお話を聞くことができる機会となりました。

では,実際のイベントの様子を紹介していきましょう。

おっと,その前に受付の様子を紹介します。

受付の様子

受付の様子

ご来場された方は,まず,浴衣・着物の美女の受付に驚かれたかもしれません(これを目的に来られた方がいるかも?)。

実際に来場された方は約70名(講演者,スタッフは除く)で,会場は補助用の座席も含め,最初からほぼ満席でした(UStreamでの中継も常時60名以上の方が視聴されていた模様です)。開始30分前から受付を開始し,定刻通り13時より開催されました。

Androidアプリ開発でのテストの現状を概括 ~ 開“祭”の挨拶

まず,テスト祭り開催の挨拶として,日本Androidの会テスト部 副部長の松木氏から,テスト部の活動紹介とAndroid開発におけるテストの状況についての講演がありました。松木氏はJaSST(ソフトウェアテストシンポジウム)の実行委員としても活躍されています。

松木晋祐氏(日本Androidの会テスト部副部長/株式会社ACCESS)@snsk

松木晋祐氏(日本Androidの会テスト部副部長/株式会社ACCESS)@snsk

まず,テスト部の活動紹介として,ツイッターのクライアント(testter)をテスト対象として,テストの方法など追求,受け入れテストのガイドラインの策定,翻訳,コードリーディングを行っている等の説明がありました。

続いて,Androidを取り巻く状況として,市場シェア,インストールバージョンのシェア状況の説明に続き,端末間の違いなどにより,テストが困難になっている現状が解説されました。そして,Androidのテストにおける課題のまとめ,また,Vモデルにマッピングすると上層はAndroid固有,下層はテスト全般の問題が多いことなどから,テスト実施の方法を改善する必要性を確認したところで,講演プログラムの開始となりました。

著者プロフィール

早川隆治(はやかわたかはる)

株式会社 JIEC

農学部で微生物を相手にする傍ら,趣味と実験データ収集でPCをさわっているうちにソフトウェア業界へ。主に証券関連のシステム開発を担当,リレーショナルデータベース,オブジェクト指向などに興味をもち取り組む。ISO9000認証取得活動への参加をきっかけにソフトウェアおよびデータの品質向上を意識するようになり,近年はソフトウェアテストや品質管理,教育などが活動の中心。

Androidアプリ開発はテストの視点から勉強中。JSTQB ALを所持。

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